toremorの旅手帳

鉄道と旅行と温泉と。大学生の放浪の様子をご覧ください。

最近松本駅に遊びに来た車両たち

こんばんは。

大学の卒業研究で鉄分不足となってますが、

時々松本駅を徘徊して駅そば食べて人権回復を試みていました!

 

そこで、最近のざっくばらんに珍(?)客をご紹介!

 

修学旅行臨:185系B7+OM03編成

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久々に松本駅へやってきた185系。10連での運用は初?

おはようライナーとはまかいじがダイヤ改正で消えて、

最近国鉄型特急列車の入線がめっきり減った松本駅に、

185系がなんと10連で登場!

 

臨時とはいえ、10連はさすがに見ごたえがありますね。

回送はE353系あずさ3号南小谷行と同時に出発!

 

特急型車両の同時発車って最近なかなか見られませんので、

圧巻でしたね!被りですけど並走の記録だと思えば!

 

185系も2021年で引退のようですから、乗っておきたい、撮っておきたい車両のひとつですね。ご記録はお早めに。

 

NN回送:HIGH RAIL 1375

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長野総合車両センターへ回送される小海線観光列車High Rail 1375。

キハ110を改造した小海線の観光列車HIGH RAIL 1375。

まだ乗ったことないんですよね…

座席は広々として、車内は星空をモチーフとしたデザインになっています。

 

小海線はJR鉄道最高地点を通り、JR東日本屈指の高原路線。

途中駅の清里や野辺山周辺はバブル期にはかなり栄えた観光地で、

ブルーベリーチーズケーキやソフトクリームが有名でした。

 

当時ほどではありませんが今でもスイーツや観光牧場があります。

車がないと行ける観光地が狭まってしまうのが難点ですね…

 

ただ意外と首都圏から「あずさ」や「ホリデー快速ビューやまなし」などで簡単にアクセスできる点が魅力です。

夏の18きっぷシーズンに涼しい小海線、いかがですか?

 

NN回送:キハ112-109

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「ふつう」のキハ110NN回送。

昼間の13:30頃は回送列車の設定が良くされるようです。

こちらも小海線キハ110の長野総合車両センターへの回送。

 

小海線はキハ110とハイブリット気動車が走っているのに、

中央東線と篠ノ井線は211系天国なんですよね……

 

しなの鉄道も新車導入のようですし…

本線普通、虐げられてます!(笑)

 

0番線ホーム:駅そば山野草

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松本駅0番線ホーム、駅そば山野草。大糸線のホームにも別の駅そばがあります。

おまけ。

 

こちらのお店、よく使うんですがおすすめは、

「特上 きのこ玉子そば 510円」

 

普通のそばは冷凍めんで、「特上」と書いてあるものは生めんでつくられています!

 

かき揚げなども試しましたが、たくさんのキノコと温玉がのったこちらの一品は、

なかなかのもの。

ほかにも鹿肉そばなどユニークなものもあります。

玉子は確か生卵に変更可能。

 

好みで八幡屋磯五郎の七味をかけていただきましょう!

長野で売ってるあの缶の七味、生姜も入っていて美味ですよ!

駅そばから高級そば店まで幅広く置いてあります。

 

乱文失礼いたしました!

 

【穴場スポット】信州安曇野で気軽に涼む!烏川渓谷緑地

信州安曇野。

都内スーパーではわさびかヨーグルトのイメージでしょうか。

観光パンフレットでは、ぱーーっと田んぼが広がって、どてーーんと山がそびえるイメージが定着している(?)気がしますが、実は渓谷もあるのです。

 

カフェと道祖神と美術館と山葵に飽きた安曇野リピーターのあなた、安曇野で暑くてもう歩きたくないという方におすすめする、手頃な涼スポットをご紹介します!

 

透き通る水に出会う

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烏川渓谷緑地を流れる烏川。北アルプスからの透き通った美しい水が流れる。

 

北アルプスの常念岳や蝶が岳を源流とする烏川。

黒っぽい砂利が多いため「からすがわ」というらしいです。

 

あれ、白っぽいな!

調べてみると、この地域では花崗岩という白っぽい岩石が出ているよう。

しかし、よく見ると大きい石は灰色だったり黒だったりしますね!

 

冷たい雪解け水が流れますが、

仙台の浄土ヶ浜を彷彿とさせる美しさです。

 

背後には北アルプス!

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川の後ろに見える山は北アルプス蝶ヶ岳。

 

あ、指が入ってますね…

背後に聳える蝶ヶ岳は、その山の形が蝶にみえるため、そう言われています!

みなさん、どこにあるか分かりますか?

 

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赤く囲われている部分に蝶がいます!多分!

春先は見つけやすいですが、夏は見られないかも?

是非行って探してみてください!

 

橋を渡って森の中へ!

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つり橋を渡って森の中へ入ります。

道は整備されているので、トレッキングなどの装備はいりません!

気温は高くても、日陰はとても涼しいですよ!

 

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遊歩道のさくに松ぼっくりが乗っている!

ふと歩いてみてみると、柵に松ぼっくりがのっているじゃないですか!

公園事務所の方か、お客様か?

心も朗らかになりますね!

 

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遊歩道では至るところに展望スポットがあります。

先ほどより渓谷っぽい感じになりましたが、

遊歩道自体はそこまで高低差はありません。

 

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展望スポットから見下ろすと、

「ああ、これですよこれ!」って感じで

「さわやかな信州」を満喫できますよ!

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この場所の1番の魅力は「人の量が少ないこと」。

上高地ほどの派手さやお店はありませんが、

その分落ち着けるかと思います!

 

安曇野で暑くて死にそうになったら、山沿いへ移動しましょう!

 

アクセス

 

 

大糸線豊科駅や穂高駅から車で10分くらいで行けますが、

公共交通機関では行きにくいかもしれません。

 

レンタカーであれば周辺の日帰り入浴可能な「ほりで~ゆ四季の郷」や、「穂高温泉しゃくなげの湯」、美術館であれば「安曇野アートヒルズミュージアム」にも簡単にアクセスできます。

 

ワンランク上の安曇野旅に、烏川渓谷緑地はいかがですか?

karasugawa.com

カシオペア紀行が新緑の信州へやってきた!

春の信州にやってきたカシオペアのご紹介と、ものすごく緩く追いかけた様子をご覧いただきます!

信州へやってきた「カシオペア」とその機関車のご紹介 

カシオペアとは?

www.jreast.co.jp

ja.wikipedia.org

かつて上野ー札幌間を駆け抜けた豪華寝台特急「カシオペア」。

ホテルのような内装で、2階建ての豪華な客車を機関車が引っ張るスタイルで走ります。

北海道新幹線の開通をもって定期運用を終え、最近のJR東日本では「四季島より安いが豪華なクルーズトレイン」として使われています。

 

価格は行程にもよりますが、だいたい一人20~40万円程度。

四季島はだいたい100万円をこえますので、それに比べたら安い!

プチプラに見えてしまうのが怖いところです。

 

主に車中で1泊する行程が基本で、

上野から青森へ行くルートと、上野から長野へ向かうルートがあり、

「ただ乗るだけ」の旅から周辺の地域の観光をセットにしたプランまで、

びゅうトラベルやクラブツーリズムなどの旅行会社から発売されています。

 

 

札幌までは機関車の関係で、クルーズトレインとして使われるようになってからは

カシオペアが北海道へ乗り入れた実績はありません…残念…

 

四季島は自走しますがカシオペアは客車ですものね…。

 

長野行きのルートは、上野から

 常磐線、馬橋支線、武蔵野線、国立支線、中央本線、篠ノ井線を経由。

上野駅は往年の寝台特急が発車したホームから出発し、旅情を感じさせます。

 

客車を牽く機関車の雄姿を見る!聞く!

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2018年まではこのような茶色(正確にはぶどう色2号)を纏っていた。

この行程を行くコースの機関車はEF64という車両が客車を引っ張ることが多いです。

EF64は中央線など、中程度の傾斜が続くような路線向けに開発されたものです。

 

因みに青森方面へいく機関車はこれではなく別の事情に適合したものが使われます。

適材適所なわけです。

 

今回はEF64 37という0番台が牽引。1000番台が牽引するはずだったのですが、

ブレーキ系統の不具合で代走になったのだとか。

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牽引予定だったEF64 1053。信州ディスティネーションキャンペーンで中央線で旧型客車を牽引したこともある。

 

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EF64 1053の側面。一部しか映っていない雑なものであるが、側面のデザインが左右非対称であることがお分かりいただけるだろう。

 0番台と1000番台の違いは外観も内容も結構違うようですが、分かりやすいところは側面のデザインと音!

最近では塗装変更やパーツの交換で「かつての雰囲気が復元された」こと、

また実働しているEF64の0番台の最後の車両として、鉄道ファンからも人気の機関車です。

 

「信州カシオペア」を緩く追いかけてみる!

塩尻大門へ!

5/4朝6:00頃、「だいたいそのくらいの時間かなー」と塩尻駅方面へ到着。

少し歩いたところに、塩尻大門と呼ばれるJR貨物の「塩尻機関区」が置かれている場所があり、ここにカシオペアが停泊しているとのことで行ってみると…

 

EF64 37「ピィーーーーーー‼グォォォォォンーーーーー!!!」

私「待ってーー」

 

独特のブロワー音とシャッターを切る音が響き渡ります。

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カシオペアの出発シーン。塩尻大門にて。

行ってしまいました…もう少し時間に余裕をもつべきでしたね…

先ほどのEF64 1053と側面のデザインが違いますよね。

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最後部のカシオペアスイートと呼ばれる客室には某有名人が乗っていたとか。

ところでこの手前のホームは、塩尻駅の旧プラットフォームとして使われていたものです。

名古屋方面、新宿方面からスイッチバックせずに松本方面へ行けるよう、改良されて役目を終えました。

 

 

気を取り直して、次の場所へ行きます!

 

姨捨駅へ!

塩尻と長野の手前、篠ノ井を結ぶ篠ノ井線。

個人的にも好きなエリア、姨捨へ向かいます。

 

有名撮影地は激混み……前日入りされた方も数多くいらっしゃるようでした。

皆様お疲れ様です。

 

www.toremor.work

 

腕が悪くて申し訳ないですが、雰囲気を楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

 

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右上に見える駅が姨捨駅。ここに停車する列車はスイッチバックという、いわば「バック駐車」で止まる。カシオペアは通過するので手前の通過線を走行。勾配が急なことがお分かりいただけるだろう。

 

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顔がつぶれてしまうので機関車をカット(!)。ポジティブに言えば「新緑の信州にカシオペアが来た」ことは記録できたかも!

ついでに普通列車も撮ってみました…

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朝7~8時頃は普通列車も6両編成で走ることがある。松本ー長野間は高速バスとも競合するが、こちらは普通列車の方が価格、時間ともに優勢(特に往復する場合)。

 

いやー、カシオペアのベッドから日本三大車窓の姨捨の風景を見下ろしてみたいですね!

 

女性も大丈夫!最近流行りの高級カプセルホテルってどんなもんだべ?

一人旅!っていいものですけど、意外と苦労するのが「泊まるところ」。

特に、都市で一人泊まるとすると、ビジネスホテルかネットカフェ?

ビジネスホテルだと高いし、ネットカフェだと人権が……

 

というあなたに「高級カプセルホテル」という選択肢をご紹介します!

 

今回は広島にあるカプセルホテルCUBEを例に見ていきます!

www.hiroshima-cube.com

www.jalan.net

 

どうなっているのか!?

まずフロントにてチェックイン。普通のホテルと変わりません。

フロントでICカードキーとロッカーキーをもらい案内されたフロアへ!

入口はこんな感じ。非常口のような雰囲気です。

 

男女ともフロアが分かれていて、階ごとに扉が施錠されているので女性でも安心!

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フロントでもらったICカードキーはフロアの入口を開けるためのもの。この中に客室とシャワー室、トイレ、ラウンジがある。

入ると下駄箱があるので靴を脱ぎます…

中にもう一枚ドアがあり、これを開けると客室です。

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ここからは土足禁止。この扉を開けると客室である。

 

「部屋」を仕切るのはアコーディオンカーテン

先ほどの扉を開けると、こんな感じで部屋(?)が並んでいます。

加湿器も設置されている!

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一つ一つの部屋は思っていたよりは離れている印象。

迷いながら部屋番号を探し…

見つけました。私のエリアはここ!

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部屋というよりはブース?を仕切るのはこのカーテン。施錠できないので貴重品はロッカーへ。

簡単に言えば試着室の要領で、この中に「カプセル」が設置されています。

部屋番号の下にあるランプは使用していることを示します。

 「部屋」のご紹介!

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部屋の左半分(机、椅子、ロッカー)と右半分(カプセル)。備品にはマスクやカイロ、ルームウェア、スリッパが設置されている。部屋が散らかっていて申し訳ない。

カプセルの上部は何もなく(棚などはなく防音のためのスペース(?)となっている)、最近のフェリーを彷彿とさせます。

カプセルの上にあるボタンはカプセル内の照明のスイッチになっています。

 

カプセルの横にあるロッカーは衣類などをしまうことができ、施錠もできます。

 

カプセル内部を見てみよう!

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枕側の様子。コンセント、照明、ヘッドフォン、時計が設置されている。スマートフォンなどを置ける台もある。

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脚側の様子。テレビがついていて、枕側のヘッドホンと対応している。テレビは手前に引き出すことが可能で、傾きも調整できる。身長162cmの筆者が枕に肩をもたれかけた状態で足はこの位置。素足を公開し申し訳ない。

広さは、一般的なグレードのフェリーと同じくらいで、寝台特急のA寝台をイメージするとちょうどいい感じ。

マットレスは薄いながらもしっかりとしていて、申し分なしといったところです。

シャワー室、ラウンジも併設!

部屋の備品のタオルを持って、シャワー室へ。

先ほどのドアまで戻ります。

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先ほどのドア!


この廊下を進むと洗面所とシャワー室です。

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洗面所の様子。清潔感もあり、ドライヤー完備。

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シャワー室は3室あり、更衣室、シャワーが設置されている。シャンプー・リンスなどはしっかりしたもの。パサパサにはならない。

掃除が定期的になされ、清潔感があります。
シャワー室には網の目状の使い捨てボディータオルもあります。

 

続いてラウンジを見てみましょう!

 

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自販機、ロッカー、電子レンジがある。机にはコンセントも。

簡単な食事やちょっとした仕事にも使えそうです。

扉ひとつ境にして客室ですので、ワイワイはできません…。

 

果たして眠れるのか?

筆者は当日疲れていて(14時間普通列車を乗り倒した)すぐに寝てしまいましたが、

アコーディオンカーテンでしか仕切りがないので、やはり足音が響きます

 

あと、たまたま隣のお客様が大いびきだったので、カプセルにその音が響きましたね…

 

しかし、旅慣れている方や仮眠程度であれば申し分ありません!

 

チェックアウトは鍵をBOXにいれるだけ!

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鍵はこのボックスに返却する。帰りにフロントへ寄る必要はない。

翌朝はエレベーターの隣にあるこの箱に入れるだけ。

あっけないといえばあっけないですが、手間が省け、大変便利です!

 

料金はネットカフェより高く、ビジネスホテルより安い

広島にあるこのホテルの料金を見てみると、今回紹介した「プライベートキャビン」というタイプのお部屋で5,000円程度(多少変わります)。

 

都市部にあることを考えれば安いかと思います。

ただ、このタイプより一つ上のグレードのタイプは6000円~程度ですので、

その価格なら、ビジネスホテルの方が快適な気もします。

 

治安は悪くありません

部屋の仕切りをアコーディオンカーテンにすることで、

法律上、ホテルではなく簡易宿泊所の扱いを受け、価格が抑えられている、

高級カプセルホテル。

 

価格、快適性ともネットカフェ以上ビジネスホテル以下で、

このランクのニーズは結構あると思います。

 

筆者が泊った時にいたお客様の雰囲気、レビューからみる使用用途は、

  • タクシーで帰るよりは安いので一泊!
  • ビジネスで利用
  • 寝るだけなので泊れればよい!

といった人たちで、治安(笑)はまったく悪くありません

 

フロアが分かれ、洗面所も充実し女性にも利用しやすいことが特徴ですね。

 

それに対して、足音やいびきなどが響きやすいため、

音が気になる方や、旅になれていない方は、眠れない可能性があります。

 

東京にもこのようなカプセルホテルがありますので、宿泊場所の参考にしてみてください!

first-cabin.jp

 

東日本大震災と地質を専攻する筆者が専門家から聞いた話

 

東日本大震災と私

職員室で見せていただいた、炎が海を泳いでいる映像は、

中学1年の私に大きく影響を与えた。

 

当時新宿にあった校舎の屋上で地震にあった。

中学ではスマホ禁止だったので、何が起こったのか理解できなかった。

一部の教室の屋根が損傷、結局帰れず、私は教室で一夜を過ごした。

 

東京ですら余震がずっと続き、揺れていなくても揺れているような、

地震に「酔った」感覚を今でも覚えている。

 

家に帰った後、福島第一原発事故が発生。

 

見ていられない現状に、

「このことはこれからの世代で向き合って、解決しなくてはならない」

小さいながらにそう私は思った。

 

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震災3年後の仙石線野蒜駅。駅名標に震災時の津波の水位の跡が確認できる。現在は500mほど内陸部に移設されている。

 

そして私は「もっと地球科学へ理解を深めたい」と思い大学へ進学。

来年度からの卒業研究では地震のもとである「活断層」をテーマにするつもりである。

 

実際に入学してみると

私が最初に驚いたのは、「地学」という防災に直結しそうな学問を専攻する学生であっても、

実際「災害には興味がない」という人が半分以上いるということだ。

 

興味がないという人に、東日本大震災について聞いてみたところ、

九州出身で「うちは揺れなかったし興味ない」とのこと。

 

同世代でもここまで温度差があるのかと……

私はそのことを批判するのではなくて、現実としてとらえるべきだと思った。

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震災3年後の南三陸町の防災対策庁舎。こちらは震災遺構として現在も残っている。

 

研究はどうなっているのか

地学の世界で「地震や火山」の研究をしている人たちは、

  • コンピューターで数字を解析して巨大地震・火山のメカニズムを知る(テレビとかに出てくる専門家の大多数がこっち)
  • 土や石、地層を見て過去の噴火や地震の跡を探す(いわゆるフィールドワーク)

の大きく2つのグループに分けられる。

 

これらのグループは必ずしも連携が良いとは言えず、両者バラバラで研究していることが多い

 

このことには背景があって、まず組織の問題である。

日本には「地震や火山を研究する一つの省庁」が存在しないのだ。

 

アメリカには地質調査所という機関が備わっているが、

日本では大学ごとにバラバラに研究を行っているのが現状だ。

そのため両グループが連携をとるには、個々のコミュニケーションに依存してしまうのである。

 

と、ここで。

「気象庁が全部そこらへんやってるんじゃないの?」

と思われた方がいるかもしれない。

 

実は気象庁の中の人は、地震や火山の専門家でないことが多いのだ。

これはそもそも「地学」を専門にしている人種が極めて少ないことにもよる。

 

気象庁は起こった現象のデータを発表することはできても、それを考察したり、

新たなモデルを作るのは基本的に大学や研究所にいる研究者なのだ。

 

ここら辺はなんとも縦割りで、日本における課題の一つでもある。

 

 研究者にとっての東日本大震災とは

実際に被災された研究者の方も多く、「なんとしても次の災害を防ぎたい」という熱意をもっていらっしゃる方も少なくない。

 

それらの方の地道な研究は将来の人命を救う可能性もあるのだ。

実は、東日本大震災はその「地道な研究」の良いデータとなっている。

 

というのも、東日本大震災のような巨大な地震が映像や研究データとして観測されたのだ。

言い方を変えると、東日本大震災は研究者にとって「地震の実験」となったということ。

 

皮肉ではあるが、地震が起こるほど研究が進むという実態もある。

 

研究者が思っていたこと

福島第一原発付近を調査したチームの一人に話を聞いたことがあるが、ニュースでも言われている通り、

「実際に原子力発電所が津波を被る想定はあった」らしい。

 

断層を専門にしている研究者は「(国の主要な施設を横切るような)断層を見つけても、なかったことにされる」と話す。

 

研究者が考えていることをいかに生かすシステムを作るかが重要だと、筆者は思う。

 

まとめ

  • 地学を専攻する学生であっても、災害対策に興味があるのは少数派
  • 日本には「地震や火山を研究する大きな組織」が存在しない
  • 気象庁にいる人は地震や火山の専門家でないことが多い
  • 東日本大震災は研究者にとって「貴重な実験データ」となった
  • 研究者の意見は必ずしも国に反映されるとは限らない

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復興の柱として多くの人々を輸送する東北新幹線。

 

 

 

 

 

 

【ラストラン?】「ありがとう189系記念乗車券」と乗車ツアー

「おはようライナー」の廃止が秒読みとなった今日この頃。

いわゆる「葬式鉄」と呼ばれるファンも重なり、

信州は賑わっています。

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3/11、雪の中を走るE257系快速列車(田沢ー松本間)。今度のダイヤ改正で特急列車を使用した定期快速列車は篠ノ井線内から姿を消す。E257系も順次更新され、転用されていく模様。

 

今回のダイヤ改正では、現在「おはようライナー」として平日に運行されてきた、

189系使用の快速列車が廃止されます。

 

簡単に言えば「定期運用」が廃止され、今後の運用の予定がありません。

 

それに伴い、JR東日本長野支社から「ありがとう189系」という旅行商品と

「ありがとう189系記念乗車券」が発売されました。

 

記念入場券

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記念入場券と、ツアーの当選通知。

長野県内で数駅で朝10時から販売されました。どちらも盛況だったよう。

中には「4時間以上待った」という始発組もいたようですが、

筆者は発売時刻ギリギリに松本駅に並んで買えました。

 

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配布されたカイロ。中央線の新しい着席サービスの案内がされている。

 

待ち時間には駅員の方のご厚意でカイロをいただきました。

10時から並んで40分くらい待ちましたね。

これくらいなら無理なく並べます。

 

この記念入場券はB型硬券14枚(うち一枚小児)で1890円。

限定1890セットという、189づくし。

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裏面はこんな感じ。

 

189系が停車した駅として、「長野駅」や「上田駅」、「軽井沢駅」などの

入場券が入っています。

 

思ったよりも小さくて持ち運びしやすい!

(持ち運ぶ機会は少ないと思いますが…)

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見開き仕様。1890円分のB型硬券入場券が入っている。

 

転売など悲しい話も耳にしますが、

ぜひ買った本人が愛を持って保管しておきたいところです。

 

買えなかったという方もいましたのでね…

 

「ありがとう189系」ツアー

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秒読みとなった189系定期運用の「おはようライナー」。鉄道ファンが日に日に増えているが、もとから乗車率の高い列車なので気を付けたい。


こちらの商品は抽選販売で、はがきで申し込みました。

 

結果は…「当選」でした(画像既出)!

 

数年前、倍率1.5倍の楽単の抽選を落とした筆者は

まだまだ運があってよかったと感激…

というよりは素直にうれしかったです。

 

おそらく相当な倍率であったと思うので、

大切な思い出として残したいと思います!

 

このツアーは、長野ー軽井沢間を189系N102編成で往復するもの。

昼食には専用ラッピングの「峠の釜めし」がいただけるようです。

 

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横川駅の駅弁、「峠の釜めし」。碓氷峠を越える特急がなくなっても、駅弁を販売する「おぎのや」の様々な手法で生き残った。こちらの写真は本店でいただいたもの。

 

とはいえ、3/15までの平日は189系N102編成は、

元気に「おはようライナー」として活躍中。

ぜひ一度乗りに来てみてください(塩尻からの乗車を推奨)。

 

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おはようライナーの幕を出して走っている姿も見納めである。

 

筆者は長野県に来てから、もっぱら「快適な移動手段」として

「おはようライナー」を使ってきましたが、

今後は同じダイヤで211系6両編成で運行するようです。

 

残念ムードが漂っていますが、筆者は「よくこんなにもったな」

と逆に驚いています。老体でも週5で働いているわけですし。

 

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碓氷峠鉄道文化むらに展示されている189系は損傷がひどい。

 

すでに新幹線の「あさま」として活躍したE2系は引退しているんですよ!

感謝の気持ちでツアーに参加したいところです。

 

 

 

 

 

 

【信州日帰り温泉探訪①】微細な泡が身体を包み込む!知る人ぞ知る名湯、田沢温泉有乳湯

肌には天然の細かい泡がびっしりと

ご家庭のお風呂に入浴剤(バブとか)を入れると、泡がついたりしますよね…

ただ実際の温泉で泡がつくのは、結構珍しいものです。

 

ところが上田から車で30分、峠の麓に湧き出る温泉は不思議と、

肌にバブより細かい天然の泡がびっしりとくっつくのです…

 

第一回目は島崎藤村も愛した、子宝の湯の伝説が残る、

湯量豊富な源泉かけ流しの「田沢温泉有乳湯」を紹介します。

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「有乳湯」の前では、新鮮な源泉が注がれている

 

全国からファンが訪れる!知る人ぞ知る名湯

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玄関の様子。いわゆる温泉街の共同浴場といった佇まい。

「有乳湯」は「うちゆ」と読みます。

結構凝った玄関ですね~

 

入浴施設の隣には足湯、温泉スタンドがあります。

源泉も近いらしい。

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足湯のほか温泉スタンドも併設。

 この温泉スタンド、凄いのが常時温泉が出っぱなしなんですよ。

誰でも注げそうですが、利用にはお金がかかるようです。

 

いざ中へ

浴室のドアを開けると、微かだが硫黄の香りがします。

15人程度でいっぱいになりそうな、中くらいのタイル張りの内風呂が一つ。

この手の施設では結構大きいサイズの浴槽です。

 

注ぎ口から新鮮な源泉がたっぷりと注がれ、

浴槽はオーバーフロー状態…。なんたる贅沢!

 

かけ湯に目を移すと、ほんのり緑色をしているのですが、これは浴槽と別の源泉を引いているとのこと。

当然のごとくシャワーも湯船もかけ湯も温泉でできています。

悩んでいた、シャンプーが泡立たない理由はこれか。

  

ぬるめのお湯に浸かれば、天然の微細な泡が肌にびっしり。

素人が見ていても肌が喜びそうな感覚があります。

 

ほんのり硫黄の香りがして、五感で温泉を楽しめます。

 

タイムスリップした街並みの温泉街

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田沢温泉は歴史ある温泉。島崎藤村が泊ったというますや旅館も現存。

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この共同浴場の近くには古き良き温泉街の風景が広がっています。

石畳に木造の旅館、赤い昔のポスト。

こじんまりとしているんですけど、土休日は結構が多くの往来があります。

 

なお駐車場は、ご覧いただいている赤いポストを右折です。狭いので注意!

 

インフォメーション

  • タイプ…共同浴場
  • 構成…内風呂1ずつ(男女別)
  • 完全源泉かけ流し
  • 入浴料…中学生以上200円、4歳~小学生…100円
  • アメニティー…△(備え付けではないが、販売している)
  • シャワー…あり
  • 混雑…平日〇、土休日△(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
  • 泉質…単純硫黄泉

アクセス

上田駅から「青木」行きのバスで終点まで(30分程度)。

青木バスターミナルからは田沢温泉まで、村営バスが出ている(基本土休日は走っていないらしい)みたいですが、

元気な方は青木バスターミナルから2.5km程度歩いてもアクセス可能です。chikuma-bus.com

www.vill.aoki.nagano.jp

 

バスでも行けるといえば行けますけどマイカー、レンタカー、タクシー推奨ですね…

温泉街は道が狭いので注意してください。

 

因みに、車であれば松本市内からも1時間程度でアクセス可能です。

国道143号という道が最短ですが、山間部は「酷道」です!

 

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上田と松本を結ぶ国道143号には、日本最古の国道トンネルがある。こちらは1890年開通で1937年に補修された青木トンネルの内部。なんとトンネル内は国道では珍しい信号による交互通行である。

 

 周辺施設

「道の駅あおき」では農作物の販売やレストランがあります。

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道の駅では地元のそば粉を使用したそばがいただける。

道の駅フード、なかなか美味。

最近改修されてきれいなのでお勧めです。

 

michinoeki-aoki.eek.jp

 

周辺には沓掛温泉、鹿教湯温泉、山の裏には有名な別所温泉もあります。

 

 

日帰り温泉探訪について

「百聞は一浴に如かず」!

 

信州といえば温泉。

ガイドブックに載るような観光客に親しまれる大きい温泉から、

地元の人の生活の一部となっている小さな公衆浴場まで様々です。

 

「とにかく、ぜひ一度浸かってもらいたい!」という思いで、

入湯税高額納税者の筆者が、オールジャンルで

おすすめの気軽な「日帰り温泉」を紹介します!

 

皆様もお気に入りの温泉を探してみてはいかがですか?