toremorの旅手帳

鉄道と旅行と温泉と。大学生の放浪の様子をご覧ください。

【穴場グルメ】長野道みどり湖PAの山賊焼定食が美味

パーキングエリアにもグルメがある!

フードコートやレストランが豪華な「サービスエリア」は全国にたくさんあります。

 

しかし休日、年末年始、お盆などの繁忙期(?)は、サービスエリアまで入るのに渋滞したり、到着してもレストランが激混みだったりして、落ち着くのは難しいかもしれません。

 

一方の「パーキングエリア」はそこまで混雑していないものの、トイレやコンビニだけの地味なイメージが先行します。ところが、時々あるんですよ、そこに穴場グルメが!

 

ということで、「これは美味しい!」と思ったパーキングエリアグルメ第一弾、「みどり湖PA白樺亭の山賊焼定食」をご紹介します!

 

長野道塩尻ICの手前、みどり湖PA

f:id:toremor:20191204144351j:plain

塩尻ICの少し手前(名古屋・東京方面)にあるみどり湖PA。そこにある食堂「白樺亭」が今回のグルメの舞台である。

 長野県の塩尻IC付近にあるみどり湖PA。東京方面からは、「恋人の聖地」を自称している諏訪湖SAの次の休憩所になります。

 

みどり湖自体は人造湖らしく、付近には変わった温泉のほかに特に何もありません。

物好きのためにその「変わった温泉」のリンクを貼っておきます…

www.toremor.work

入口は地味でいかにもPAという感じですが、ここには食堂が併設されています。

ここの名物は「ひとくち山賊焼定食 780円」

 限定30食とのことですが、平日夕方に訪れた時にはまだ残っていていました。

 

食券を買ってカウンターへ。

定食類のご飯のおかわりが無料で、入口に炊飯器が置かれています。

 

f:id:toremor:20191204144321j:plain

f:id:toremor:20191204144338j:plain

食券を買ってカウンターに提出するタイプの食堂。価格もリーズナブル。

 

 

 

 

信州名物山賊焼を「揚げたて」で食べられる!

 「山賊焼」とは、長野県のご当地グルメの一つ。

鶏肉をニンニクを効かせた醤油だれに漬け込み、片栗粉をまぶして揚げたものです。

f:id:toremor:20191204144405j:plain

「ひとくち山賊焼定食」780円。シンプルながら本格的な山賊焼を楽しめる。

 ここの食堂の良いところは「揚げたて」で山賊焼を食べられるところです。

食券をカウンターに渡すと「少々お時間がかかります」と案内され、注文が入ってから揚げてくれます

 

周囲のお客さんもこの「ひとくち山賊焼定食」を頼む方が多く、名実ともに人気がある様子。地元の方の間でも有名です。

f:id:toremor:20191204144332j:plain

出来立ての山賊焼からはニンニクと醤油の香ばしい香りが漂う。このボリュームで780円は割安なのではないだろうか。

 食感としては唐揚げと竜田揚げの間くらいのパリパリさで、中はジューシーな仕上がりです。ニンニクの効いたたれの風味が香ばしく、おいしい!ですがひとくちでは食べられません。

 

皿の端についてくるマヨネーズをつけると味の変化が楽しめてなお良し!

 

個人的には山賊焼というと量が多くて食べきれないイメージがありましたが、こちらなら食欲普通の筆者でも食べきれました。この「ひとくち山賊焼」はお持ち帰り用も販売しているので、お土産にもいいかもしれません。

 

土休日でSAが混雑しているときは、本格的な山賊焼をPAで食べてみてはいかがでしょうか?

 

【台風被害から1か月】北陸新幹線の水没は想定出来たはずでは?

台風19号で北陸新幹線の3分の1の編成が水没

f:id:toremor:20191123200311j:plain

廃車が決定された水没した車両。

台風の影響で車両及び基地が浸水被害を受けた、北陸新幹線。

車両基地が約2mかさ上げされていたものの対策もむなしく浸水し、10編成が水に浸かりました。

 

現在は東京-金沢間でほぼ通常通りの本数を維持していますが、繁忙期は車両が足りなくなる可能性は十分にあります。

 

鉄道マニアの間では「北陸新幹線の車両を確保するためにどんなことが起こるか」が注目され、上越新幹線に使用されている2階建て新幹線E4系の延命によって、E7系での置き換えを先延ばしにする説が有力です。

 

車両面のやりくりは置いておいて、車両基地が浸水したのはなぜなのでしょうか?

 

台風被害直後では、基地付近のハザードマップを探し出して「10mは浸水する地域だった」というメディアの記事が目立ちました。

 

ところが多くのメディアでは、JR側の「設計当時にはハザードマップがなく、約2mの盛土をして対応した」というコメントを受けてからは車両基地浸水の原因の追及は止めてしまい、廃車になる新幹線の哀れな様子を映すことに終始しています。

 

しかし「対策は十分だったのか」という点については、もっと詳細に検討するべきで、再発防止の観点からもそれは大切なことです。少し考えてみたいと思います。

 

 

長野新幹線車両センターの被害と現状

f:id:toremor:20191123200653j:plain

 豊野駅より徒歩15分、北陸新幹線の車両が所属する長野新幹線車両センター。

先日の台風19号によって周辺の河川が決壊・氾濫した影響で、車両とセンターの1F部分が浸水しほぼ機能出来ない状況が続いています。

訪問時は水没した車両センター1Fの掃除や片付けも行われていました。

f:id:toremor:20191123195802j:plain

車両センター周辺は広範囲で浸水し、1か月経過しても爪痕が残る。

f:id:toremor:20191123200511j:plain

車両センター内にあった物置は傾いたまま。車両センター下にあるコンクリートから約2mのかさ上げがされていることが分かるが、対策はむなしく、物置には浸水当時の水位がうっすら線として残っている。

新幹線の車両は水没しただけでなく、一部の編成が水に浮いて脱線

車両の停止位置がずれているのも、浸水時の水の力によって動かされたと考えられます。

車両センター内では新幹線の車両を分割・移動して廃車の準備を進めているようで、連結器カバーが外されています。

 

なお、浸水した8編成の廃車が決定、残り2編成も廃車の手続きが進められており、北陸新幹線は10編成の車両をを失うことになります。

f:id:toremor:20191123200203j:plain

一番左の編成が脱線していることが分かる。停止位置のずれも浸水時の水の力によるものであったと考えられる。

f:id:toremor:20191123200353j:plain

f:id:toremor:20191123200237j:plain

f:id:toremor:20191123200256j:plain

連結器カバーが外され、車両の分割・移動作業が進んでいる。写真ではわからないがLED式行先表示器の内側に水滴も確認され、廃車時に再利用できる部品の数は絶望的だろう。

 なぜ浸水したのか

車両センターは明らかに浸水しやすい地形

f:id:toremor:20191123203238j:plain

車両基地周辺は川幅が狭くなり、川が合流するので水位が上がりやすい。

車両基地は千曲川近くにあり、川が氾濫してつくった平らな低地にあります。

千曲川はこの地図では下(南)から上(北)に向かって流れています。

車両基地の北側では少し標高の高い台地や山に挟まれ、千曲川が流れる方向に向かって狭くなる地形になっています。そのため大量の水が千曲川を流れると、狭くなった部分であふれやすくなるのです。

 

さらに車両基地の周辺では、小さな川も含めて多くの川が合流していることが分かります。

川が合流する場所は当然水量が増す部分なので、大雨が降った際には浸水する可能性も高くなります。

 

このように地図だけを見ても明らかに浸水リスクの高い場所に車両基地があることが分かります。

 

そのため、おそらく安い建築費用で広い土地を確保しようとしたJRは、この土地を選んでしまったとも考えられます。

 

先人たちも浸水リスクを伝えている

車両基地周辺にはかつての洪水の水位を表す案内があります。

f:id:toremor:20191123200033j:plain

車両基地近くにはかつての洪水の水位を示す柱がある。その水位はJRが「十分」としていた2mを優に超す。

この柱は昭和18年に地元の人が私費で建てたものを平成4年に建て直したもの。

洪水による浸水リスクを示したものは新幹線の建設前から存在していたということになります。

 

f:id:toremor:20191123203233j:plain

地名に「沼」がつく場所は何度も近くの河川が氾濫し「沼地」になっていたことを示す場合がある。

また「赤沼」「長沼」といった「沼」のつく地名も、かつての浸水リスクを示したものである可能性があります。

 

このように洪水の危険が示唆されている場所であるのにも関わらず…

新幹線の高架は車両センターに合わせて、施設付近だけ低くなっています。

実際に北陸新幹線の本線が台風の影響で浸水したのは、この高架の低くなっている部分だけでした。

f:id:toremor:20191123200107j:plain

車両センター周辺は高架が低くなってる。もし車両センターをさらにかさ上げするとしても、写真にある跨線橋も架け替える必要があり、莫大な費用が掛かることも予想される。

車両センターの被害は車両だけではない

f:id:toremor:20191123200311j:plain

台風19号の被害によって車両を失ったJRですが、それだけが損失なわけではありません。

当然車両基地が使えなければ車両を定期点検することもできませんし、なんとか8~9割の本数を維持している北陸新幹線ですがその分のしわ寄せがほかの車両センターに来ていることは想像に難くありません。

 

一刻もはやい復旧を目指すことも大切ですが、再度このようなことが起こらないように具体的な対策を考えるべきです。

少なくとも2mのかさ上げで浸水被害を防げると思っていたことは誤りだったことは、認識する必要があります。

 

いつもはJRには甘いですが…(笑)

今回は「車両を何とかすればいいだけ」ではないと…

長野県諏訪地域が「あずさ」の復旧の遅さに強い不満を抱いた理由

鉄道復旧には時間差があった

はじめに、台風で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

 

台風の影響で長らく運転を見合わせていた、中央線の特急「あずさ」。

 

10月末に運転を再開し、松本近辺では日常を取り戻しつつあります。

 

一方、北陸新幹線は車両が千曲川の決壊で半身浴状態になり、廃車が確定。

 

なんとか現在では通常の8~9割くらいの本数を維持し、こちらもアクセス自体は困ることはありません。

 

台風のあと、長野県内では

中央西線(塩尻ー名古屋)→北陸新幹線(東京ー長野)→篠ノ井線(塩尻ー松本ー長野)→中央東線の一部が復旧→「あずさ」

の順で動けるようになりました。

f:id:toremor:20191111154657j:plain

 

北陸新幹線の東京ー長野間の復旧は早く、中央線特急よりも先に運転が再開されました。

 

これによって長野県内は台風以来「陸の孤島」となりつつあった現状を打破し、人の行き来ができるようになったのです。

 

ところが「新幹線は動くけど、あずさは来ない」という期間が結構あり、長野県内では諏訪地域を中心に、「あずさより新幹線重視なのか」と不満の声があがるようになります

 

なぜこのような不満が噴出したのでしょうか?本当に新幹線重視だから?

 

「新幹線」が先に運転再開をして、あとから「あずさ」が動いた今回のケース、地域別に状況を振り返ってみたいと思います。

 

一番被害が大きかったのは山梨県内の中央東線

f:id:toremor:20191111162212j:plain

松本駅。中央線特急は長い間運休していた。

「あずさ」などが走る中央東線の復旧が遅れていたのは、山梨県の四方津ー梁川駅間など複数箇所の土砂流入。

 

被害を受けた場所が一箇所だけでなかったため復旧に時間がかかりました。

 

決してJR東日本が中央東線を後回しにしていたのではなくて、それだけ被害が大きかったと考えるほうが自然です。

 

その後だんだんと復旧していき、最後に残ったのが高尾ー相模湖間。

 

被害の大きかったこの区間では暫定的に下り線のみが使用可能となり、単線で徐行しながら普通列車のみ、大幅に本数を削減して復旧。

 

当然ながら、その区間の1本の線路には列車は1つしか入れません。

 

そのため特急は通常ダイヤでその区間に入れるはずがなく、中央東線が全面的に復旧するまで、中央東線の特急は運休を余儀なくされました。

 

「長野」は新幹線復旧に救われた

f:id:toremor:20191111162411j:plain


長野県の県庁所在地である長野市。東京からは新幹線で1時間30分と、アクセスしやすい街です。

 

新幹線が止まっていた頃は、その他の在来線も麻痺状態で、どこにも逃げられず陸の孤島でした。

 

しかしながら、割と早い新幹線の復旧で救われることになります。

 

この間の台風では車両センターが千曲川の決壊で水に浸かりましたが、実はその周辺以外はそこまで大きな被害はありませんでした。

 

というのも長野以南の北陸新幹線は基本的に街中は高架、駅でないところは高台の外れかトンネルを走っているので、被害そのものは出にくい造りです。

 

また中央東線と違って山中を縫うように走る区間は少なく、基本的になだらかな高地か平野です。

 

このため土砂崩れなどの被害を受けることはありませんでした。

 

したがって線路自体の復旧は比較的早くすみました。(車両が水に浸かった中、よくここまで出来たなと筆者は思います)

 

そして1週間後には本数は少なくてもほぼ復活。ボランティアの方もアクセスがしやすく、多くの方が長野を訪れています。

 

「松本」では北陸新幹線がバイパスとして機能

f:id:toremor:20191107220553j:plain

新宿ー松本間は普段ですと中央東線の特急「あずさ」で2時間半〜3時間です。

 

台風の影響で3週間近くにわたって「あずさ」が運休し、北陸新幹線が動くまでは、東京に出るために名古屋へ迂回するしかありませんでした。

 

ただ、北陸新幹線か復旧すると松本→長野→東京というルートで東京に行けるようになりました。

 

松本→長野間で特急「しなの」を使い新幹線ヘ乗り換えれば、所要時間は2時間半〜3時間。実は通常時でも「あずさ」とあまり変わりません。

 

料金としては新幹線に乗らなくてはならないので高額になってしまう点がネックですが、名古屋へ回るよりはマシです。

 

いや「バスがあるじゃないか」っていうと意見も分かりますが、そう簡単には行かないんですよ…

これに関しては後述。

 

「松本」も結果として新幹線に救われ、「あずさ」が動く前からほぼ普段通りの所要時間で東京ヘ行けるようになりました。

 

諏訪地域の交通は「あずさ」頼み

f:id:toremor:20191111162617j:plain

上諏訪駅。あずさが復旧するまで特急列車が走る姿は見られなかった。

一方諏訪地域では、「あずさ」が復旧するまで東京ヘ向かうのに4〜5時間近い膨大な時間がかかっていました。

(新宿ー上諏訪間の通常は「あずさ」で2時間程度)

 

東京へ出るためには普通列車で特急接続駅まで移動する必要があり、上諏訪ー名古屋ー東京と移動すると5時間以上、上諏訪ー長野ー東京と移動しても4時間程度と、普段の倍以上の時間がかかりました。

 

そのため諏訪は松本よりも東京に近いはずなのに、「あずさ」が動かないことによって所要時間が松本よりも長く、経路も長くなるため費用も高くなるという逆転現象が起こります。

 

北陸新幹線が復旧しても、諏訪地域ではあまり恩恵が受けられなかったのです。

 

そのうえに諏訪地域では鉄道への直接的な被害が少なかったことも、不満を持つ要因として挙げられます。

 

これは逆に良かったことですが、遠く離れた山梨県内の被害と対照的に「線路はきれいなのにあずさが動かない」という不安は想像できます。

 

このような要因が重なったことで、諏訪地域の住民があずさの復旧の遅さに苦言を呈したとも考えられます。

 

高速バスだけでは代替交通にならない

f:id:toremor:20181214195440j:plain

松本、長野、諏訪地域(岡谷、下諏訪、上諏訪、茅野)と新宿あるいは池袋の間には、多数の高速バスが運行されています。

 

高速道路が復旧してから順次高速バスの運転が再開されましたが、すぐにどの便も満席に。

 

鉄道で輸送できる人員の数より圧倒的に少ない高速バスでは、鉄道の代わりとなる「いつも通りに移動できる交通手段」にはなりませんでした。

 

このためTwitterなどで「長野県の高速バスは動いてるので是非お越しください」と言われても、実際に移動するのは難しく、アクセスしにくい状況が続いていたことは否めません。

 

あくまで長野の主要都市と東京を結ぶバスは「鉄道が動いているときの補完する交通手段」という役割なのかもしれません。

 

長野県内では複数路線がバイパスとして機能できる例が少ない

f:id:toremor:20191107220438j:plain

運休していた「あずさ」の影響で車庫にごった返すE353系。

台風の被害を受け順次復旧した長野県内の鉄道は、地域によって様々な影響がでました。

 

長野では北陸新幹線の早期の復旧でアクセスが容易となり、多くの観光客やボランティアの方が行き来できるようになりました。

 

松本では復旧の遅かった「あずさ」が使えない期間が長い中、長野経由で北陸新幹線を使うルートがバイパスとしての機能を果たし、北陸新幹線の早期復旧の恩恵を受けました。

 

一方の諏訪地域では鉄道に直接的な被害がなかったのにも関わらず、「あずさ」が復旧するまで長い間、東京との間の公共交通機関が事実上機能しませんでした。長野周辺でも、新幹線が復旧しない限りは身動きが取れない状況が続きました。

 

中央線の特急も北陸新幹線も、長野県内ではかなり重要な交通手段であり、当たり前ですがこれらの路線がないと人々の移動はほぼできなくなります。

 

長野・松本ー東京は高速バスと鉄道の競合が激しい区間ではありますが、移動する人口が多いため、高速バスは鉄道の補完的な手段にしかならず、「振替輸送」のような機能を果たすことはできなさそうでした。

 

現在はほぼすべての路線でJRは復旧している

f:id:toremor:20191111163006j:plain

現在では多くの鉄道路線が復旧し、長野県内の鉄道は日常を取り戻しつつあります。北陸新幹線は一部列車が運休していますが、本数もある程度維持され、何時間も待つということはありません。

 

ボランティアなどではなくても、観光に訪れてくださる方が多くなるだけでも、支援になります。紅葉やリンゴ、栗などがシーズン真っ盛りですので、ぜひ訪れてほしいと、在住者の一人として思います。

 

 

 

 

 

「白骨温泉公共野天風呂」のベストシーズンを堪能【信州日帰り温泉探訪④】

標高1400mから湧き出る白濁の湯

f:id:toremor:20191024214149j:plain

f:id:toremor:20191024214343j:plain

白骨温泉は紅葉真っ盛り。

「東の扉、西に白骨」と呼ばれる信州を代表する名湯の一つ、白骨温泉。

白く濁った温泉を自然の中で満喫できること、有名観光地である上高地などに至近であることから、多くの人に人気があります。

 

そんな白骨温泉は現在紅葉のベストシーズン。

一足早い秋を天然温泉につかりながら満喫しませんか?

 

 

3年ぶりに営業再開!絶景野天風呂

松本ICから国道とちょっとだけ狭い林道を進み1時間、山々に囲まれてほんのり硫黄の香りのする温泉街が現れます。

 

その温泉街の入口に、川へと下る階段と「公共野天風呂」の文字が…

「階段を下らなければ」という使命感に駆られ、湯気のある方へと進んでいきます。

f:id:toremor:20191024214322j:plain

f:id:toremor:20191024214123j:plain

f:id:toremor:20191024214056j:plain

f:id:toremor:20191024214310j:plain

道沿いに「公共野天風呂」の文字があり、階段を降りきったところが受付になっている。

受付の前に券売機があり、520円の入浴券を買います。

(鉄道の指定席料金と同額…)

 

そのまま土足で進み、暖簾をくぐって脱衣所の入口で靴を脱ぐスタイルです。

f:id:toremor:20191024214359j:plain

f:id:toremor:20191024214412j:plain

廊下には温泉分析書が貼られている。源泉かけ流し。

 

「野天風呂」というとワイルドな感じで外から見えてしまう気がしますが、よしずなどで覆われその心配はありません(特に女湯はしっかりとしている)。

 

白骨温泉は混浴の露天風呂もあり、抵抗感がある方もいるかもしれませんが、ここは男女分かれているので行きやすいと思います。

 

湯船から紅葉と川を眺める

f:id:toremor:20191024214228j:plain

f:id:toremor:20191024213926j:plain

浴槽からは川を眺めることができる。湯舟には新鮮な源泉が注がれている。撮影は「人が入っていない時なら大丈夫」とのこと。

男湯には洗い場が2つ、シャンプーもリンスもボディーソープもあります。

脱衣所にはリターン式のコインロッカーもあって、セキュリティー面でも安心です。

こんなに設備の整っている野天風呂は珍しいですね…

 

ただ屋根は一部しかないので雨の日や雪の日はきついかも。

 

平日の昼間なのに、旅行客でしょうか、すでに4人も温泉でポカポカしてました。

いいな~

 

湯舟に浸かると、お湯は白く濁っていますが、硫黄泉ながら弱酸性とのことで、湯あたりしそうな感じはありません

むしろまろやかな感じ。ときどき黄色い葉っぱが落ちてきます。

 

源泉で注がれるときは透明に近いようで、こちらもドロドロではなくサラサラしています。

なるほど「お湯が白くならない」といって入浴剤を入れた過去があったわけで…(ちょっとした白骨温泉の黒歴史です)

 

源泉かけ流しですが泉温は温めで、源泉を薄めない熱交換器によって加温されています。

長く浸かっていられそうですが、おそらく40℃はある感じで寒くて凍えることはなさそうです。

 

f:id:toremor:20191024214109j:plain

男湯と女湯で若干仕様が異なるが、どちらもダイナミックな野天風呂である。

 湯上がりに温泉たまごを食す!

湯上がり処はベンチやテーブルがある程度で、エアコンの効いた空間はありません。

夏は涼しいし、冬は温泉であったまればそれでいいのかも。

 

受付で温泉卵を税込100円で売っていたので食すことにしましょう。

f:id:toremor:20191024214043j:plain

f:id:toremor:20191024214030j:plain

100円を払うと紙コップと卵を手にテーブルへ。たまごを割ってたれをかけたら完成!

お風呂あがりにまろやかな温泉たまごを食べながら風景を楽しむ。

現世から解放された気がします(筆者は前日報告会の発表を終えたばかり)!

テラス(というか屋根のない部分)からはからは、浴槽から見えた川をこちらからでも見ることができます。

f:id:toremor:20191024214011j:plain

まとめ

白骨温泉の10月末は紅葉シーズン最盛期!(今年はちょっと遅い)

台風による被害もなく、設備が整いながらも絶景と野天風呂を楽しむことができます。

見た目によらずマイルドな温泉で湯あたりしにくい白骨温泉に是非一度浸かりに来ませんか?

f:id:toremor:20191024214202j:plain

温泉街にはお土産屋もあり、風情がある。

インフォメーション

    • タイプ…日帰り入浴施設
    • 日帰り入浴時間…10:00~16:00
    • 構成…露天風呂1ずつ(男女別)
    • 源泉かけ流し1
    • 入浴料…520円
    • アメニティー…〇(リンスインシャンプー・ボディーソープ)
    • ドライヤー…あり
    • シャワー…あり
    • 混雑…平日〇、土休日△(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
    • 泉質…カルシウムー炭酸水素塩温泉(中性低張性温泉)

アクセス

公共交通機関はバスがあり、1日何本か出ていますが、マイカーのアクセスの方が容易です。

途中一部ですが狭い箇所がありますので運転にはお気をつけください(付近の国道では事故が多い)。

通年でアクセスできますが、冬(11月以降)は冬タイヤをおすすめします。

 

夜鳴きそばってなんだ⁉最強ビジネスホテル「ドーミーイン」の魅力

旅行先や出張先で、便利に泊まれるホテルといえば、

「ビジネスホテル」です。

 

皆様はどんな基準でビジネスホテルを探しますか?

価格、駅からの距離、ベッドの広さ、食事…?

いや、ビジネスホテルはどこも変わらない?

 

地方都市であっても多くのビジネスホテルを選べるようになった今、

ビジネスホテル自体も多様化しています。

 

そんな中でも、筆者が最もおすすめのホテルチェーンは、

「ドーミーイン」。

 

何がそんなに良いのか!って…?

ビジネスホテルに温泉大浴場がある

f:id:toremor:20191018212118j:plain

ホテルドーミーイン秋田にある大浴場。部屋着OK!。脱衣所には鍵付きロッカーがある。

ビジネスホテルというと、微妙に浅い欧風スタイルのユニットバスで

シャワーを浴びて軽く済ますという方も多いかもしれません。

 

しかし、ドーミーインには大浴場が…!

店舗によっては本格的な温泉が楽しめます。

 

例えば秋田駅近くのドーミーインは、

薄い褐色の肌がツルツルする温泉が注がれる内風呂、

高温サウナ、露天風呂などがあります。

 

また、この大浴場には部屋着やスリッパで行くことができます。

(要は温泉旅館と同じ感じ)

 

脱衣所が施錠されている店舗もあり、

その場合は部屋の鍵となるカードをかざすと開けられます。

脱衣所にも鍵付きのロッカーがあり、セキュリティーも万全です。

 

f:id:toremor:20191018212246j:plain

f:id:toremor:20191018212129j:plain

風呂上がりに瓶の自販機。珍しくなったフルーツ牛乳を1杯。ビジネスホテルにいながら温泉気分を味わえる。

着心地抜群!快適な部屋着

ドーミーインの部屋着、ただの部屋着ではあるんですが、

健康ランドとかで着るなんか微妙な肌触りのやつに比べて、

格段に快適です(※個人の感想です。)

 

Google検索のサジェストには

「ドーミーイン 部屋着 素材」とか

「ドーミーイン 部屋着 購入」まで…

この着心地が気に入る人が多いのかもしれません。

 

f:id:toremor:20191018212141j:plain

一見普通の部屋着だが、着心地はかなり良い。

そしてこの部屋着のまま、食堂やフロント、大浴場に行って大丈夫。

これも魅力で、ビジネスホテルですが部屋から出るときに

服装に気を使う必要がないのです。

 

明るい客室、使いやすいベッド

f:id:toremor:20191018212149j:plain

ドーミーインの普通の客室のベッド。

このベッドを見てください。

 

普通の…ですよね。

ビジネスホテルでよくある、やけに中身がパンパンな枕が2つあったり、

シーツがあちこちにかかっていて上から何枚目で寝るのか!?ってやつも

ありません。

 

これは「ドーミーイン」が客室では普段通りに過ごしてもらいたい

というコンセプトでつくられているからです。

 

同様の理由で部屋の照明が明るい(間接照明ばっかりのやつでない)

つくりになっています。

 

f:id:toremor:20191018212223j:plain

f:id:toremor:20191018212211j:plain

客室は「自分の部屋」のような空間。照明も明るい。

 

このほかには加湿器、枕もとのコンセントなど、

宿泊客の「使いやすさ」が重視されています。

 

 夜食「夜鳴きそば」の無料提供

ドーミーイン名物の夜鳴きそばとは、

夜に提供される、無料のラーメンのことです。

f:id:toremor:20191018212312j:plain

f:id:toremor:20191018212302j:plain

夜21:30から提供される「夜鳴きそば」。あっさりとした醤油ラーメンで夜食にぴったり。

食堂へ行くと、スタッフの方から整理券みたいなものを渡されて、

カウンターにもっていくとラーメンを作ってくれます。

 

ちょっと待って出来上がったラーメンをすすります。

あっさりとした鶏がらの醤油ラーメンで、

この時間に食べている罪悪感がありません…。

 

23時の提供時間を過ぎると、

翌1時までカップ麺「ご麺なさい」が食べられるそう。

素敵なサービスです。

 

呑み屋で一杯やった帰りやお風呂あがりに夜食のラーメンをいただく。

これがドーミーインの醍醐味です。

 

地元の食材が食べられる朝食

ドーミーインの魅力で欠かせないものが「朝食」。

バイキング形式ですが和・洋揃っており、

地元の食材が食べられる点が魅力です。

 

f:id:toremor:20191018212052j:plain

f:id:toremor:20191018212200j:plain

秋田のドーミーインではいぶりがっこ(たくあんを燻製にした郷土料理)や稲庭うどんなどが食べられる。

お時間に余裕があればぜひ朝食付プランをおすすめします。

 

ビジネスホテルと旅館のいいとこどりした感じのホテル、ドーミーイン。

価格帯は1万~2万くらいとちょっとお高めですが、

それ以上に満足できる内容だと思います。

 

旅行や出張で滞在先にあれば、一度お試しあれ。 

 

f:id:toremor:20191018212257j:plain

筆者は手書きのきっぷで客車の急行津軽に乗車するために秋田で滞在した。

 

【洪水・土砂災害】地質専攻の大学生が語る怖さと対策

現在猛威をふるっている台風19号。

 

大雨で道や川が冠水したり、

地すべりなどの土砂災害など、

危険性が高くなっている地域があります。

 

「メディアの騒ぎすぎだ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

今回は本当にまずいですよ!!

 

こんな雨の中で川を見に行ったり、

山奥に行ったりすることは非常に危険です。

 

どれだけ危険なのか、

どんな情報を見ればいいのか。

普段沢や川で調査している筆者からご紹介します!

 

流れている水は想像以上に怖い

f:id:toremor:20191012162157j:plain

f:id:toremor:20191012162232j:plain

穏やかな晴れた日の川であるが…

例えば晴れた日、穏やかな川ですが、

このくらいでは長靴でも渡るのが大変です。

 

いくら運動神経が悪いとはいえ…

20代の多少歩きなれている男性の、

筆者もこの場所で足がとられそうになりました。

 

この川は水深は深いところで30㎝強。

冠水していているとどこが川なのか

わからないこともあります。

 

洪水していて近くに小さな川があれば、

これより速い流れで深いところなんてザラです。

 

避難する際は気を付けて、

無理に避難するとかえって危険な場合もあります。

 

長靴は過信できない

f:id:toremor:20191012162601j:plain

川は水深が浅くても「すべりやすい」。

このように小さな川であっても、

川底がすべりやすいと簡単に足を取られます。

 

ここは泥岩という泥が固まったつるつるした岩が出ていますが、

岩がすべりやすいだけでなく、

苔が生えている場所も滑りやすくなっています。

 

f:id:toremor:20191012180320j:plain

増水時の川。濁ってしまい川底は見えない。

 

災害時は川が濁っていると川底が見えないこともあります。

そんなときにちょっとでも滑りやすい石が転がっていたら…

あっという間にバランスを崩し流されてしまいます。

 

f:id:toremor:20191012170217j:plain

このような作業用の長靴でも滑ることがある。

 

また、「長靴で歩けば大丈夫」と思っている方がいるかもしれませんが、

もともと「長靴」はすべりやすい靴です。

 

確かに防水性はピカイチですが、

一度靴の内側に水が入ると、

ただの歩きづらい靴になります。

 

洪水などで万一冠水していたら、

無理をせず自宅などで待機することをおすすめします。

 

また、決して川を見に行ってはいけません

流されます。

 

土石流や地すべりの爪痕は実は各地にある

f:id:toremor:20191012162813j:plain

これは土石流で運ばれたと考えられる堆積物。この崖の最上部まで10m以上、おそらく1回の土石流でたまったものとみられている。

このゴツゴツとした崖、

実は土石流でたまったものと考えられています。

 

土石流とは、山間で土砂が崩れたりして、

それが一気に川や谷に流れくだるものです。

 

今回のような大雨や地震などで起きやすくなります。

 

こんな石まみれの泥水が一気に押し寄せたら、

人間はまず生き残れません……

 

これを回避するためには、逃げるしかないのですが、

危険個所を認識しておけば、予め行動しておける、

いのちを守れることがあります。

 

洪水・土砂災害対策に見るべき情報

ハザードマップが基本

ニュースなどで「ハザードマップを確認」といわれても、

何すれば良いのかわからん!!って方向けにご紹介。

 

  1. まずはgoogleで「〇〇(市区町村名)ハザードマップ」で検索
  2. 大体の自治体で地震のものと洪水のものがあるので、大雨の際は洪水を確認
  3. 災害のレベル別で分かれているものであれば、今回は「最悪」の想定を選ぶ
  4. 自宅の位置を地図から探して、避難場所も確認
  5. もし、避難する必要があれば、最寄りの「一時避難場所」「緊急避難場所」へ。

大体色が変わっている部分であれば、何かしらの危険があります。

 

家に紙のパンフレットがある場合はそちらも参考に。

時々改訂されるので、ネットで調べた方がいいかもしれません。

 

一緒に見ておきたい地すべりマップ

土石流や洪水のほかに、怖い災害は地すべりです。

大雨や地震によって引き起こされ、

日本では各地で毎年かなりの数起こります。

 

地すべりは山や台地の斜面が崩れる現象で、

家屋の倒壊や埋没のおそれがあります。

 

過去に起こった地すべりの跡を地図で確認できます。

地すべりは同じ場所で何度も起こることが多々あるので、

参考にすると役に立ちます。

 

まず、地質図naviというサイトを開きます。

以下にリンクを貼ります。

gbank.gsj.jp

 

自宅など、見たい位置に地図を移動して…

f:id:toremor:20191012174527p:plain

①まず地質図を消します(見づらいので!)

②次にデータ表示をクリック

 

f:id:toremor:20191012174726p:plain

③左側のバーに「地すべり地形分布図」があるのでクリック

この時に注意書きが表示されたら、YESをクリックすると…

地すべりがおこった痕が色付けされます。

 

この色がついた部分はかつて地すべりがおこったところ、

或いはおこりそうなところを示しています。

 

自宅がこれの近くの場合は、避難を考えてもいいかもしれません。

 

以上簡単に、洪水や土砂災害の危険性や情報の確認の方法をお伝えしました。

 

ただ、まずは気象庁の発表を参考に。

命を守る行動を是非早めにとってください。

皆様のご無事をお祈りしております。

【189系最後の雄姿】長野総合車両センター一般公開2019

2019年10月5日、長野総合車両センターにて、

鉄道フェスタ2019が開催されました。

 

今回はその公開内容をつまみ食い!

 

 

189系の最後の雄姿

f:id:toremor:20191005203310j:plain

189系とE257系が車両公開のブースで並ぶ。189系は通電なし。

この公開の後、廃車の噂が濃厚な189系。

先日、形式消滅したことが伝えられ、

これが最後の雄姿となりそうです。

 

昼ごろには往年の特急「あさま」幕を掲出し、

最後は警笛も鳴らしていました。

 

欲張りですがヘッドランプ付けてほしかったな…

 

f:id:toremor:20191005203803j:plain

f:id:toremor:20191005203744j:plain

ASAMAのロゴや特急あさまの幕も見納め…

整理券をもらうと運転席の見学ができたようですが、

長蛇の列のため、断念。

 

ラストランに乗りましたので、すでに満足です。

189系についてはこちらの記事で紹介しています。

www.toremor.work

 

E257系「急行アルプス」

f:id:toremor:20191005204646j:plain

f:id:toremor:20191005204705j:plain

f:id:toremor:20191005204722j:plain

ヘッドマークは結構な頻度で表示を変えていた。

189系の隣でヘッドマークをコロコロ変えるE257系。

メインより目立ってどうするの?という声も聞かれましたが、

現場のスタッフの方も楽しそうに見ていらっしゃいました!

 

中でも急行アルプス表示はお客さんに人気。

f:id:toremor:20191005205049j:plain

f:id:toremor:20191005205106j:plain

側面も急行アルプス白馬行き。もしかして最後の急行表示を持っている車両?

 

E257系新旧塗装の並び

E257系は「あずさ」「かいじ」などに使用されていましたが、

このたび一部車両が「踊り子」などに転属予定。

 

塗装変更は目下作業中!

f:id:toremor:20191005205641j:plain

f:id:toremor:20191005205852j:plain

E257系は塗装変更中。新旧デザインを楽しめる。

どちらのデザインもいいですよね~

 

NNでは訓練車も更新されました

f:id:toremor:20191005210137j:plain

f:id:toremor:20191005210155j:plain

この度115系から209系へ訓練車が更新された。これまた豪華な並び。

115系訓練車から209系へバトンタッチ。

209系は塗装も変更され、長野色に。

 

f:id:toremor:20191005210458j:plain

長野色に変更された209系。なかなか似合う気がする。

ひし形パンタグラフ、いいですよね~

 

おまけ:相鉄10000系甲種

f:id:toremor:20191005210706j:plain

遠目に相鉄10000系(?)を臨む。すみませんあまり詳しくありません。

先日甲種輸送された相鉄の車両も眺められました。

JR直通のための改造?

 

長野県に相鉄の車両が来るのは違和感がありますね。

 

以上、簡単に長野総合車両センター一般公開の様子を

ご覧いただきました!