toremorの旅手帳

鉄道と旅行と温泉と。大学生の放浪の様子をご覧ください。

【破格】新潟エリアの便利なフリーきっぷ「えちごツーデ―パス」

新潟エリアの鉄道が2日間乗り放題!

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えちごツーデ―パスは2740円で2日間乗り放題になる破格のきっぷである。

「えちごツーデ―パス」は、新潟エリアの鉄道を2日間利用できるフリーきっぷです。

基本的に金・土・日・祝日の連続する2日間に利用することができ(詳細は公式HPに利用可能日が記載されています)、きっぷを買った当日から乗ることができます。

 

このきっぷ、JR東日本の在来線だけでなく、上越新幹線やえちごトキめき鉄道、北越急行なども利用できます。

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JRの公式HPより。えちごツーデ―パス利用可能エリア。

JR東日本の公式HPに詳細がありますが、ほぼ新潟エリア全域の鉄道を2日間利用できてなんと2740円

越後湯沢ー新潟間の片道運賃が2310円であることと比較すると、1日でも元が取れそうなきっぷであることが分かります。

 

このエリアは新幹線の開業によって様々な鉄道会社が混在しているため、18きっぷなどが使いづらいところで、逆にこのきっぷは非常に利便性が高いものになっています。

 

 

購入できる駅と日付に注意!

えちごツーデ―パスはフリーエリア内のJR東日本の指定席販売機やみどりの窓口、旅行会社などで購入できますが、購入場所と日付に注意が必要です。

 

えちごトキめき鉄道では限られた駅でしか買えない

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えちごトキめき鉄道は全線で「えちごツーデ―パス」が利用可能だが、発売駅は限られている。

えちごトキめき鉄道でもこのきっぷを買うことができますが、

春日山・高田・新井・妙高高原・糸魚川

の各駅のみ、窓口での販売となっています。

 

糸魚川駅は新幹線の駅もありますが、管轄がJR西日本なので指定席券売機での取り扱いはありません。えちごトキめき鉄道の窓口で購入する必要があります。

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えちごツーデ―パスを購入できない駅の一例。

翌日が平日の場合は買えない

通常の日曜日や連休最終日など、翌日が平日の場合は当日に購入することはできません。

1日分でも元が取れそうな破格なきっぷであるゆえに、気をつけないといけない部分です。

 

ただし、「土曜日にえちごツーデ―パスを購入して土曜日に使用し、日曜日は使用しない」といった使い方は可能です。

それでも十分お得に使用できます。

 

えちごツーデ―パスのメリット

使える範囲が広く、安い

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第三セクターが増えて利用しにくい区間も、このえちごツーデ―パスならそのまま乗ることができる。

えちごツーデ―パスの1番のメリットは、使用できるエリアが広く安いことです。

特に第三セクターの路線を跨ぐ区間でも追加料金なしで使用できる点が魅力です。

 

えちごツーデ―パスでは、青春18きっぷや北海道東日本パスなどでは乗車することができない、北越急行やえちごトキめき鉄道全線にも、乗車することができます。

 

2日間乗り放題で2740円。

第三セクターが多く運賃が割高になりがちなエリアで、このような格安なきっぷが使える点はとても便利です。

追加料金を払えば急行・特急や新幹線も乗車できる

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追加で特急券を購入すれば、新幹線にも乗車できる。

次の魅力は、追加料金を払えば急行や特急、新幹線に乗れるというところ。

これらは他のフリーきっぷでも使用できるものが多々ありますが、こちらも青春18きっぷにはない便利な部分です。

 

また、JR東日本以外の区間でも同様の扱いで、例えばえちごトキめき鉄道の急行列車も、別途急行券を支払えば利用が可能です。

魅力的な列車が揃う新潟エリアをえちごツーデ―パスで!

えちごツーデ―パスが使用できる新潟エリアには、意外と珍しく魅力的な列車が多々あります。

観光列車で日本海を堪能

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追加で指定席料金を払うだけでも、越乃shukuraで日本海を堪能できる。

こちらはこのきっぷで使用できる車両の代表格でしょうか。

指定席料金を別途支払えば利用できます。

 

shu*kuraという観光列車で、日本酒片手に、日本海をはじめとした車窓を堪能できます。

季節が合えば日本海の夕日を駅から眺めることもできます。

 

鉄道趣味としても、近年数を減らしているキハ40やキハ47の改造車として乗っておきたい車両の一つです。

 

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日本最速の快速「超快速スノーラビット」

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日本最速の快速「超快速」。

こちらは言わずと知れた、表定速度が日本最速の快速列車です。

ほくほく線内を高速で走り続けるこの列車は、かつて日本最高速度で走る在来線特急だった「はくたか」を彷彿とさせます。

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ほくほく線の田んぼの真ん中を高速で走る爽快感は格別!

最速列車は直江津9:56発直江津行きで、84.2kmを57分で駆け抜けます。

 

あの「2階建て新幹線」にさよならを…

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今秋で引退となるE4系Max。新幹線から「2階建て」が完全消滅する。

えちごツーデ―パスでは上越新幹線の一部区間にも利用できます。

今年の10月で引退する2階建て新幹線E4系

混雑を避けて、東京近辺より新潟エリアの区間内で乗車するという選択肢もあります。

 

急行列車の面影を追う

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えちごトキめき鉄道の観光急行。

 

えちごツーデ―パスのほかに別途急行券(1乗車500円)を買えば、えちごトキめき鉄道の観光急行に乗車することができます。

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観光急行の車内でも急行券を買うことができる。その場合は補充券となる。

 

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また、新潟エリアには優等列車に起源をもつ快速列車が多数運転されています。

朝に走る「快速信越」は夜行の「急行きたぐに」に起源をもつ列車で、ほぼ「きたぐに」のダイヤで走行しています。

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長岡でしばらく停車する快速信越。このダイヤは急行きたぐにから引き継がれたものである。

先日ご紹介した新潟発新井行きの快速列車も、急行赤倉などに起源をもつ優等列車の名残で、115系で運転されます。

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新潟から新井までを高速で駆け抜ける「新井快速」。

 

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他にも急行「あさひ」に起源をもつ快速べにばな(一部区間)にも乗車できます。

新潟~東北エリアに多く残る「かつて急行列車だった快速」を探すのも、なかなか楽しいですよ~

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快速「べにばな」はもともと急行列車だった。

広い範囲をお得に移動できるえちごツーデ―パス、ぜひ旅のお供に1枚、いかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

【115系】最後の花形運用、新潟の「新井快速」に乗る

続々と引退が進む115系

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夕方の新潟エリアを疾走する「新井快速」。

東日本エリアでは、国鉄時代に製造された車両が続々と引退を迎えています。

勾配のある路線や寒冷地などで活躍した115系

東日本では現在、しなの鉄道とJR東日本の新潟地区のみで見られる貴重な存在となっています。

 

先日、115系の塗装の中でも特に人気のあった「スカ色」の編成がしなの鉄道から引退し注目を集めました。

置き換えなどによって、いつ、どの編成が消滅してもおかしくない状況にあります。

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現在解体が進んでいるしなの鉄道の「山スカ」。

一方で115系の活躍はまだ終わったわけではありません。

今回はJR東日本新潟エリアを走行する、115系最後の花形運用「新井快速」に乗車します。

 

 

115系、2時間の高速運転が楽しめる

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今やボックスシートに2時間揺れることができる定期列車も貴重なものになっている。

「新井快速」とは、新潟を17:01に発車する「快速新井行き」の通称です。

新潟から長岡、柏崎を経て直江津からえちごトキめき鉄道に直通し新井まで向かう列車です。

走行距離は153kmにもおよび、この列車は新潟地区に7編成残る115系のどれかが運用に入ります。

 

新潟ー直江津間で快速運転を行い、停車駅は…

亀田、新津、矢代田、加茂、東三条、三条、見附、長岡、宮内、来迎寺、柏崎、柿崎、犀潟、直江津と、直江津からの各駅

となっています。

 

通過駅は27駅もあり、新潟ー直江津間は2時間17分と、同区間を走行する特急「しらゆき」と比較しても20分程度しか変わりません。

もちろん青春18きっぷなどでもJRの区間であれば乗車することができます。

 

この列車の前身は同区間を走行する快速「くびき野」、もっとさかのぼれば長野ー新潟間を走行する特急「みのり」や急行「赤倉」にあたり、優等列車の流れを汲んでいます。

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同区間を走行する特急「しらゆき」に使用されるE653系。(この写真は快速信越の回送)

新井快速に乗車!

17:01、新潟駅を出発

それではホームに向かいます。

出発は9番線とのことで、高架ではなく昔からある方のホームになります。

ホームがかなり離れているので、新幹線の改札口方面からですとギリギリに乗車するのは難しいかと思います。

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新井快速は17:01の発車。

9番線ホームには115系3両編成がが停車中。

しっかりと「快速」の幕も出ています。

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9番線に「新井快速」が停車中。しっかりと「快速」の幕が出ている。

訪れた際は「旧弥彦色」が運用に入っていましたが、使用する編成は固定されているわけではないので、様々な色の115系が来る可能性があります。

(※新潟エリアでは7編成7色が存在します)

 

発車10分前前後に乗り込みましたが、車内はすでにボックス席が埋まる程度の混雑でした。

8月末で乗客は地元の方7割、マニアの方が3割といった印象です。

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新潟駅を発車。

長距離を走行する列車なので、大きめの荷物を網棚に載せている人もちらほら。

地元の方が最後にドドッと乗り、立ち客がそこそこの乗車率になりました。

まるで車内チャイムが鳴りだしそうな雰囲気で新潟を発車していきます。

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途中、新津までは地元の方が乗ったり降りたり、通常の快速列車のような役割を果たしながら進んでいきます。

 

長岡駅で乗客が入れ替わる

新津ー長岡間は通過駅こそあるものの、停車駅は多め。

一方で結構早いダイヤなので115系は途中もかなり飛ばして走ります。

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通過駅はあるが、ちょこまかと駅に停車する。

途中駅で人が降りていき、段々と車内は長距離列車の雰囲気になります。

三条を過ぎると基本的に座席には余裕をもって座れる状況になります。

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雰囲気はほぼ急行列車!?

新幹線の高架が近づき日が傾くころ、長岡に到着します。

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夕日を浴びて長岡駅へ。

ここで一気に乗客が入れ替わりましたが、席には余裕がありました。

一方で入れ替わらない人は私も含めて大体がマニアの方という感じ。

停車時間はどの駅も短く、あっさりと出発していきました。

 

宮内で上越線と別れて、信越線に入っていきます。

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上越線と別れる。

続々と駅を通過して、夕日の日本海へ…

これまでと変わり、この快速は来迎寺を出ると柏崎まで、20分以上停車がありません。

田んぼが一面に広がる平野の景色が終わり、山間部へと入っていきます。

流石115系というだけありまして、山中も高速で難なく通過していきます。

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来迎寺から先は山間部へ。

急行列車のような走りを魅せる115系。

どんどんと駅を通過し、柏崎方面へ向かいます。

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この区間は続々と駅を通過していく。山を越え平らになれば柏崎は近い。

柏崎で地元の方が降り、マニア率の高い列車になっていきます。

柏崎~柿崎間は日本海の近くを通るため、車窓から良い景色を眺めることができ人気があります。

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これは日が沈みそう…

8月末に行きましたので、沈む太陽と115系の対決はやや劣勢……

ギリギリ耐えた景色ですが、夕日の日本海を疾走する115系はなかなか味わえません。

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海に近い駅として知られる青海川駅も通過。

↓青海川駅のちゃんとした夕日の風景はこちら

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柿崎あたりでちょうど日が沈み、直江津に着くころには真っ暗になっていました。

このまま夜行列車としてどこまでも行ってくれそうな雰囲気がありますが、この快速は直江津でしばらくの停車です。

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日が沈むにつれ、車内の雰囲気も変わる。

115系で運転される理由は「トキ鉄」にあり!?

直江津ではしばらくの停車時間があり、列車を撮影することができます。

逆に言えば、直江津まではずっと停車時間が僅かな速達列車だったということになります。

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直江津駅ではしばらくの停車がある。

乗客はまた入れ替わり、再び地元の方がそこそこ乗車されています。

大体は高田までの乗客でした。

2時間を超える115系の旅も終わり、上越妙高に到着しました。

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上越妙高に到着!

えちごトキめき鉄道を走行する国鉄型車両は、413系・455系のほかこの115系もわずかですが存在します。

その115系の運用はこの「新井快速」とこの折り返しの普通列車になります。

 

↓えちごトキめき鉄道、もう一つの国鉄型車両がこちら

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ところでこの「新井快速」、現在は新潟発新井行きの1本だけですが、以前は新井発の列車も存在していました。

現在はえちごトキめき鉄道との直通は終了し、直江津ー新潟間の快速として走行しています。

使用車両も115系ではなくE129系に変更されてしまいました。

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直江津駅に停車中のE129系。

えちごトキめき鉄道では信越本線時代から115系が走っていましたが、E129系の運用実績がなく、また今後対応する予定もありません。

そのためか、えちごトキめき鉄道に直通するこの「新井快速」は115系限定で運用されていると考えられます。

 

しかし、この「新井快速」も運転区間が短縮された場合(えちごトキめき鉄道への直通が消滅した場合)、使用車両が置き換わる可能性は十分にあります。

115系の余命もそこまで長いとは思えませんし、この列車の活躍を堪能できるのもあと少しかもしれません。

「今のうちに乗っておきたい列車」の一つ

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115系新井快速と並ぶキハ40+47のshukuraの回送。

先ほども読んでいただいたように、この「新井快速」も置き換えや運行区間が短縮されれば115系で運転される可能性は低くなるかと思います。

 

115系で2時間超えのロングラン、高速運転を楽しめるこの列車も乗れるうちに乗っておきたい列車として推しておきたいです。

尚、日本海の夕日を見たい場合は8月中旬までの乗車をおすすめします(次は来年かも…)!

 

残り少なくなった115系の活躍、可能な限り見守りたいと思います…。

 

 

2021年8月の豪雨被害と長野エリアの鉄道の現状

2021年8月の豪雨、長野県の鉄道に打撃

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橋脚が傾いてしまった松本電鉄上高地線の田川橋梁。

2021年に停滞する前線の影響で、全国各地で大雨が降り続けました。

西日本から離れた長野県でも被害が出まして、鉄道にも影響が及んでいます。

今回は長野エリアの鉄道の現状を見ていきます。

 

 

アルピコ交通(松本電鉄)上高地線、橋梁の損傷で一部区間運休

松本ー新島々間を結ぶ松本電鉄上高地線。

西松本ー渚間の「田川橋梁」が損傷し、松本ー新村間が運休しています。

現在は松本~新村間でバスによる代行運転が行われ、新村~新島々間で運転が再開しました。

 

松本駅7番線には、現在も上高地線の車両が止まっています。

この車両は損傷した橋梁の先に停車しているため、移動させることはできません。

パンタグラフも下がっています。

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松本駅7番線には松本電鉄の車両が停車している。橋梁が復旧するまでは動くことはないだろう。

少し移動しまして、一駅先の西松本駅へ。

この駅のすぐ先に「田川橋梁」があります。

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西松本駅から田川橋梁を望む。

新島々側の橋脚が傾いていて、レールも橋脚も曲がってしまっています。

上流側を見てみると、ちょうどこの橋梁の手前で田川と薄川が合流しているので、流れる勢いが増えたとも考えられますね。

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新島々側の橋脚が傾いている。この橋の上流には川の合流部がある。

しかし…小さな地方私鉄がこの壊れた橋梁を復旧させるのは、資金的にもハードルが高そうです。

 

西松本駅には自転車が止まっていましたが、バス代行のための駐輪場として機能しているようです。

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西松本駅の自転車置き場には自転車が多数停まっている。

グループにバス会社があるからか、バスによる代行は被災から2日後から行われています。

これは長野エリアの被害を受けた路線の中で、最も早くから運行されているバス代行となります。

しかし並行する道路は元から交通量が多く、先日も代行バスによる所要時間の大幅な増加が問題に上がりました。

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(上)上高地線代行バス。

(下)新村交差点付近の渋滞。平行する国道は信号渋滞が多い。

 

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中央西線特急「しなの」は当面の間運休

中央西線塩尻~南木曽間で運休が続いています。

倉本~上松間および木曽平沢~贄川間で土砂流入が発生。

特に木曽平沢~贄川間は信号設備も破損しました。

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特急「しなの」は谷沿いを走るため、急傾斜地のすぐ近くを走る。

これにより特急「しなの」は運休しており、同区間の貨物列車も迂回を余儀なくされています。

 

上松~奈良井間は23日に、奈良井~塩尻間は8月末に、南木曽~上松間は9月末に運転再開の見通しが立っています。

また、23日から上松ー奈良井間で運転再開される列車とその他の区間の代行バスを乗り継ぐことで、中央西線の全区間を移動できるようになります。

 

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塩尻ー松本ー長野間で211系の臨時快速を運行

また、需要の大きい塩尻~松本~長野間にはほぼ特急「しなの」のスジで走る臨時快速列車が数本運転されています。

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特急「しなの」のスジで走る臨時快速。余談だが「快速塩尻行き」の方向幕はかなりレア。

筆者も長野に用事がありこの臨時快速に乗車しましたが、乗客はまばら……

あまり認知されていないのかもしれません。

 

もともとこの区間は特急しなのも少し余裕のあるダイヤになっているためか、そのまま211系で走っても遅くならないんですよね~

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乗客はまばら。特急しなのとほぼ同じ停車駅なので、通過駅も多い。

臨時快速は、特急「しなの」すべてのダイヤで運転されるわけではないので、塩尻ー長野間は事実上の減便となっています。

そのためか定期の普通列車が通常より混雑しているので、ご利用の方はご注意を…

 

飯田線辰野ー伊那新町間は当面の間運休、一部バス代行実施

飯田線は現在辰野~伊那松島間、平岡~大海間が運休となっています。

特に宮木~辰野駅間の横川橋梁が損傷しているため、JR東海は復旧には相当な時間がかかるとしています。

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伊那松島駅は飯田線の前身「伊那電気鉄道」開業時の終点。現在も運輸区がおかれ拠点駅となっている。

伊那松島~伊那新町間は23日に運転再開するそうです。

(岡谷~)辰野~伊那新町間はバスによる代行運転の見込みが立っていて、23日に運行が開始されます。

平岡~大海間は現在被害状況の調査中で、8/20現在バス代行についてもまだ発表されていません。

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辰野経由の中央本線は運休

中央本線岡谷~(辰野経由)~塩尻間は現在も運休が続いています。

辰野~川岸間で土砂流入が発生し、JR東日本は復旧には相当な時間がかかるとしています。

JR東日本ではバスによる代行運転は行わないようです。

JR東海の代行バスによって、25日までは岡谷~辰野間の移動が可能になります。

 

一方、塩嶺トンネル経由の列車はほぼ通常通り運行されているため、特急「あずさ」などには影響はありません。

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かつて大正時代のホーム屋根が残っていた川岸駅。今回、駅近くでは土石流被害で人の命が奪われた。

ちなみに、岡谷市で発生した土石流で3名が死亡してしまった災害は、川岸駅の近くで起こったものです。

 

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走行中の列車の被害はなし

大きな被害を受けた長野エリアの鉄道ですが、運行している車両や旅客の被害はありませんでした。

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北陸新幹線は被害はなかったが、浸水のおそれのある車両基地から車両を移動させる措置をとった。

長野エリアの鉄道は、大雨の当日、新幹線以外のJR•民鉄はすべての路線が運休。

台風で多くの車両が浸かってしまった北陸新幹線では、教訓を活かして事前に車両を移動する措置が取られました。

「危険な状況、雨量の場合には運休などの対処をする」という概念が定着しつつあり、その結果とも言えると思います。

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上田電鉄の「赤い橋」の復旧は行政と民間、鉄道会社が一体となって行われた。

一方、橋梁の損傷など、多額の資金が必要となる復旧工事が複数想定されます。

全国的に鉄道会社はコロナ禍で収益が低下していますし、この問題をどう乗り越えるのか、行政も含めた検討が必要になりそうです。

 

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【新駅】開業のカギは気動車化!?えちご押上ひすい海岸駅を探索!

えちごトキめき鉄道の新駅「えちご押上ひすい海岸駅」

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2021年3月に開業した新駅「えちご押上ひすい海岸」。

2021年3月、えちごトキめき鉄道に新駅が開業しました。

その名も「えちご押上ひすい海岸駅」

ひらがなと漢字が交互に来る、長くてキラキラした駅名ですがいったいどんな駅なのでしょうか……?

 

 

糸魚川駅から1.6km離れた隣の駅

新駅は、北陸新幹線と接続する糸魚川駅から直江津方面1.6kmほど離れています。

ホームは踏切を跨いで上り線と下り線に分かれています。

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踏切を跨いでホームが2手に分かれる。

糸魚川・泊方面のホーム側にはトイレや駐輪場、駅舎が設置されています。

この駐輪場の敷地はJRのものなのか、トキ鉄のものなのか……

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(上)駅前に設置されているトイレ。

(下)駅前の駐輪場。北陸新幹線の高架下にある。

船小屋をイメージしたという駅舎、なかなかいい感じです。

「ひすい」の文字がひすい色になっています。

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えちご押上ひすい海岸駅の駅舎。

中にはいってびっくり、エアコンが着いています!

灼熱の日に訪問しましたが、残念ながらついておらず……

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待合室にはエアコンも。

ホームの長さはぎりぎり2車両分ぐらいでしょうか?

直線の線路にシンプルなホームです。 

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糸魚川方面のホーム。

工夫次第では写真も撮りやすそうですね~ 

乗車位置は一か所です。

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一か所だけ乗車位置が描かれている。

直江津方面のホームも同様、シンプルなホームです。

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直江津方面のホーム。

直江津方面のホームは信号が被るので、ホームから写真撮るのには向かないかもしれません。

 

「デッドセクション」という難題を越えて誕生

さて、この新駅はだいぶ前から新駅誘致の動きがあったようで…

この駅は地元糸魚川市の請願駅で、糸魚川市押上地区の皆様方の悲願の駅。

今から約50年前に糸魚川高校が今の場所に移転した時から、ここに駅があれば便利なのになあと考えられていたそうです。

祝 えちご押上ひすい海岸駅 開業 | えちごトキめき鉄道社長(いすみ鉄道前社長) 鳥塚亮の地域を元気にするブログ

とえちごトキめき鉄道の鳥塚社長が語っています。

 

周辺には病院や高校があり、新駅ができれば利便性が向上すると考えられていました。 

 

ところで、鉄道マニアの方ならご存知かもしれませんが、北陸本線複線電化の際、現在の新駅近辺に直流と交流を切り替えるためのデッドセクションが作られました。

デッドセクションはいわば絶縁になっていて、この区間は電車は加速することができません(加速できない区間なので、この区間に列車が止まってしまってもいけない)。

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えちご押上ひすい海岸駅付近に存在するデッドセクション。

toshonori baba - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8455104による

そのため、デッドセクションを通過する電車はある程度のスピードで、惰性でこの区間を通過する必要があります。

そんなデッドセクションの近くに新駅ができてしまうと、十分な速度が出ないままこの区間に止まってしまったり、逆に駅に停車できないリスクがあります。

 

ということでなかなかこの新駅を作ることは困難だったのですが、JRから第三セクターの「えちごトキめき鉄道」にこの区間が移管され、車両も電気を使わずに走るディーゼルカーが投入されました。

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えちごトキめき鉄道の普通列車は気動車で運行される。

電気を使わないのなら、デッドセクション近くに駅があっても特に問題になりません。

車両が気動車に変わったことで、約50年もの年月を経て、新駅が作られたのです。

観光名所「ヒスイ海岸」も徒歩圏内!

新駅付近には高校や病院といった施設がありますが、観光名所「ヒスイ海岸」も徒歩圏内にあります。

ヒスイ海岸は、砂浜ではなく石の海岸で、運が良ければ翡翠を合法的に拾うことができます。

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駅から歩いてすぐ、日本海が見える。

駅前の踏切から日本海まで歩いて5分、海岸までは10分かからず着くことができます。

国道を渡る地下道を渡ると、ヒスイ海岸に到着です。

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国道を渡り、ヒスイ海岸へ。

筆者はこの駅が誕生する前、糸魚川駅から歩いて行ったことがありますが、往復1時間くらいかかりました……

新駅のありがたさが良く分かります…

 

海岸に降りてみます。

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ヒスイ海岸へ。

あれ…砂っぽく見えますが、もっと波打ち際に行けば分かります。

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砂ではなく石が転がっている。

なかなか綺麗な石がたくさんありまして、翡翠ではなくても楽しめます。

海岸を一方向に歩く怪しい人影がありますが、これは石を探している人です。

歩いている人を追い越して石を探してはいけないという暗黙のルールがあります。

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普通の砂浜海岸と波の音が違います!

海を見ながらボーっとするのも良し、石を探すのも良し…

ちなみに翡翠は、冬~春先までがシーズン(大きいものが採れる)なので、夏は小さいものが見つかればラッキーと言う感じ。

 

えちごトキめき鉄道の新駅から、宝石探しに出かけるのもなかなか楽しいですよ~!

 

【表定速度80km/h超】えちごトキめき鉄道で急行型車両の圧巻の走りを体験する!

土休日に運行されるえちごトキめき鉄道の「観光急行」

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観光急行に使用される413系・455系。

えちごトキめき鉄道では、土休日に急行列車が運転されています。

使用している車両は413系・415系で、元を辿れば国鉄時代の急行型車両に起源を持つ貴重な車両です。

 

今回えちごトキめき鉄道を走る「急行型車両で走る急行列車」に乗車します。

想像を超える高速走行が楽しめます!

 

 

旧北陸本線に急行列車が帰ってきた!

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「急行」と書かれた電光掲示板。

えちごトキめき鉄道の観光急行は、日本海ひすいラインの直江津ー市振間1往復(急行1号・2号)、直江津ー糸魚川間1往復(急行3号・4号)で運行されます。

日本海ひすいラインは旧北陸本線の市振ー糸魚川ー直江津間が第三セクター化された路線で、かつては多くの特急・急行列車が走行していました。

 

第三セクター化された後に普通列車中心のダイヤが組まれ、優等列車のほとんどが姿を消してしまいました。

今回の急行列車の復活で、土休日のみではあるものの久々に優等列車が走ることになります。

 

ダイヤは以下の通りです。

  • 急行1号…直江津11:26→糸魚川12:20-34→市振12:52
  • 急行2号…直江津14:31←糸魚川13:28-42←市振13:10
  • 急行3号…直江津15:03→糸魚川15:51
  • 急行4号…直江津17:08←糸魚川16:40

 

特筆すべきは急行4号のダイヤ。

直江津ー糸魚川間38.8kmを28分、表定速度82.5km/hというかなりの高速運転です。

今回登場した「急行列車」がちゃんと急行らしい運転をしているということが分かります。

 

その他のダイヤも途中駅で長時間の運転停車をするので、実際に走行している速度は意外と早いです。

 

また、すべての急行列車で車内販売が行われ、一部の列車では直江津駅で駅弁の立ち売りがあります。

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ホリデーツアーパスと乗車記念証。

急行料金は大人500円で、休日のみに利用できるトキ鉄ホリデーツアーパスを購入すると追加料金なしで乗車できます。

車内では急行券を補充券で発売してくれます。

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車内で購入できる急行券。

これは特別な対応ではなくむしろ好意的に発券してもらえ、追加で記念に購入することもできます。

(筆者もホリデーツアーパスを買っていましたが、追加で記念に急行券を購入しました)

至るところに残る急行型の面影

413系・455系にはいたるところに急行型車両の面影があります。

413系のボックスシート、窓側の腕かけが無くなっていますが相当古いタイプの急行型のシートではないでしょうか。

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413系のボックスシート。取っ手に注目!

この取っ手のタイプは多分(?)これが最後だと思います。

一方455系はかなり色濃く急行型の面影が…

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455系の車内。

こちらは一部がロングシート化、デッキが撤去されたほかは急行型のままに近い状態で保たれていると考えられます。

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455系のボックスシート。

座り心地はこちらの方がずっしりとした感じで、乗車していると快適で眠りに落ちそうです。

こちらの座席は窓側の腕かけが残っていますね~

 

トイレも洗面台も現存していて、痰吐付洗面器もちゃんと残っています…

これはもう文化財ですねぇ~

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今や貴重、痰吐付洗面器。

どの車両でも急行らしさを感じますが、455系の方が乗車率が高かったです。

モーターがあるのは413系の方ですので、楽しみ方に応じて車両を変えるといいかもしれません。

急行1~3号は写真撮影や観光を、4号は圧巻の走りを!

えちごトキめき鉄道の急行列車は、運行される急行そのものに愛称があるわけではなく、ダイヤ順に急行1~4号と付番されます。

 

比較的ゆったりとしたダイヤで運行される急行1~3号は、景色の良い箇所や筒石駅付近での徐行運転や、途中駅停車中に写真撮影ができる(改札外には出られません)ように設定されています。

運転停車の際もドアが開いて、撮影や見学ができる

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名立駅に降りることができる。

筆者は2号・3号に乗車しましたが、2号は名立駅、3号は能生駅で停車がありました。

急行2号は名立駅では待避線に入りますが、3号は通過線を走ります。

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名立駅に残る、北陸線時代の看板。

一方の能生駅はカーブがちょうどよくて、写真撮影に向いています。

いずれも停車中にサボを交換してくれたり、ファンのツボを押さえたサービスをしてくださいます……分かってくれています!

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能生駅は撮影しやすい。

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納入時に付けられたサボをつけてくださった。

デッドセクションで電気が消える…あの経験をもう一度!

旧北陸本線では途中、直流区間と交流区間で電化の方式が変わる場所があります。

この区間を通過する電車には特殊な「交直流両方に対応する車両」が必要で、急行列車で運行される413系・455系はそれに該当します。

 

えちごトキめき鉄道のえちご押上ひすい海岸ー梶屋敷間に直流と交流が変わる箇所があるのですが、この切り替えを行う際に、車内の電気が消えるのです。

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デッドセクション通過時は車内の電灯が消える。

一方で現在この路線に導入されている普通の車両はディーゼルカーなのでこの体験は出来ません。

交直流車両って高価なので導入のハードルが高いんですよね~そのために架線があってもディーゼルで走っている路線は意外と多くあります。

急行1・2号は親不知を抜けて市振まで走行

急行1・2号は糸魚川を超えて、親不知海岸の脇を通りながら市振まで運行されます。

景色の良い区間なので、観光という意味ではこちらまで乗車された方が楽しめるかもしれません。

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親不知付近を通過する急行列車。

市振駅周辺には道の駅があり昼食をとることができますが、急行1号の折り返しの急行2号は到着から約20分で出発するので、注意が必要です。

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市振駅停車中。

急行4号で圧巻の走りを堪能

急行列車として一日の最後に運転される急行4号。

表定速度82.5kmという高速走行が楽しめるのはこの列車です。

 

糸魚川出発前には時間があり、ご厚意で幕回しをしていただきました。

乗客の数は時間の都合か意外と少なめでした。

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幕回しもやっていただいた。

筆者は最も急行型車両の形をとどめている455系に乗車しましたが、この圧巻の走りはモーターのある413系に乗った方がより楽しめるかも……

糸魚川を出発するとすぐにトップスピードまで加速していきます。

 

グイグイと加速する割に乗り心地が良いのは、流石急行型車両というところでしょうか。

交直流を切り替え、トンネルを高速で走り続けていきます。

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トンネルも高速で通過する。

モグラ駅の筒石駅も一瞬で通過し、名立駅も通過線を高速通過。

 

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名立駅は通過線を走る。

途中駅を通過し続け、あっという間に直江津に着きます。

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途中駅を高速通過。

これぞ急行列車、至高の走りを堪能できました。

皆様もご乗車の際は、ぜひ急行4号まで乗ってみてください!

 

貴重な車両を本来の走りで保存しているえちごトキめき鉄道、時代を乗り越え乗って残していきたいですね~

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直江津のホテルα1の客室から撮影した413系・455系。

 

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【上田電鉄×しなの鉄道】2社使える一日乗車券、軽井沢・別所温泉フリーきっぷ

上田電鉄としなの鉄道の一部区間が一日乗り放題!

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上田電鉄としなの鉄道の一部区間に乗車できる、軽井沢・別所温泉フリーきっぷ。きっぷの台紙には両社の絵柄が描かれている。

今や貴重な115系が主力となっている路線「しなの鉄道」、そして廃線の危機から全線復活を遂げた「上田電鉄」

長野県の東側、東信と呼ばれる地域には魅力的な路線があります。

 

今回は一日にしなの鉄道の一部(軽井沢~上田間)と上田電鉄(全線)が乗り放題となる、軽井沢・別所温泉フリーきっぷをご紹介します。

あまり知られていませんが、結構お得なきっぷですよ~

 

 

「軽井沢・別所温泉フリーきっぷ」の発売箇所とお得な料金

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別所温泉駅の窓口は17:00に閉まります!

軽井沢・別所温泉フリーきっぷは、軽井沢~上田~別所温泉が一日乗り放題となるきっぷです。

このフリーきっぷは特性上、しなの鉄道と上田電鉄の両方の駅で販売されていて、通年で買うことができます。

 

  • しなの鉄道…軽井沢、中軽井沢、御代田、小諸、滋野、田中、大屋、信濃国分寺、上田駅
  • 上田電鉄…上田、下之郷、別所温泉駅

 の窓口で購入することができます。

 

窓口が夕方には閉まってしまう駅もあり、駅によって開いている時間が異なるので注意が必要です。

どちらで購入してもデザインは同じで、券売機では買うことはできません。

 

料金は

  • 大人…1880円
  • 子供…940円

となっています。

 

参考までに別所温泉から軽井沢まで、定価で上田電鉄としなの鉄道を乗り継いだ場合、片道大人1480円です。

どこかで途中下車したり、往復使用するだけでもかなりのお得感があります。

 

橋梁崩落を乗り越え開業100周年を迎えた「上田電鉄」

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別所線100周年を記念して日本遺産・レイラインラッピングが施された車両。

台風で橋梁崩落という甚大な被害に見舞われながらも、先日見事に全線で復旧した上田電鉄は今年で開業100周年。

幾度となく廃線の危機を迎えましたが、住民やこの路線を愛する人たちによって今日まで走り続けています。

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塩田平を行く別所線。

どうしてそこまで人を惹きつけるのか。

喉かな塩田平を走る別所線に揺られながら、信州の鎌倉「別所温泉」を目指すとその答えが分かるかもしれません。

 

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国鉄車両も新型車両もそれぞれ魅力的な「しなの鉄道」

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観光列車「ろくもん」と軽井沢リゾート号。

国内で、特に東日本では数少なくなった国鉄車両である115系。

しなの鉄道では現在でも一線で活躍していますが、その栄光もそう長くは続きません。

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115系の旅を楽しめるのも、あと少し。

 

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一方で新型車両として導入が進められているSR1系は、自社発注の完全新造車です。

休日に走る特別快速「軽井沢リゾート号」は、停車駅をかなり絞った特急並みの運転をする列車もあります。

軽井沢・別所温泉フリーきっぷでも追加の指定券を購入すれば乗ることができます。

 

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かつて信越本線を駆け抜けた「特急あさま」の追体験。

車両こそ変わってしまいましたが、圧巻の走りを楽しめます。

新幹線との接続駅で買えるので使いやすい

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北陸新幹線長野開業に際して廃止された軽井沢ー横川間。現在でも廃止前の駅名標が保存されている。

軽井沢・別所温泉フリーきっぷは新幹線と接続する上田駅・軽井沢駅でも購入することができます。

購入の際はしなの鉄道・上田電鉄の窓口へ、みどりの窓口では残念ながら買えません。

 

上田電鉄は日中1時間に1本、しなの鉄道はそれ以上の本数がありますので割と気軽に乗りに行けるのも魅力的です。

 

まるでアフェリエイトみたいですけれど……東信に鉄道でお出かけの際は、ぜひ便利でお得な軽井沢・別所温泉フリーきっぷを使ってみてください!

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中塩田駅の駅舎。降りて見たくなる駅がそこにはある。



 

 

【信州の野湯】廃道と温泉のコラボ、赤怒谷温泉に浸かる

上高地至近にある松本市内の「野湯」

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パイプから豪快に温泉が注がれる「赤怒谷温泉」。

「野湯」とは、源泉が出ているのにも関わらず、それを利用した商業施設が存在しない温泉を指します。

一口に「野湯」と言っても、蛇口からただ流れ出ているだけの温泉もあれば、川の脇から温泉が湧いていて川の水と混ぜれば浸かることができる温泉まで多種多様です。

 

今回は上高地付近に位置する「頑張れば浸かれる」ぐらいの温泉をご紹介します。

見どころは廃道と野湯のコラボレーションです!

 

 

国道から歩いて5分、廃道を歩く

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付近には温泉の影響で変質した岩肌が露出している。

上高地の入口である「釜トンネル」の手前、「赤怒谷(あかぬたに)トンネル」の入口からスタートです。

トンネルの前に車が2台分くらい置けるスペースがありまして、ここから歩くことになります。

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トンネルの脇の道を進む。

トンネルのすぐ脇に廃道(国道の旧道)が続いています。

「廃道」と言っても手入れがされていて、藪こきする必要はありません。

ここはかつて国道だった部分で、この道幅で観光バスがすれ違うこともあったようです。恐ろしい……

 

途中道に穴が開いていたりと「廃道感」が出ています。

その割にちゃんとポールが立っていまして、人の手が入っていることも分かります。

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道路には穴が…

赤茶けた未舗装(?)の道を進んでいくと、硫黄の香りと何やらモクモクとした煙が……

轍もあるので、ここまで車が入ったことがうかがえます。

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道の先には煙が…

近づいてみると、豪快な音と硫黄の香りが漂ってきます。
道路からも煙が出ていますね~

これが赤怒谷温泉です!

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豪快な煙の正体は「温泉」。

廃道の洞門の先には…

豪快にパイプからガスと温泉が噴出していますが、もう少し道を進んでみようと思います。

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温泉より先には洞門がある。「取入隧道」と書かれている。

素晴らしい洞門が見えてきました。

廃道ファンが心躍る理由も良く分かるような気がします。

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洞門内は舗装されていた痕跡がある。

構造物としての美しさに見とれていたら、鉄骨が見えてきました。

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一部は鉄骨で支えられている。

特に損傷が激しい箇所は無く、そこまで危険な感じはありませんでした。

筆者は大学の関係でヘルメットを持っているので、念のため着用して行きましたけれども……

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対岸は崩れている。

対岸側の岩盤は崩れていて、温泉によってグサグサになっています。

洞門を振り返ると……

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良いカーブですね~!

 

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洞門の先には温泉を取り入れる施設がある。

取入隧道の先には、道路の真ん中に源泉の施設があります。

明らかに廃道になってからできたものだと思います。

 

ここのメンテナンスのために未だに旧道が手入れされているのかもしれません。

どこの温泉の源泉になっているのか、なっていたのか分かりませんが、現役で稼働していました。

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この先は荒れているので、引き返す。

引き返して、いよいよ野湯へと向かいます。

 

野湯「赤怒谷温泉」に浸かる

先ほど、湯気がパイプから出ていたところに戻りましたが…あれ……

おとなしくなってしまいました。

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パイプの下にくぼみがあり、ここに浸かることができる。温泉の噴出が止まってしまった。

しかし、こういう「生き物」みたいな感じが野湯の魅力なのかもしれません。

川の方へ降りて、温泉を楽しみたいと思います。

 

ガードレールを跨ぎ、少しずつ高度を落とします。

斜面は急で足元が悪いので、慣れていない方はかなり注意した方がいいです。

沢靴のようなものを履いておくと楽です。

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壁に這うような形で降りていく。足元には温泉の沈殿物が…

温泉が出ていれば、豪快に源泉が注がれる様子を堪能できそうですが、出ていない方が安心して川まで降りられます。

先ほどまであれだけ温泉が出ていたのでまだ温かいかも…という期待をもとに、温泉が溜まっているところへ向かいます。

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河原にはいくつかくぼみがあり、ここに温泉が注がれる。

少しだけ水たまりから湯気が出ていたので、手で触るとぬるめの温泉に仕上がっています。

深さはあまりないので、足湯することにしました。

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温泉の体感は37℃くらい。肌がツルツルになる。

肌がツルツル、ほんのり硫黄の香りがいたしまして、温度も温めですがいい感じです。

地球初期の生命は、こういう温泉の湧くところで生まれたという説もあります。

だから気分が良いのか~

 

景色も良く、豪快に流れる梓川が野湯の雰囲気を盛り上げてくれます。

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この川は「梓川」の上流部。

梅雨時になって梓川の水位が上がってしまうとしばらくはお預けかもしれませんね~。

実際国道から歩いて10分程度でここまで降りられるので、意外と気軽な野湯だと感じました。

 

話は逸れますが、上高地付近は実は火山地帯で、活火山の「焼岳」や「アカンダナ山」が近くにあります。

上高地の入口にある大正池も、焼岳が噴火してせき止められてできたものです。

 

そしてその火山地帯をぶち抜いたのが「安房トンネル」。

工事中に水蒸気爆発が発生し、犠牲者が出てルートが変更になった過去があります。

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ルートが変更となって橋脚だけ残った「安房峠道路」の計画ルート。

色々と大変な歴史もありますが、このような秘湯を満喫できるのも火山のおかげかもしれませんね~

 

上高地周辺は秘湯が多数!

今回はかなり個性的な「赤怒谷温泉」をご紹介しましたが、周辺にも多数の秘湯があります。

一軒宿の坂巻温泉中の湯、新たに掘られたさわんど温泉も魅力的です。

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赤怒谷温泉に一番近い旅館は「坂巻温泉旅館」。こちらも日帰り入浴ができる。

足をのばせば、白濁した温泉の白骨温泉乗鞍温泉、県境を跨げば平湯温泉もあります。

 

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個性あふれる上高地周辺の温泉、ぜひ堪能してもらいたいです!

 

↓赤怒谷温泉の位置。「中の湯」バス停から歩くこともできる。