toremorの旅手帳

鉄道と旅行と温泉と。大学生の放浪の様子をご覧ください。

「きらきらうえつ」のラウンジカーは食堂車に近かった

先日、定期運用から外れた観光列車「きらきらうえつ」。

新潟ー酒田ー秋田間、羽越本線を走る臨時快速でした。

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まもなく引退するきらきらうえつ編成は交直両用の国鉄型特急車両485系を改造したもの。さすがにガタがきたんですかね…

 

車窓からは一面の日本海や田んぼを眺められ、

のんびり…ってあれ結構スピード出すんだな~

って感じの列車でした!

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きらきら うえつの指定席券。「きらきら」と「うえつ」は半角?全角?空いているのか?520円のクオリティーとしてはかなり良かったと思う。座席は山側だったけれど、ちょこまかと展望スペースがあったので困らなかった。

そんな(雑!)きらきらうえつには、

「ラウンジカー」というのがついていて…

 

 普通の座席以外に「ラウンジ」がついている

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きらきらうえつの普通の座席。パッとしないように見えるが、床が高くなっており車窓を高い位置から見渡せる。平成の初期頃に流行ったタイプの座席だが、近年はバリアフリーに対応するため減る傾向にある。

きらきらうえつには、普通の座席以外に、

食べ物や飲み物、お土産品をを販売する、

いわばカフェみたいな車両がありました。

 

それが「ラウンジカー」。

 

そういうブースが車内にあるのは珍しくありませんが、

実はこれが専用のテーブルで食べたり、飲んだりできた

のです。

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ラウンジカーで購入したものを食べられる専用テーブル。多客時は時間による予約制で、カウンターの係員さんからカードを受け取る必要があった。

この専用席の奥には、

博物館とかでありそうな展示スペースもありました。

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沿線のジオラマとプロジェクターによる上映があり、どこを走っているのか考えながら見てみると面白い。

実際にお弁当を食べてみた!

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カードを受け取り指定されたスペースへ!多客時は相席になることもあった。

カウンターでお弁当を購入しいざテーブルへ。

やっぱり普通の座席よりテーブルも広く、使いやすいです。

 

今回買ったのはこちらのお弁当、「きらきら弁当」。

それと地元のお茶!

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きらきら弁当、美味なものが少しずつ。女性でも楽しめそうだった。

 

このお弁当、「きらきらうえつ」に乗務するスタッフさんが考えたらしく、

かなりこだわっているよう。

 

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入っているものも特産品ばかり!

個人的には玉子焼きの左隣にある「鮭の焼漬」が絶品でした!

焼いた鮭をあとからたれで漬け込んだもの。新潟の名物です。

 

鮭の甘さとちょうどよい塩気、

しっとりとした食感はお酒にも合いそう。

 

本当においしかったです。

 

「ラウンジカー」のここが良かった

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あとから小腹が空いたので、立席スペースでコシヒカリのジェラートを。おいしい。ブレてますね!!
  1. 単純に食べやすい
  2. ビニールとかのガサガサ音や話し声を気にしなくてよい
  3. 品ぞろえのレベルが高い
  4. スタッフさんのきめ細やかなサービス

 

普通の座席で食べるより、テーブルも広く座席も横に広いので、

レストラン感覚でくつろげることが最大のメリットでした。

 

また、スタッフさんがお客さんのために都合の良い時間で

テーブルを予約してくださったり、

チームワークで待っているお客さんを減らしたり…

ソフト面も質の高いサービスでした。

 

品ぞろえも悪いものがなく、

まるでセレクトショップのよう。

 

多くの人に愛されたわけが分かります。

 

こういう気軽に食べられる場所が鉄道にもっとあったらいいな…

って昔はあったのか…

 

こういう点は次世代の観光列車「海里」でも受け継がれるといいな!

と個人的には思いました!

 

p.s.)鉄道ファンの皆様

実はラウンジカーは、交直のごちゃごちゃパンタグラフの下にカウンターがあって、

そこだけ車内のスペースがないから床も低かったんですよね…

そういう楽しさもありましたよ。

 

1300年の歴史に浸かる、地元の人が選ぶ浅間温泉おすすめ2湯!

市街地ながら古くから愛される名湯

長野県民なら1番なら全員歌えるといわれる県歌「信濃の国」。

その歌詞に「来る人多き筑摩(つかま)の湯」とあります。

 

この歌詞に歌われている「筑摩の湯」。

長野県松本市の市街地にある、

現在の美ケ原温泉・浅間温泉を指すといわれています。

 

起源は日本書紀までさかのぼり、江戸時代から殿様方に愛され、

与謝野晶子などの文人も浸かったとか。

 

日帰り入浴できる施設が多々ありますが、

筆者もよく浸かりに行くので、おすすめを2つにセレクトしてみました。 

松本駅からバスで約25分、浅間温泉のご紹介です。

平日ならここ!完全源泉かけ流しの檜風呂「目の湯旅館」

旅館だが日帰り入浴しやすい「本物の浅間温泉」

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浅間温泉「目之湯旅館」。木造の温かみのある玄関である。

手動の引き戸を開けると、赤い絨毯が敷き詰められた昔ながらの空間が広がります。

フロントの呼び鈴を鳴らし、入浴料600円を支払い、奥へ進みます。

 

リピーター向けに、3000円で6回分の回数券が買えるらしい…

旅館にしては回数券があるのは珍しい気がします。

 

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赤いふかふかとした廊下を進む。

浴場へ向かう途中にはちょっと珍しい、不思議な階段(?)が…

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バリアフリーなのかそうでないのか…

「坂廊下」と呼ばれるものだそうで、

重い荷物をもって運ぶのに重宝されたそう…

養蚕業をやっていた時の名残とのこと。

 

さて、寄り道は終わりにして(そんな距離はない!)、

浴場を見に行きます。

 

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脱衣所はそこまで広くはないが、場所の取り合いになることはほぼない。

実は2つのパターンのお風呂があって、男女が日によって入れ替わります。

1つ目は「広いけれど露天風呂が脱衣所を経由しないといけないパターン」!

 

では誰もいないので中身をちらっと。

 

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檜風呂には何も加えない源泉が贅沢に注がれる。

もう一つは「狭いけど内風呂と露天風呂が隣にあるが半露天風呂のパターン」。

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こちらも源泉かけ流しで贅沢に注がれる。

どちらも塩素や水を一切加えていない、完全な源泉かけ流し温泉。

43℃くらいの熱めなお湯には、かすかな硫黄の香りと、ふわっと広がる湯の華。

飲泉もできるようで、胃腸に効くとのことです。

 

お湯に浸かるとなんだか肌が元気になりそうな感じがします。

これという特徴はないんですけど、それがこの温泉の良さです。

湯あたりが少なく、温まりやすい、身体にやさしい。

 

サウナや水風呂みたいのはなく、温泉一本勝負。

泉質への信頼と誇りが感じられます。

シャンプーとボディーソープはありますけどね!

 

常連さんは口々に「浅間温泉ならここが一番」といいます。

温泉が好きならば、きっとご満足いただけるお風呂です!

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目の湯旅館の温泉分析書。

www.menoyu.jp

インフォメーション

  • タイプ…旅館(日帰り入浴客が多い)
  • 日帰り入浴時間…15:00~21:00(平日)
  • 構成…内風呂1+露天or半露天1(男女別)
  • 源泉かけ流し2
  • 入浴料…600円
  • アメニティー…〇(リンスインシャンプー・ボディーソープ)
  • ドライヤー…あり
  • シャワー…あり
  • 混雑…平日〇(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
  • 泉質…単純アルカリ泉、微硫黄味を有す
  • 泉温…42℃~(熱め)
  • 備考…サウナ・湯上がりの飲み物の販売はない

 

アクセス

 

休日ならここ!元高級旅館を改装、日帰り温泉「枇杷の湯」

その名も「お殿様の野天風呂」

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浅間温泉の日帰り入浴施設「枇杷の湯」。

浅間温泉の日帰り入浴施設は大きいものが2つありますが、

その中でもおすすめは「枇杷の湯」。

「お殿様に愛された浅間温泉」を感じられるお風呂です。

 

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館内は大浴場とカフェ、日本料理屋があり、離れに露天風呂がある。

館内は複雑に見えますが、端から端までそこまで距離はありません。

エントランス目の前には、松本城主お手植えの松が聳えます。

さすがは元高級旅館、豪華な雰囲気です。

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松本城主お手植えの松。

休憩スペースはまるで茶屋のようで、大浴場へ向かう廊下には数々の歴史的価値のあるものが陳列されています。

色々とうんちくがありますが長くなるので割愛!

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休憩処と大浴場へ向かう廊下。歴史的な品も多々展示されている。

それではお風呂へ行きます。

ちょっとした段差が多いので足元にお気を付けください!

(筆者はつまずきました!)

 

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大浴場入口。段差が多いので足の悪い方はしんどいかも。

大浴場は「1週間ごとの男女入れ替え制」です。

どちらもサウナ、水風呂、露天風呂、内湯があります。

こちらは循環装置が使われていますが、源泉の良さは残っています。

 

お湯はサラサラとした感じで、相変わらず優しい感じ。

ちょっとだけジェットバス風になっている部分もあります。

 

感覚的には一泊1万円くらいの温泉旅館の大浴場みたいな雰囲気です。

建物自体はこちらは新しく、きれいな印象です。

 

もう一つの離れの露天風呂の洗い場は屋根がないので、

身体を洗うには大浴場で済ませておくといいです!

 

さてさて、こちらには離れに露天風呂があり、

そこへ行くには一度服を着て外に出る必要があります。

(そのおかげで空いています…)

 

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玄関を出て脇の道に入り露天風呂へ。

段差が多いのが難点ですが、テーマパークのように楽しむと考えればね…

階段はそこまでの段数はないので、息が上がるほどにはならないかと思います。

洗い場には仕切りも屋根もありますが、鍵がかからないので貴重品は本館のロッカーへ。

 

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「お殿様の野天風呂」。自然を感じられリフレッシュできる。

こういう屋根のないタイプの野天風呂はやっぱり心地がいいです。

秋シーズンには紅葉が楽しめて、これがなかなかお勧めです。

 

こちらの施設は湯上がり処が充実している点も魅力。

カフェもついていて、デザートなども楽しめます。

 

休憩所には畳敷きのエリアもあり、座布団を敷いて寝転がれます。

浅間温泉エリアの日帰り入浴では、最も落ち着くことができると思います。

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カフェのメニュー。城主お手植えの松がある庭園を眺めながらくつろげる。椅子とテーブルのブースのほかに、畳敷きのエリアもある。

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「枇杷の湯」の温泉分析書など。こちらも源泉の良さは残っている。

www.biwanoyu.com

インフォメーション

  • タイプ…日帰り入浴施設(観光客向け)
  • 日帰り入浴時間…9:00~21:00(月曜定休、休日の場合火曜休業)
  • 構成…内風呂1+露天1+離れ野天風呂1(男女別)
  • 源泉かけ流し循環併用
  • 入浴料…800円
  • アメニティー…〇(リンスインシャンプー・ボディーソープ)
  • ドライヤー…あり
  • シャワー…あり
  • 混雑…平日〇、休日△(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
  • 泉質…単純アルカリ泉、微硫黄味を有す
  • 泉温…40℃~(熱め)
  • 備考…食事処併設、離れに露天風呂がある(追加料金不要)

アクセス

 

 

 

まとめ

1300年の歴史を持つ、浅間温泉。

アクセス良好ながら、本格的な温泉が楽しめます。

 

松本城や開智学校、上高地などのアクセスの拠点でもあるので、

宿泊するのもお勧めです。

 

松本へ訪れた際は、ぜひ温泉でさっぱりしてください!

www.asamaonsen.com

 

 

「しなの」が中央東線へ!特急「諏訪しなの」乗車記

中央西線の特急「しなの」として、

長野ー松本ー名古屋を走る383系。

 

今回は普段走行することのない、塩尻ー富士見間に入線。

初秋の中央「東」線を走る「諏訪しなの」に乗車します!

 

 

普段は中央西線を走る特急「しなの」

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通常は中央西線の特急「しなの」として使用される383系。名古屋駅にて。

意外と知らない方も多いのですが、

JR中央線は名古屋ー東京間を結ぶ路線です。

(厳密には異なりますが、ここではパス!)

 

中央線はその運行形態から、長野県にある塩尻駅を境に、

名古屋方面を「中央西線」、新宿・東京方面を「中央東線」として

区別します(きっぷの経路でも区別される)。

 

それぞれ中央西線の特急が「しなの」、中央東線の特急が「あずさ」として

運行され、普段中央西線と中央東線を直通する運用はありません。

 

現在、両者(中央西線・中央東線)をまたいで利用する場合は、

塩尻駅、あるいは松本駅での乗り換えが必須です。

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塩尻駅で中央東線と中央西線が分かれる。

中央線の建設当初は東海道線の迂回ルートとして使われたことがあったものの、

東海道新幹線の開通や所要時間の長さから、下火となりました。

 

しかし、たびたび中央西線と中央東線を直通する臨時列車があり、

例えば特急「木曽あずさ(189系)」や「あずさ木曽」号、

(普段中央東線を走る車両が中央西線へ乗り入れる)

 

それに対して「諏訪しなの」、急行「たてしな」(その逆!)

などが挙げられます。

 

昨年は「諏訪しなの」に加えて、189系国鉄型特急車両を使用した、

「木曽あずさ」が南木曽ー新宿間を走行しましたが、

今年は形式消滅!

 

今年は富士見ー名古屋間を走る「諏訪しなの」が単独で走りました。

 

富士見ー塩尻間乗車記

まずはきっぷ購入。

急遽乗ることを決めたので、当日に買いました。

窓側がほぼ埋まっている程度の混雑。

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きっぷには「諏訪しなの」の文字。えきねっとは非対応でしたが、指定席券売機で買えました。

富士見駅からスタート!

持ち物少なく、今回はアンチも多いスマホ鉄です!

正直記録として撮るだけならスマホでもいいような気がしますが…

 

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富士見駅はこじんまりとした駅舎だが、プラットフォームは木造の味のある造り。周辺定番スポットの鉄道写真も貼られていた。

駅に着くとすでに383系がスタンバイ!

座席は進行方向と反対側のよう。

これは塩尻駅でスイッチバックするからです。

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383系が富士見駅に停車しているのはたしかに不思議。あ、人が入ってますね!スマホだしいいや~

今回の長野エリアの鉄道ファンが喜んでいたのは、ヘッドマークです。

「臨時」や「団体」じゃなくて「しなの」。

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側面も「しなの」表示。全車指定席でした!

一応内部も…。

普通の383系ですけどね!

 

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中央東線に響く初期のvvvfインバータ音、出発直後のワイドビュー車内チャイムには音鉄も満足!?

 

そしてそして、JR東海の383系は普通車にもフットレストがついています!

車内に自販機もあるし、快適ですよね…。

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個人的にはあずさに使われるE353系のグリーン車のフットレストより扱いやすい。しかしコンセントはついていません…時代ですね!

乗車してしばらくすると、「いかにもJR東海さんっぽい雰囲気の人」が、

JR東海のジャンパーを着てグッズを配りにきてくださいました。

 

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配布されたステッカー。観測史上最大サイズ!

ステッカー!大変うれしかったんですが…

いや、これ大きくないですか!

どこにはるんだこれ…

 

微妙に先行列車につかえながら、

順調に塩尻駅に到着!

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塩尻駅の表示は「臨時特急」。

この駅で「諏訪しなの」は27分も運転停車です!

確か長野からの定期しなのが塩尻駅で追い越します。

 

「しなの」が「しなの」を抜く…

しっかり臨時だし、仕方ありません。

 

さて松本方面に帰るわけですが、表示をみてびっくり。

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特急が4分間隔!?

実は15:20はふつうのあずさなんですが、

15:24は松本からの「かいじ」号…

 

臨時特急「かいじ(信州かいじ)」はまるで急行アルプスのように、

途中駅にたくさん止まり、松本ー新宿間3時間超。

 

これだと高速バスとあまり変わりませんが、

今回のダイヤ改正における「あずさ」の停車駅減少を救済する列車で、

休日を中心に運行頻度は高め。

 

しかし、ネーミングは違和感が残ります…

 

補足:長らく更新を停止しておりました

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やっぱり「諏訪しなの」のステッカーはでかい…

院試や卒業論文の関係で、長らくこちらのブログは更新を停止しておりましたが、

これからも、見てくださる方がいらっしゃる限り、

気ままに更新を続けようと思います。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

国鉄時代にタイムスリップ!信越本線見附駅

見附駅ってどこ?

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見附駅の看板。字体も最近は見かけないデザインだが、JRのロゴは新しく追加されている。

見附というと、東京の方なら赤坂見附駅を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、

実は新潟県にあります。

 

長岡駅から信越本線普通列車で13分。

特急しらゆきも止まり、沿線の通勤通学需要もそこそこあります。

新潟エリアって結構都会なんですよね〜

 

この駅に来る車両は大体「ハムエッグ」と呼ばれる、E129系。

結構快適で、個人的には好きな車両です。

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485系きらきらうえつ編成と並ぶE129系。新潟駅にて。

 駅の造りは半世紀前くらいの、特急が止まる中規模な感じです…

新潟エリアにこういう駅舎、結構残っているような気がします。

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見附駅のプラットフォーム。如何にもという感じの中規模な駅。

 

国鉄時代の案内板が健在

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国鉄時代から使われていると思われる、みどりの窓口の看板。大宮の鉄道博物館にも展示されているがこちらは現役。

きっぷうりばってこういうのだったなぁ…って懐かしくなりませんか?

(筆者は生まれた時からJRでしたが…)

 

国鉄時代の案内板が残っている駅はそこそこありますが、

この看板が残っているのは珍しいような…

 

完全に趣味だからなんですが、

こういう国鉄時代の看板があると最近足が止まります…!

 

プラットフォームのトイレの案内板もご覧の通り。

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こういう丸っこいアイコンの矢印は国鉄時代のものではないだろうか

そうそう、手洗所って書いてあるんですよね!

テンションが上がって用も無いのにトイレに行きそうです。

 

地方とかでよく見かけますが、

こんな感じでJRの中に「隠れ国鉄」を見つけるのも楽しいものです。

 

意外と細かい所にもあったりします。

車両だけでなく駅舎の柱、プラットフォームの床など……

18きっぷで乗り継ぎ時間に探してみると、暇つぶしになってオススメです。

 

 

手書きでしかつくれないきっぷで旅に出ようと思う

「不便」は思い出になるけれど、便利さに勝てない

旅行前にきっぷを買う。

そして、ちょっとしっかりした紙、「チケット」を手にする。

こういう瞬間にドキドキを感じるのは、子供のころからでした。

ひょっとしたら旅に出る瞬間よりも好きかも。

 

ところが最近、チケットそのものを手にする機会が少なくなりました。

飛行機にバス、鉄道のチケットもインターネットで買うのが普通になった今、

そのドキドキを感じるのは手軽でなくなった気がします。

 

JR東日本の直営、びゅうトラベルサービスは2022年度までに、

「びゅうプラザ」を閉店させることを明らかにしました。

 

このことに対して、「老人が困る」だとか「困らない」だとか、

専門家風な方が書かれたいろいろな記事が出てますが、

個人的には「困る」ことは少ないんだと思います。

 

皆さんは日常的に、旅行会社の窓口に行って、

わざわざ係の人と相談してホテルの予約を取りますか?

 

ホテルの予約の7~9割がネットであるといわれる時代に、

電話や旅行会社の窓口に向かう機会は減ったのでは?

 

ただ、「予約の仕方が分からなくて宿泊しなくなった」という人も、

そこまで多くはないのではないでしょうか?

 

多分、旅行会社の窓口が少なくなっても、困る人は少ない。

そんな中で人件費のかかるこういう業務は減らした方が、

企業側にもいいはずです。

 

私は、確かに鉄道のきっぷを買う機会や、

旅行会社の窓口へ行く機会が減って寂しいわけですが、

同時に便利なネット予約の恩恵を受けています。

 

便利さと思い出との選択をしても、便利さには勝てないんです。

 

だからここでは、「サービスの低下だ!」とか、「顧客の切り捨てだ」とか、

そういうことだけを言うことは止めておきます。

実際そう思っているわけでもないし。

 

「今の新幹線は昔の旅行の楽しさがない…ワシが若かった頃は上野駅できっぷを買って急行八甲田のボックスシートで…」というおじさんがいても、

青森で夕飯を食べてから東京の自宅にその日のうちに帰ることができる便利さに勝てないのと同じです。

 

でもね、でもですよ、寂しいには寂しいんですよ。

それならばまだ「思い出」の方を選択できる時代に、

あえて不便でも、チケットを文字通りに手にしたい!

 

そう思いまして、機械やネットで作れない、人の手でしか作れないきっぷを、

買ってやろうと思ったわけです(前置きが非常に長い)。

 

手書きでしかつくれないきっぷをつくる

全国を網羅するJR。

都市部ではICカードでどこへでも行くことができ、

地方でも整理券か機械できっぷを買うことができる場合がほとんどですが、

今でも、手書きでしか作れないきっぷがあります。

 

その中で最も有名なのが「複雑な経路で1枚のきっぷを買うこと」

 

JRのきっぷは、実は目的地までの行き方をオーダーメイドでつくることができます

そのため事前に行き方(=経路)を複雑に設定でき、

1枚のきっぷで迷路のように全国の鉄道を乗り継ぐことができます。

 

細かくはいろいろありますが、20以上の路線を乗り継ぐ(経路数が20を超える)と、

普段購入できる、こういうきっぷでは作れなくなります。

機械の方がキャパオーバーになっちゃうんです。

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指定席券売機や、みどりの窓口などで購入できる一般的なきっぷ。新幹線などで目にする機会が多いはず。

この画像のきっぷの場合、経由と書かれたところに、

「篠ノ井線としなの鉄道線を篠ノ井駅で乗り換える」ということが書かれていて、

この場合、経路数は「篠ノ井線としなの鉄道線」をカウントし、2になります。

 

このくらいであれば、機械で難なく、作ることができます。

 

では複雑な経路というものを作ってみましょう。

ルールは簡単。

  • 同じ駅を2回通ってはいけない(2回通った時点で1枚のきっぷが終わる)
  • 基本的にJRだけを使う

 

具体的にどうすればいいかというと、

路線図を迷路のように辿って経路を探します。

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「一筆書き」で描けるルートであれば、長い距離でも1枚のきっぷでつくることができる。このルートは1700kmを超える長さで一周している。色々と制約はあるが、20以上の路線を乗り継ぐルートに設定すると「手書きでしかつくれないきっぷ」を手にすることができる。


 見づらくて申し訳ないですが、赤いペンでひかれた部分が経路となります。

 

このルートでは20個の路線をまたいでいるわけではありませんが、

新幹線と在来線を乗り継ぐと、その乗換駅も経路数にカウントされるというシステム上の都合で、20という経路数を確保。

 

こんなに複雑でも、制度上は「乗車券」。

普段列車に乗るときに買うきっぷと変わりません。

実際にこの紙をみどりの窓口にもって行きます。

 

「不便」にきっぷを買う

空いている時間に松本駅のみどりの窓口に、このマーカーの引かれた路線図を持っていきます。

 

すると係の方がまず、機械にこのルートを打ち込みます。

これにはかなり時間がかかる(ルートを打ち込むのは手作業)ので、

空いている時間を狙いました。

 

奮闘してくださるみどりの窓口の係の方、

こんなへんてこりんな「きっぷ」を買うお客さんは珍しいため、

窓口に何人もの係の方が集まってきました。

 

結局、「申し訳ないです…経路数がオーバーしていて機械では作れません…こういうのは向かいの「びゅうプラザ」さんが得意なのでそちらへお願いします!」

とのこと。

 

申し訳なくないよ、こっちが変なきっぷ作るんだから!

と、内心ニヤニヤしながらびゅうプラザさんへ。

 

「すみません、こういうきっぷを作りたいんですけど…」

びゅうプラザに入って、さっきの路線図をわたし、

丁重に(?)お願いしたところ、係の方が快諾してくださいました。

 

係の方、「そうですね、紙できっぷを作るので、少々お時間をいただきますね。」とちょっと嬉しそう。

大変な作業なのでこちらも感謝の気持ちを伝えます。

 

小一時間ほど待って、完成したきっぷはこちら。

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手書きでしかつくれないきっぷ、「出札補充券」。自動改札は通れないが普通のきっぷと同じ使い方ができ、途中下車もできる。

実はこれは2枚組になっていまして…

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きっぷの裏と経路の書かれた「別紙」。

「おお!」受け取るときについ声が出てしまいましたが、うん、これだ。

旅行の前にチケットを買うドキドキ、ここにあり。

 

人と話しながら、試行錯誤してチケットをつくる楽しさが、ここにはありました。

 

こういうきっぷは、鉄道マニアの方ならご存知かもしれませんが、

「出札補充券」と呼ばれます。

 

このきっぷの有効な期間は10日間。

その間、ルートを戻らなければ何回でも、途中下車ができます。

次の日も同じきっぷで乗れるのです。

 

びゅうプラザが廃止されたら、この「びゅうプラザ松本」と書かれたきっぷは、

貴重なものになるかもしれません。

手書ききっぷの意外なメリット

このきっぷを作るのはなかなか「不便」ですが、実はメリットもあります。

最大のメリットは、「安いこと」。

 

このきっぷを通るコースは1000kmを越えています。

松本から青森まで行って、東京回って松本に戻っても、14510円(学割)。

仮に半分を片道と考えれば、7000円で松本から青森まで行けることになります(別途指定券や特急券を買う必要はありますが)。

 

これはJRのきっぷの制度で、「目的地が遠ければ遠いほど安くなる」というものを利用したものです。

これは手書きのきっぷだけに適用されるものではなく、機械で作られたものでも反映されます。

 

時代を嘆くのはまだ早い!

まとめれば、私がただ「最近味わいにくい旅行の前にチケットを買うドキドキを味わいたい」というだけだったんですけど、

伝えたいのは、「便利さに埋もれた不便な思い出は、探せば意外と作れる」ということです。

 

時代を嘆く前に、楽しみましょうよ(若い風)。

 

青春18きっぷだって、特急や新幹線を使えない不便さはあるけれど、

いつも通り過ぎるローカル線を楽しめる良さがあります。

 

まだ、ローカル線の旅は楽しめます。

 

また、普段交通手段にこだわりのない方でも、

便利な乗り物でないものをチョイスすると、

意外な発見があるかもしれません。

 

不便は思い出になりやすいですから。

 

だいぶ話が大きくなりましたが、これから夏休みシーズン、

まだまだ楽しめるぞ!と言いたいだけです……

 

それではこのきっぷで旅に出るまで、ドキドキして待ちます。

 

 

 

 

【カシオペア信州】空いている撮影地?塩尻大門で客車と機関車を眺める

寝台特急カシオペアが梅雨の信州へ

本日はカシオペアの運行開始からちょうど20年。

当時とは別の使い方がされているものの、

今でもその勇姿を時々見ることができます。

 

先日団体列車として、カシオペア紀行長野行きが7/13~7/14で運行されました。

世間は連休だったんですね~

 

そういうこともあって、当日は雨天ながらも

長野県内でも有名撮影地は大盛況。

 

雨で混んでるのはちょっと…ということで

 前回、取り逃がした早朝の塩尻機関区「塩尻大門」から、

停車中のカシオペアを眺めてみます。

 

塩尻大門、カシオペア紀行についてはこちらから↓

 

www.toremor.work

 

実は7/13は、長野県内であずさ22号が乗用車をはねて大混乱。

乗用車の処理に手間取り夜まで影響が及んでいました…

 

このためカシオペアも大幅遅延。

甲府で運行が打ち切りになるという噂もありましたが、

翌日、無事に塩尻大門にはついていたようです。

 

朝5時台とあって同業者は5~6人。

追っかけの撮影をされる方が急ぎ足で別の場所へ移動される中、

のんびりと観察。

 

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塩尻大門に停車中のカシオペア紀行長野行き。

手前に見えるプラットフォームは旧塩尻駅。

ここも中央線、篠ノ井線らしさがあっていいスポットです。

 

「ザンナナ」がE26系客車を牽引

今回の牽引機も引き続きEF64 37。

左右対称のデザインと独特なブロワー音。

個人的にも好きな機関車です。

 

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今回もEF64 37、通称「ザンナナ」が牽引。車齢はもうすぐ50年だが唯一の基本番台となった現在も活躍中。

 カシオペアの客車を眺める

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先頭に連結されるラウンジカー。車内では子供が楽しそうに大型の窓から外を眺めている光景も見られた。

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E26系はオール二階建て車両。ラウンジカーは電源車としての役割も持つ。

オール二階建て車両の寝台特急といえばこのほかにもサンライズ瀬戸・出雲に使用される285系もありますが、やっぱりこちらの方が豪華な雰囲気があります。

設計コンセプトから違うのでどちらが良いとか悪いとかではなく、

個性ですよね~

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285系寝台特急サンライズ瀬戸、高松駅にて。

 

ズームして側面のデザインを見ても、だんだんと乗りたくなるような、

ワクワクする感じが出てきます。

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側面のデザインからは「カシオペア」が健在であることが分かる。

 

6時頃、ピィーーー!という警笛とブロワー音が響き発車していきました。

長野には定刻でついたそうです。

いつか乗ってみたいですね…金が…

【信州日帰り温泉探訪③】口に広がる酸味と鉄の味「毒沢鉱泉神乃湯」

意外と行きやすい秘湯

下諏訪駅から車で10分。

トンネルを抜け狭い山道を少し進むと、

秘湯感があふれる一軒の温泉宿が見えてきます。

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毒沢鉱泉神乃湯前の山道。自家用車の場合は運転に気を付ける必要があるが、このような山道になる距離はほんの少し。

今回は、標高1000mの里山にある気軽に入れる湯治場、

毒沢鉱泉神乃湯のご紹介です!

 

そもそも「鉱泉」とは?

実はかなりややこしいんですよね…

 

大きく分けて2つ意味があって、

  1. 冷鉱泉のこと。
  2. 地表から湧出するもの。

 

1は今回の「毒沢鉱泉」の「鉱泉」。

温泉のうち源泉温度が25℃以下のものを「冷鉱泉」といいます。

これをこの温泉では「鉱泉」と呼んでいます。

 

一方、2のように地中から湧出するものすべてを「鉱泉」と呼び、

温泉は水温や成分の条件を満たした鉱泉(つまり温泉は鉱泉の一部)

という言われ方をすることもあります。

 

実はWEBサイトや雑誌ではこれらの用語がごちゃごちゃに使われています…

 

話を戻します。

 

日本秘湯を守る会所属、日帰り入浴800円

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神乃湯外観。入口に薪と獅子。情報量が多いが秘湯感が漂う。

「信玄のかくし湯」と書かれた看板を横目に入口へ向かいます。

長野県には数多くの「信玄のかくし湯」を謳う温泉があるんですけど…

これすべて事実だったら、どれだけ温泉好きだったのだろうか……

 

と、疑心暗鬼になりながら入口へ。

お、日本秘湯を守る会所属。

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趣のある玄関であるが、内側のドアは自動で、バリアフリー対応となっている。

日本秘湯守る会とは、日本の温泉の良さを保ち、環境保全に努める小さな旅館が共同で宣伝などを行う団体のこと。

 

高度経済成長の際に温泉旅館が大きなホテルとして生まれ変わる中、

本来の旅の本質が詰まった小さな宿を守ろうとしたことがきっかけで、

この「日本秘湯を守る会」が作られたそうです。

 

www.hitou.or.jp

 

受付で800円の入浴券を購入し、いざお風呂へ。

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入浴券。このチケットが次回200円割引になるのはうれしい。飲泉(温泉を飲む)と温冷浴(温いお風呂と冷たいお風呂を交互に入る)についての説明が書かれている。

下駄箱を見てみると…

連休前とは言え、平日の昼間から結構なお客様の数!

愛されてますね…

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下駄箱には多くの靴が置かれ、お客の数も多い。

廊下を進み、浴場に行くにはここでスリッパに履き替える必要があります。

「スリッパで履き替えて浴場へ向かう」のは個人的に秘湯あるあるなんですが、

そう感じるのは私だけ?

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スリッパ?下駄?に履き替えて浴場へ向かう。

廊下には屋根がついていて、雨でもぬれずに移動が可能。

喫煙スペースも兼ねているようです。

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浴場は新しくつくられているようで、古さはあまり感じられない。男女別となっているので安心。混雑時は6名様まで、そのほかの方は外でお待ちくださいという不思議な案内もある。

浴室内は更衣室を含めそこまで広くないので、譲り合って使う必要があります。

筆者が行ったとき(平日昼間)には先客が2名ほど、いらっしゃいました。

 

浴室内にはこの鉱泉のうんちくが書かれています…

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更衣室にはこの鉱泉の成分や歴史が記されている。

 

飲泉と温冷浴を愉しむ

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こちらは旅館であるが日帰り入浴も受け付けている。旅館の食事は健康志向なのだそう。

画像中央にある黄土色の浴槽が加温浴槽。40℃くらいで鉄の風味がします。

意外とサラサラとしていて、やさしいお湯です。

 

画像左にある小さな浴槽が、「源泉かけ流し」の20℃くらいの浴槽「水風呂」。

これがかなり冷たく、寒い日の屋外プールよりひんやりします。

しかしこっちが源泉かけ流し。挑戦する価値はあります。

 

源泉かけ流しの注水口では飲泉(温泉を飲むこと)ができます。

口にふくむとなるほど、酸っぱくて鉄の風味。

胃腸や貧血に効くようですが、

鉱泉と知らずにこれを飲んだら確かに毒だと思うかもしれません。

 

そしてこの加温浴槽と水風呂を交互に入るのがここの楽しみ方。

血行が良くなり、身体の内側から血が巡る感覚を味わえます。

 

なんか薬物のレビューみたいですが、そうではありません…

 

ただし、無理に一気に加温浴槽から水風呂に入ると、

血の気が引き、危険な状態になります…

いったん常温で体を冷ますなどの対応をぜひ…

 

血圧の高い方や持病のある方は、さらに危険ですのでお控え下さい!

 

先客の方は1時間くらい交互に入っていらっしゃったようで、

湯治なのかもしれません。

 

ジャズが流れる無料お休み処

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休憩室内はソファーがありくつろぐことができる。「神」についての雑誌や本もある。

受付の向かい側には無料のお休み処があります。

飲料の自動販売機もあり、設備が充実しています。

冬はストーブがつくんでしょうかね…この辺りは冬は激寒なんですよ…

 

くつろいでいるとジャズが聞こえてきます!

Bill Evans のWaltz for Debbyじゃないですか…名曲ですね~♪

これはビルの兄の娘のデビーに捧げた曲で…(以下略

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選曲がいいですね…(20代男性の小言)

 

まとめ

古くから湯治場として使われてきた毒沢鉱泉。

神乃湯さんはその泉質を観光気分で味わうことができます。

 

車ではアクセスが割とよいからか、平日から客足が絶えませんが、

イモ洗いになることはないと思います。

 

公式サイトでは神棚に礼拝(?)して入浴がなんとか書いてありますが、

別に特段利用者がそれをする必要はなく、普通に日帰り入浴ができます。

 

気軽に秘湯を愉しみたい方にお勧めです。

 

www.kaminoyu.com

 

インフォメーション

    • タイプ…旅館(温泉マニア向け)
    • 日帰り入浴時間…10:00~15:00(土日)10:00~21:00(平日)
    • 構成…内風呂2ずつ(男女別)
    • 源泉かけ流し1+加温循環1
    • 入浴料…800円
    • アメニティー…〇(リンスインシャンプー・ボディーソープ)
    • ドライヤー…あり
    • シャワー…あり
    • 混雑…平日〇、土休日△(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
    • 泉質…含鉄(Ⅱ)ーアルミニウムー硫酸塩ー冷鉱泉

 

アクセス

公共の交通機関では行きづらいので、車でない方は下諏訪駅からタクシーの利用をおすすめいたします。

そこまで距離はないのでものすごい高額にはならないかと…

旅館では送迎サービスがある感じはありませんでした…