toremorの旅手帳

鉄道と旅行と温泉と。大学生の放浪の様子をご覧ください。

(1)新幹線で3セク回避、飯山駅からバスで野沢温泉へ【手書きのきっぷ旅】

手書きでつくられるきっぷ「出札補充券」

以前当ブログで紹介させていただいた「手書きでしか作れないきっぷ」

 

実はJRのきっぷは、自分の行きたいルートをオーダーメイドして作ることができます。

乗り換える路線の数を多くすると、複雑なきっぷは機械では作れないため、人の手によって産み出されます。

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今は無きびゅうプラザ松本で発行された手書きのきっぷ(出札補充券)。これをもって旅に出ます!

このきっぷは出札補充券と呼ばれる手書きのきっぷで、長野県の松本から出発し日本海側を北上、青森県から南下して東京都を経由して松本まで、JR東日本の路線を一周するきっぷです。

 

 

約17000円で1653km、18きっぷとは一味違った、ゆるいプチ周遊の旅をお楽しみください!

松本→(篠ノ井線・信越線)→長野→(北陸新幹線)→飯山

篠ノ井線普通列車(211系):松本7:30→長野8:44

旅の起点は松本駅。

実は気持ちが舞いがって早くついてしまいまして、当初計画していた快速より一本前の普通列車で長野へ向かいます。

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篠ノ井線普通列車の主力211系。ロングシート。

朝7時台~8時台にかけての松本→長野間は、名古屋方面からの特急しなのが長野県内に到達しないため、松本で乗った列車が長野に先着します。

 

途中、姨捨駅でスイッチバック。

景色が悪いので外には出ずにそのまま乗車します~めんどくさいし~

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姨捨駅停車中。

 篠ノ井駅からは信越線に入ります。

さて、手書きのきっぷは基本的にJRしか使えません

篠ノ井~長野間は新幹線と平行して走行する路線、いわゆる平行在来線です。

 

北陸新幹線は整備新幹線という後から作られた新幹線で、一般的にはそういう新幹線に平行する在来線は第三セクターへ移管されるはずなんですが、諸説あってこの区間はJR信越線として残っています。 

 

JRの路線なので「手書きのきっぷ」で難なく通れます。

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長野駅。北陸新幹線延伸時にリニューアル。

長野駅へ到着。

 

ここではしばらく乗り継ぎ時間があります。

次の目的地、飯山駅までは第三セクターのしなの鉄道北しなの線→飯山線と移動するのが一般的ですが、今回使用する「手書きのきっぷ」では、JRではない北しなの線を利用することができません。

 

ならばというとですね~

 

北陸新幹線はくたか553号(E7系):長野9:32→飯山9:43

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最初から単距離課金です!

新幹線はJRなので使えるというわけです。

隣の駅までなら安く移動できるという特急券、「特定特急券」を使います。

これは当日にも買えまして、乗車券に大体900円くらい上乗せすると新幹線の自由席に乗れます

 

この長野ー飯山北陸新幹線コースは、この旅行と同じく手書きのきっぷを使った某有名YouTuberの名物企画「最長往復切符の旅」にも使用されています。

一筆書きのきっぷの旅で北信濃を通過する、定石みたいなものです。 

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飯山駅に停車する新幹線は少ない。時間帯によっては在来線を利用する方が早い時もある。

一瞬で下車、飯山駅に到着です。

 

飯山駅は北陸新幹線と飯山線の乗換駅。

北陸新幹線開通前では「東京まで一本でつながる」とは思えないような地方の駅でしたが、現在では立派な駅舎となっています。 

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飯山駅。

駅には長野県で有名なスーパー「ツルヤ」も併設。

かなり面白い商品が並んでいるので、飯山駅で暇をつぶしたい方はぜひ。

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駅前にあるスーパー「ツルヤ」は長野県を代表するスーパーマーケット。

野沢温泉ライナー(バス):飯山駅→野沢温泉→飯山駅

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飯山駅と野沢温泉を結ぶバス、野沢温泉ライナーは観光バスのような車両が使われる。

飯山駅では少し時間をとりまして、バスで野沢菜発祥の名湯「野沢温泉」を目指します。

かつては飯山線「戸狩駅(現戸狩野沢温泉駅)」からバスで移動するのが一般的でしたが、現在は飯山駅からバスで移動するのがメインルートとなっています。

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千曲川沿いを走り約30分、野沢温泉に到着です。

野沢温泉は冬季にはスキー場が賑わいますが、温泉だけとってみてもかなり魅力的です。

 

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野沢温泉大湯は誰でも入浴することができる。入浴料は無料であるが賽銭を入れる箱もある。筆者は気持ち少々入れさせていただいた。

ここ野沢温泉のシンボルとなっている共同浴場「野沢温泉大湯」です。

入浴料無料で、熱々の温泉を源泉かけ流しで楽しむことができます。

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野沢温泉大湯の浴場。

お湯は単純硫黄泉で、薄い緑色。

かなり強い硫黄の香りですが透明です。

あつ湯とぬる湯がありますが、もともとかなり熱い温泉ですのでどちらも熱いことには変わりません。

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天井の高さにも圧倒される。

平日の朝でしたので独占状態。最高~♨

建物の雰囲気もいい感じです。

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野沢温泉の名物「麻釜」。

大湯から少し歩くと「麻釜(おかま)」と呼ばれる「食べ物を茹でる用の温泉」があります。

地元の方が多く利用しており、ここで卵や野沢菜をゆでるという!

これも野沢温泉ならではの光景です。

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野沢温泉の街並みも美しい。布団干し中~。

次回予告

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さて、バスで飯山駅に戻りましてつぎは飯山線へ。

飯山線に使われるのはJR東日本で幅広く見られるキハ110系。

 

ところが、飯山線のキハ110系には至るところに改造の跡があります…

その謎はいったい…?

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飯山線のキハ110系。


次回に続く…

 

鉄道コムに戻る↓ 

鉄道コム 

 

 

 

 

 

 

 

 

上田の奥地、丸子温泉郷の日帰り温泉を回る~鹿教湯・大塩・霊泉寺温泉~

鄙びた温泉街が特徴!丸子温泉郷

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長野県上田市と松本市の中間付近には、風情のある温泉がたくさんあります。

その中でも昭和の香りが色濃く残る温泉街が特徴の「丸子温泉郷」

国民保養温泉地に指定された鹿教湯温泉、大塩温泉、霊泉寺温泉の3つの温泉があります。

これらの3つの温泉は、松本ー上田間を車で結ぶメインルート、「三才山(みさいやま)トンネル有料道路(2020年9月1日無料化)」につながる国道沿いに位置しており、秘湯ながらアクセスも悪くありません。

 

今回は静かで昭和を感じる丸子温泉郷の3湯を、温泉街とともにご紹介します!

 

鹿教湯(かけゆ)温泉:文殊の湯

「鹿が教えてくれた湯」という独特なネーミングの鹿教湯温泉。由来も文字通りなんだそう。

「路線バス乗り継ぎの旅」など、最近ではテレビ番組への露出も多めで丸子温泉郷の中では1番有名な温泉地です。

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鹿教湯温泉の温泉街。道端では温泉が出ている。

 

ご紹介するのは一般的な観光客でも使いやすい、共同浴場を建て替えた外湯施設が「文殊の湯」

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鹿教湯温泉文殊の湯。日帰り入浴施設となっている。

5つの源泉を混合した源泉かけ流しで、小さいですが露天風呂もついています。

少し熱めの単純温泉で、身体にやさしいお湯です。

 

一般的な共同浴場と異なり、シャンプーやボディーソープなども設置されていますが、

気になる方はアメニティー持参を推奨します!

 

  • タイプ…日帰り入浴施設(設備が強化された共同浴場に近い)
  • 日帰り入浴時間…9:00~21:00
  • 構成…内風呂1+露天風呂1ずつ(男女別)
  • 源泉かけ流し
  • 入浴料…300円
  • アメニティー…シャンプー・ボディーソープ(タオル販売あり)
  • ドライヤー…あり
  • シャワー…あり
  • 混雑…平日〇、土休日△(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
  • 泉質…単純温泉(5つの源泉を混合)

 

文殊の湯の近くには五台橋と文殊堂があり、これまた雰囲気が良いです。

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文殊堂と五台橋。文殊の湯から歩いてすぐ。

車で来られる方は鹿教湯温泉交流センターへ!ここの駐車場が利用できます。

 

www.kakeyu.or.jp

大塩温泉:大塩温泉共同浴場

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大塩温泉共同浴場。

丸子温泉郷の中で一番こじんまりとした、マニアックな温泉です。

昼間に訪れると、受付の方も不在で私一人だけ。

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入浴料を箱に入れていざ浴槽へ。

源泉は35℃のため、かなり温めで冬はつらいですが夏場でもゆっくり入れそうな感じです。

夕方になると加温されるという噂を耳にしたことがあります。

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大塩温泉共同浴場の浴槽。

こちらの温泉は無味無臭の源泉かけ流し。

マニアにとっては好感度の高いお湯ですが、観光客向けではないかもしれません。

ラジウムを多量含み、湯船につかると体に泡がつく、長野県では珍しい温泉です。

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小さいほうの浴槽は時間によっては加温されるらしい。

 

  • タイプ…共同浴場(マニア向け)
  • 日帰り入浴時間…14:00~21:00
  • 構成…内風呂2ずつ(男女別)
  • 加温(夕方から)1+かけ流し1
  • 入浴料…200
  • アメニティー…×
  • ドライヤー…なし
  • シャワー…あり
  • 混雑…平日◎、土休日〇(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
  • 泉質…単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)

 

霊泉寺温泉:霊泉寺温泉共同浴場

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かつて温泉街の入口にある「霊泉寺」が管理していたという、霊泉寺温泉。

温泉街の中心には共同浴場があります。

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霊泉寺温泉の共同浴場。

中に入ると番頭さんがいて、直接現金で支払います。

打ちっ放しのコンクリートのこの雰囲気、最高!

理解ある人にはこの無機質さがたまらないと思います。丸いポストも雰囲気が出ています。

 

脱衣所は狭いですが、浴槽は結構広々としていて深さが浅いので、「寝湯」のように横になるのがベスト。

こちらも無色透明な温泉ですが、かなり持続して身体が温まります。

  • タイプ…共同浴場(マニア向け)
  • 日帰り入浴時間…7:00~21:00
  • 構成…内風呂1ずつ(男女別)
  • 加温(夕方から)1+かけ流し1
  • 入浴料…200
  • アメニティー…×
  • ドライヤー…なし
  • シャワー…あり
  • 混雑…平日〇、土休日△(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
  • 泉質…単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)

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霊泉寺温泉の温泉街。

奥地で数件の旅館しかありませんが、寺を入口に、共同浴場を中心に据えた温泉街が広がります。

サイズは小さいですけど、その小さい良さがにじみ出ています。

 

週末の夕方には意外と多くの方が訪れていて、マニアでしょうか、若い方もちらほら。

かつての湯治場としての賑わいほどではないにしても、無機質な共同浴場が密かに賑わいます。

ここは「自分の秘密基地にしたい」雰囲気が漂ってますよ!

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温泉街の入口にある霊泉寺。禅宗のお寺。

 

www.reisenjionsen.com

まとめ

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霊泉寺温泉共同浴場の裏。

観光にもすすめたい鹿教湯温泉、泉質が素晴らしい大塩温泉、昭和の温泉街の雰囲気がピカイチの霊泉寺温泉。

どの温泉同士も近い距離ですが、キャラクターが異なっていて湯めぐりのし甲斐があります。

(コロナが収まったら!)つかれた心や傷を、そっとやさしく癒してくれる丸子温泉郷でお気に入りのお風呂を見つけてみるのはいかがでしょうか。

 

 

【篠ノ井線の廃線】開業当時のレンガ造りが現存!漆久保トンネルを歩く

篠ノ井線の廃線跡が遊歩道になっている

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篠ノ井線の廃線跡に見られる「漆久保トンネル」は開業当時の姿をとどめ、トンネル内を歩くことができる。目立った補修跡もない。

 

塩尻―篠ノ井間を結ぶ篠ノ井線。

特急「あずさ」や「しなの」が走行し、信越線に直通することで長野県内の主に塩尻ー松本ー長野間の都市間輸送を担っています。

 

篠ノ井線は峠を複数越える山岳路線で、姨捨駅付近のスイッチバックや日本三大車窓に選ばれた景色が有名です。当ブログでも少し触れたことがあります。

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篠ノ井線のルート。険しい山を縫うように走る。

 

www.toremor.work

 

篠ノ井線の明科ー西条間も険しい区間で、昭和63年に長大トンネルによる新ルートに切り替わりました。

その時に残された旧ルートの一部が、現在遊歩道として開放されています。

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レールは撤去され、ウォーキングコースとして整備されている。歩きやすい。

 

www.toremor.work

 

遊歩道には複数のレンガ造りのトンネルが残されていますが、中でも「漆久保トンネル」は明治時代の開通当時から変わらない姿で現存しています。

 

123年の歴史、漆久保トンネル

漆久保トンネルは、明治30年に開通した長さ53mの小さなトンネルです。

ただし書きには「開業当時から補修工事がされていない」とありましたので、篠ノ井線の電化時に架線を張ったぐらいしか手を加えられていないと考えられます。

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塩尻側の出口にはトンネルの構造を説明する写真がある。

当然トンネルの構造もそのまま。

明治時代の重厚なトンネルの造りを近くで感じることができます。

 

トンネル内に入ると壁面から天井の方まで、すべてレンガ造りであることが分かります。

後からコンクリで補強したりはされていません。

 

黒いすすは蒸気機関車が走っていた当時のもので、今ではレンガの色とのコントラストが良い感じになっています。

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トンネル内は壁面から天井まで、すべてレンガ造りである。

トンネル内には、鉄道が走行していたころの部品も一部残されています。

壁面にあるのはケーブル類の部品ですかね?

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天井には電化されていたころの架線が張った跡が見られます。

碍子が残っているところが、個人的には好きなポイントです。

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トンネルの天井部分。

53mのトンネルを抜けると、出口脇には速度制限標識が残っていました。

この区間では60km/hの制限がかかっていますが、新しく建設された長大トンネルは、ほぼ直線で普通列車でも100km/h近くのトップスピードで通過します。

 

遊歩道となっている旧線には信号場もあったので、新線建設は所要時間短縮にかなりの効果があったのではないかと思います。

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漆久保トンネル、篠ノ井方面の出口。

トンネルの周りにも設備が残る

踏切跡

塩尻方面の出口から明科駅方面に進むと、踏切が残っています。

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レールは撤去されているが警報器は現存。

独特なアーチ構造:小沢川橋梁

トンネル脇からは小さな沢の橋梁が現存しており、実はここもかなりの見どころです。

谷底までは階段が整備されています。

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橋梁というよりは水路に近い。

降りた先にはこれまたレンガ造りの水路があります。

レンガの積み方にご注目。

一段ごとに異なる向きでレンガが積まれ、かなり変わったデザインになっています。

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一段ごとにレンガの積み方が異なる。のこぎり状に出っ張る段と普通の段がある。

普通の方向に積まれている段と、アーチの軸の向きに積まれている段があります。

このような造りは全国的にも極めて稀なんだそう。

建築には疎いのでよくわかりませんが、確かにこんな造りのアーチ橋は見たことがありません。

 

距離標や注意書き

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線路脇の距離標。

ウォーキングコース脇にはたびたび鉄道標識が残っています。

復元されたものではなく、こちらも当時のまま。

 

探しながら歩いてみるとなかなか楽しいのでおすすめです。

別のエリアには中継信号機が残っているらしいです……

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日本国有鉄道の「日本国有」が消されている?

いたるところで見られる「林内に立ち入らないこと」の看板。

よく見ると「日本国有」の文字が消されているようにも見えます。

 

アクセス

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明科駅に停車していた末期の「おはようライナー」。189系が使用されていた。

明科駅から「駅からウォーキング」もできるのですが、かなりの辺境の地なのでマイカーでの訪問をおすすめします。

鉄道マニアでなくても楽しめると思いますよ~

 

 

www.azumino-e-tabi.net

 当ブログは鉄道コムに登録しております。

情報量も多そうなので、もしよかったら覗いてみてください。

 鉄道コム

 

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サンライズ号のシングルデラックス限定アメニティー【在宅シリーズ①】

外出自粛中に鉄道グッズを整理!

世間はコロナウイルスで外出自粛!

 

あちこち移動したい気持ちは山々ですが、

鉄道会社も苦渋の決断で多くの列車を運休させたりしている訳ですから

感染を拡大させないために、筆者も運休です。

 

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いつもより人が少ない新宿駅。

 

ところで筆者は片付けが大の苦手で、普段なかなかやらないんですけど

外出自粛をいい機会と捉えて「そうだ片付け、しよう。」と。

 

床にたまった(!)書類とかから片付けると鬱になるので、

まずは鉄道グッズの整理から入ることにしました。

 

その掘り出し物を皆様に「見て~!」ってやっていったん片付けの進捗を止め、

ゆるく在宅を楽しもうという……

 

よろしくお願いいたします。

 

 

寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」のシングルデラックスとは?

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シングルデラックスは、日本最後の定期寝台特急「サンライズ」号の最上級グレードの客室で、一人用のA寝台個室となっています。

 

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サンライズ号の案内図。シングルデラックスは2両の2階部分のみ。

シングルデラックスは「出雲」に6部屋、「瀬戸」に6部屋あり、合わせても12室しかありません。

一般的には予約が取りにくい部屋とされています。

 

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サンライズ瀬戸、シングルデラックスの寝台券。

 きっぷを発券するとこんな感じの横長のサイズで出てきます。

寝台券はこのサイズ!懐かしいと思われる方もおられるかもしれません。

 

乗車当時はブログなど書いてませんでしたので雑な写真ですが、簡単に車内の紹介を。

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シングルデラックスの設備。この両方で一室。

洗面台とテーブルがついているのが特徴です。

ビジネスホテルの一室に入った感覚と似ています。

 

ベッドは線路と平行方向に配置されています。

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ベッドから眺めるシングルデラックスの車内。

 A寝台限定アメニティーの中身を全て紹介!

このシングルデラックスに乗車する最大の(?)メリットは、限定のアメニティーがもらえることです。

 

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サンライズ限定アメニティー。

 限定グッズはこんな巾着袋に入っています。

乗車時に声をかけなくても、シングルデラックスに乗車すれば確実に巾着袋を手に入れることができます。

 

巾着袋の中身は結構、いろいろなものが入っています。

 

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アメニティーの中身。

写真中央上部に見える袋の中にはタオルが入っています。

これ、サンライズの絵柄が入っているわけではなく、ただの薄い無地のタオルです。

 

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白いビニール袋には無地の薄いフェイスタオルが入っている。

 靴磨き、ゴミ袋はビジネスホテルでも見覚えがありそうなデザインです。

 

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 基本的なアメニティーは資生堂のものです。

実はかなりのラインナップなんですよ…

 

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歯ブラシ、髭剃り、櫛、シェービングフォーム、洗顔フォーム

 洗顔フォーム、良さそうなパッケージですけどもったいなくて使えません…

ポケットティッシュや綿棒、ガーゼもついてきます。

女性も安心。

 

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何の変哲もないアメニティーのポケットティッシュ。

 

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ヘアゴム、綿棒、ガーゼ。

髪の毛方面のアメニティーも充実しています。

これらもすべて資生堂シリーズ。

 

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シャンプー、リンス、ボディーソープとヘアセット系。

 シャワーキャップももちろんあります。

 

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シャワーキャップ。

そしてそして、個人的にお気に入り第1位のものが、この石鹸です。

JRの文字が彫り込まれたプラスチックケースに入っています。

 

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JRの金色の文字が光る、石鹸と石鹸ケース。

これは確かトワイライトエクスプレスのアメニティーと同じだったかと思います。

 

おまけ:サンライズ号のシャワー

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サンライズのシャワー室。脱衣所、ドライヤーもついている。使用後は清掃ボタンを押そう。清掃中の音量注意。

シングルデラックスに乗車するメリットとして、A寝台専用のシャワー室が利用できる点があります。

A寝台6部屋分にシャワー室が1室ですので、シャワー争奪戦になることはほぼありません。

 

サンライズのシャワー室はシャワーカードが必要で、1回6分使用できます。

時限爆弾みたいですけど、シャワーを止めている間はカウントダウンが止まるので大丈夫です。

意外と6分は長いので、落ち着いてシャワーを浴びることができます。

 

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サンライズのシャワーカード。写真はA寝台用のものであるが、B寝台でもシャワーカードを購入すれば別のシャワー室を利用できる。ただし、シャワーカードはよく売り切れます。

 しかし、脱衣所のドライヤーが致命的に弱いんですよね……

ご乗車の際はご注意を。

 

コロナが収まったらまたサンライズ乗りたいですね~

 

P.S.

最近、こちらの鉄道コム経由で多くのアクセスをいただいております。ありがとうございます。

ちょくちょくこちらのサイトの鉄道ブログランキングに入れてもらえるようになったので、このブログも登録させていただきました。

 

 鉄道コム

 

「鉄道コム」は鉄道好きの皆さんによってつくりあげられるサイトで、情報も多くて良い感じです。ぜひ覗いてみてください!

 

 

 

【元グリーン個室が現役】長野電鉄、特急「スノーモンキー」の見どころ2選

元成田エクスプレスの車両が使われている

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長野電鉄2100系(元JR253系)。特急スノーモンキーに運用される。

長野駅と志賀高原の麓、湯田中を結ぶ長野電鉄。

長野ー湯田中間では「ゆけむり」「スノーモンキー」の2種類の特急が運転されています。

 

これらの特急は使用車両に違いがあります。

  • 「ゆけむり」…元小田急ロマンスカーHiSE10000型
  • 「スノーモンキー」…かつて成田エクスプレスに使用されていた、元253系

 

「スノーモンキー」に使用される車両はJR当時の雰囲気を色濃く残し、車内にはグリーン個室も現存。現在でも乗車することができます!

 

見どころ①:“迷列車”253系の座席配置

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「スノーモンキー」に使用される元253系は、一部からは「かなり変わった車両」として有名です。

JR時代にはバリエーション豊富な座席配置と、設備の割に高額な特急料金からマニアの人気(?)を集めました。

 

JR東日本の在来線特急には、A特急料金とB特急料金の2種類の特急料金が存在しますが、253系現役当時も現在も成田エクスプレスは、より高額なA特急料金を採用しています。

 

座席はどれだけ豪華だったかというと……??

実際に見てみます。

 

長野電鉄で見られる座席は元普通車の「集団見合い式シート」と「リクライニングシート」です。

 

集団見合い式シート 

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集団見合い式シート。車両の中心に向かって座席が配置されている。座席の回転もできない。

「集団見合い式シート」とは人が車両の中心部分を向いて座わるように配置されているシートのこと。デビュー当時はボックスシートだったようです。

 

システム上、座席にリクライニング機構はついていません!

これはぼったくりだったのでは…?

 

リクライニングシート

「リクライニングシート」はいわゆる普通の特急の座席です。これはあたり席ですね~

 

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車両の入口には荷物スペースも完備されています。

これも空港特急の名残ですね。

 

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写真手前右が荷物スペース。近未来的なデザイン。

 

今までは普通車のバリエーションを紹介しましたが、グリーン車にはJR時代に1+1配列のグリーン車、2+1と1+1のランダム配列のグリーン車、通常の2+1グリーン車が存在しました。

 

余談ですが、253系には改造されて特急「日光」「きぬがわ」に使われた編成が存在し、その編成はまた座席配置が異なります。

 

ここまで変化に富んだ特急の座席配置は珍しいです…バリエーションの鬼ですね…

 

 

見どころ②:元グリーン個室に1000円で乗れる

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編成の車端部に存在する元グリーン個室は現在でも乗車することができる。

「グリーン個室」はおそらくVIP向けに製造された個室で、当時は距離に関わらず追加で6000円を支払う必要がありました。

 

今の長野電鉄では、特急料金100円+追加料金1000円で1~4名で貸切ることができます。安い!

ただし1編成に1室しかないので注意!

 

 購入方法

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長野駅の窓口付近。地元の野菜などを窓口で購入できる。写真よりも右端のところに切符売り場がある。

特急料金(100円)のほかに個室指定券(1000円)を購入する必要があります。

基本的に乗車当日しか買うことはできません。券売機ではなく、窓口から購入します。

1室1000円で4名まで乗車できます。

 

 豪華なグリーン個室を独り占め!

今回は特急スノーモンキーの個室に単独乗車します。

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個室の窓は車両前面のデザインを踏襲しているのだろうか?

個室の入口、変わったデザインだと思ったら、車両の先頭部分のデザインとよく似ています。

これをイメージしたのかはわかりませんが…

 

個室は鍵がかかりませんが、しっかりとプライベートな空間が確保されています。

そしてこのドア横の部屋の窓……

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液晶ガラスになっている。

スイッチを切り替えることで、窓が曇ります…こういうの子供心をくすぐりますよね…

 

続いて座席です。

 

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ボックスタイプの4人掛けシート。

さすがに豪華な造りですね…。4人座ってもゆったりできそうです。

 

座って脚を伸ばしてみます。

 

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ご覧の広さですよ(足が短いので強調されていますけど!)

当たり前ですけど筆者がよく乗る12系客車よりずっと広くて良いです。

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リクライニングシートは電動。

さすがにこの座席はリクライニングいたしまして、背もたれの角度が緩やかになるのと同時に座面が前へ出ます。

 

しかも電動…グィィィィィ~って音がして時代を感じます。

 

こういう背もたれと座面を同時に動かす技術はJR東日本はかなり得意で、E257系など、多くの車両でこのような機構が座席に搭載されています。

 

座席上には荷物スペースがあり、飛行機のように閉めることができます。

元空港特急ですから、こういう設備は充実してます。

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一方窓にはカーテンがつけられていますがこちらは手動。

窓上にはLEDで行先や停車駅が表示され、ONとOFFのスイッチもついています。

英語表示のスイッチもついていますが、使えないようです。

 

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車窓をダラダラしながら眺めると、まるで寝台特急の個室のよう。

寝台特急気分を味わうには一人でこの個室を貸切る方がいいと思います。

 

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列車の個室は秘密基地のような気持ちで乗れますね~

長野電鉄はかなり景色の良い路線ですから、車窓をじっくり見るのもおすすめです。

 

3~4名グループでしたら鉄道ファンでなくてもこの個室を選択する価値はあると思います。4名グループで利用すれば1人250円の追加でプライベートな空間を手にできます。

 

湯田中→長野で乗車する意外なメリット

湯田中駅から長野駅までのグリーン個室を狙うメリットは、長野駅から湯田中駅に比べて空いている可能性が高い点です。

 

ただ、これ以外にもありまして…

 

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湯田中駅ではD型硬券で個室指定券を発券していただいた。

筆者が湯田中駅で個室指定券を購入すると、「D型硬券」と呼ばれる特殊な古いタイプのきっぷが貰えました。これはうれしい…

 

因みに長野駅では普通のきっぷで出てくるとのこと…こういうことはいつ変わるか分かりませんから、自己責任でお願いします!

 

まとめ

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長野電鉄では2種類の特急車両を楽しむことができる。

ものすごい設備のバリエーションを誇る253系。長野電鉄では当時の面影を残しながら現役で走行しています。

 

成田エクスプレスとして運用されていた時代に、1室6000円の追加料金が徴収されたグリーン個室。長野電鉄では1000円で済むのは非常に良心的です。

 

長野電鉄全線にわたって特急料金が100円で、1日乗車券を購入すると特急料金が免除される点も魅力です。元253系だけでなく元ロマンスカーの展望室にも乗れますからね~

 

座席にご興味がある方、ぜひご乗車を!

www.nagaden-net.co.jp

 

るるぶ長野 善光寺 上田 戸隠 小布施 (るるぶ情報版地域)
 

 

【東海道線沿線グルメ】新居町駅近くのうなぎが大変美味!

豊橋―浜松間にある新居町駅

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静岡県内の東海道線の普通列車といえばこのロングシートを思い浮かべる人も多いはず。どの車両でもこの区間のロングシートは個人的には結構快適なシートだと思うんですけどね…

 

初心者18きっぱーの皆さんが「つらい」と評する静岡県内の東海道線。

18きっぷで東京駅を朝7時に出発する東海道線の旅は、ちょうど浜名湖周辺でランチタイムになります。

 

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朝7時の東海道線普通列車を乗り継ぐと浜松あたりでお昼になる。Yahoo!乗換案内より引用。

浜名湖といえばうなぎ!

 

浜松駅付近にもうなぎ屋さんが林立していますが、ちょっと値段がお高め。

「主要駅を外れて、浜名湖に近づけばおいしいうなぎを安く食べられるのではないか?」

と思い、やってきたのは浜松駅から4駅の「新居町駅」です。

 

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新居町駅は豊橋と浜松のほぼ中間の駅。こじんまりとしている。

駅から徒歩1分、「浜名湖うなぎ 食堂大黒屋」

駅から横断歩道を渡って右に歩くこと1分。

大衆的な食堂の雰囲気が漂う「食堂 大黒屋」の看板が見えてきました。

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浜名湖うなぎを食べられる、食堂大黒屋。多くは語らない入口が良い。

勝手に孤独のグルメ気分になって店内へ。

愛想の良いおばあちゃんが出迎えてくれます。

 

店内にはスポーツ新聞が置かれ、常連さんが真剣に新聞を読んでいました。

新居町駅周辺には浜名湖競艇場があり、そのお客さんかもしれません。

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さすが中日スポーツ…

しばらく待っていると、お茶がポットサービス(?)で出てきました。

茶飲みとしては大変うれしい…

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メニューを見てみます。

至ってシンプルな内容ですが、うなぎ1尾が載るうな重(上)がなんと3000円!

ほとんどのお客さんがこの「うな重(上)」を注文するので、私も頼んでみることにしました。

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しばらく待つと、出来立てのうな重が出てきました。

 

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うな重(上)3000円(税込)

身ははふっくらとしていて、味付けは濃すぎず、うなぎの味を残しています。

恐ろしいほど美味しい……

 

人生で食べた中で一番おいしかったです…。

まあ20年ちょっとしか生きてないですけど。

「これがうなぎというものか…」と感動しました!

 

お店の方に伺ったところ、ここの食堂は100年以上の歴史があるようで、

20年位前からうなぎ専門店にシフトしたとのこと。

 

こういうお店、いつまでも残ってほしいですね~

 

 

徒歩圏内には観光名所「新居の関所」がある!

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新居の関所では資料館と建物を見学できる。

せっかく東海道線のローカル駅に降りたので、歩いてみることに。

徒歩圏内には東海道の関所、「新居の関所」があります。

 

この関所、「全国で唯一、建物が当時のまま現存している」のが特徴。

箱根の関所が観光地化して復元されているのと対照的です。

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新居の関所の内部は入場料を払うと見学できる。

この新居の関所は、津波や地形変化で数多くの移転を経験しているとのこと。

現在でこそ南海トラフに備えるだなんだといっていますが、昔から災害があっては建て直してきた歴史があるようです。

 

 

 

 まとめ

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新居町駅に停車中の373系と通過する東海道新幹線N700A系。

豊橋と浜松の中間に位置する新居町駅は、うなぎも観光も楽しむことができます。

 

もし18きっぷの旅をしているのなら、こういう小さな駅に途中下車すると可能性が広がっていいですよ~

 18きっぱーの言う「静岡県内は退屈」は固定観念かもしれません!

 

旅と鉄道 2019年増刊7月号 青春18きっぷの旅2019-2020

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褐色の濁り湯を堪能、湯谷温泉「はづ別館」宿泊記(温泉編)

飯田線「湯谷温泉駅」から徒歩圏内!

 

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湯谷温泉の玄関口である「湯谷温泉駅」。秘境路線の割には本数も多く、特急「伊那路」も停車する。

長野県の諏訪湖のほとり、「岡谷から普通列車で6時間で乗り換えなし」とアクセス良好(?)な湯谷温泉駅。

豊橋駅からは1時間ちょっとで来れます。

 

このロカール線の駅が湯谷温泉の玄関口です。

湯谷温泉の温泉街はほぼこの駅から徒歩圏内。

宇連川という豊川の上流部沿いに旅館が並びます。

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宇連川沿いには明るい茶色の岩石が露出していて、迫力がある。

湯谷温泉付近の岩盤が露出しているエリアは鳳来峡という名所になっています。

ブラタモリ的に言えば凝灰岩という、昔の火山灰とやらが固まってできた地層です。

 

駅から徒歩1分、大正ロマンがある建物が今回のお宿、「はづ別館」です。

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旅館の玄関はレトロ調なのかレトロなのか。

この旅館も川沿いに位置しており、客室からは鳳来峡が一望できます。

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川沿いの露天風呂も源泉かけ流し!

はづ別館には2種類のお風呂があり、露天風呂と檜風呂が楽しめる浴室と、内風呂ひとつの浴室があります。

どちらも源泉かけ流しです。

 

鳳来峡が一望できる露天風呂

まずは露天風呂から。川沿いに位置しており、眺望はなかなか良いです。

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温泉からも鳳来峡を一望できる。

褐色の濁り湯で、湯の花が待っています。ほんのり鉄の香りもします。

 

露天風呂は大体体感として40℃行かないくらいかの温度ですが、この時期にしては寒い気がします。源泉は35℃くらいなので加温していますが、加水はされていません。

 

内風呂の檜風呂はこちら。

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内湯は屋根上から源泉が注がれる。

天井から伸びた筒からは源泉が(加温されたお湯が注がれます)!

このタイプ、テンション上がるんですが、温泉を循環しない場合、浴槽の下の方が冷たくなっちゃうんですよねー

贅沢な悩みです。

 

浴槽の端にはお湯をかき混ぜる棒も置かれているので、かき回すと浴槽の温度ムラがなくなります。

 

仙人の伝説が残る「鳳液泉」

夜9時に男女が入れ替わり、男性はこの時間から内風呂ひとつの浴室になります。

浴室の入口には但し書きが飾ってあります。

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仙人が入ったという伝説が残る湯谷温泉。

湯谷に沸く温泉は、鳳来寺山の霊水が溜まって薬湯となったことから、「鳳液泉」と呼ばれたそう。

 

浴室は大きめの内風呂が一つ。個人的にはここが一番泉質的に好みでした。

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なんとも大胆なデザインの内風呂もかけ流し。

大きく「鳳液泉」と書かれています。そんなに主張しなくても…

実はこの浴室も川沿いに位置していて、窓から鳳来峡の眺望があります。

 

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注ぎ口からは新鮮な温泉が注がれる。

温泉の析出物がまたいい感じ。

豪快に注がれ、ここも加温された源泉かけ流しです。

 

湯上がりのゆずみつジュースが嬉しい

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温泉から出たところにはドリンクサービスがある。

周辺にコンビニのない湯谷温泉。

駅前とお土産屋さんの近くに自販機があるのみ(な気がします)。

湯上がりのドリンクは非常に貴重で、喉を潤すことができます。

 

まとめ

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駅周辺には温泉スタンドもある。河津桜が見ごろ。
    • タイプ…旅館
    • 日帰り入浴…食事とのセットプランあり
    • 構成…露天風呂1内風呂1・内風呂1(男女別)【源泉かけ流し】
    • 加水…なし
    • 加温…あり
    • 消毒…あり
    • アメニティー…〇(リンスインシャンプー・ボディーソープ)
    • ドライヤー…あり
    • シャワー…あり
    • 泉質…ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(低張性中性低温泉)

 

設備面が古いことが気になる人もいるかもしれませんが(床のタイルのひび割れなど)、泉質・眺望がよく肌がスベスベにもなり、「温泉に入る臨場感」が味わえます。

 

週末に泊まりましたが、私を含めて宿泊客は2組だけ。

コロナウイルスに負けず、ひなびた温泉に「大人の疎開」をしに行くのもありかもしれませんよ。

www.hazu.co.jp

 

また湯谷温泉は駅から徒歩圏内で行けるので、18きっぱーにもおすすめ。

秘境路線「飯田線」の旅と合わせていかがでしょうか。

コンパス時刻表 2020年 3月号 [雑誌]

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  • 発売日: 2020/02/25
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