鉄の香りがする浴室をのぞくと浴槽がびっしり褐色!
今回は市街地から車で10分、ゆっくりとした時間が流れる特別な空間、
塩尻市のはずれ、みどり湖近くにある「田川浦鉱泉」を紹介します!
どんな温泉なのか
市街地から車を走らせること10分、
大きな国道から少しそれるとひっそりとした湖が見えてくる。
みどり湖である。
中央線に「みどり湖駅」、中央道には「みどり湖PA」があるが、
筆者は今回初めて実物を見た。
この時期釣りもできないので人は皆無……
その先に一つの味のある看板がある。
やっているのだろうか。
不安になりながら前へ進む。
旅館の入り口も昭和の感じが匂う。
平成も終わろうとしているが、こういう雰囲気は大事にしたい。
表情の豊かなおじいちゃんとおばあちゃんが迎えてくれた。
日曜日であるが先客はいないようだ。
まあ昼から風呂に入る道楽者だから別に構わない。
さて風呂の中は……
茶色い!!
そして鉄臭い!
別の意味よりも別の意味で鉄分補給!
まず写真左手の加温浴槽へ。
中に浸かるとすぐにポカポカしてくる。
色は薄いがこれでも十分成分を感じられる。
徐々に慣れてきたら源泉浴槽へ。
冷たっっっ!ほぼ体感は水風呂である。
この時期なので、「全身入ったらショック死しそう!」
と危険を感じた筆者は、勇気ある撤退を試みて、下半身浴した。
ちょっと悔しい。
成分がこちらは濃くて、浴槽にはべったりと析出物が!
意外とサラサラしていて気持ちが良い。
寒さに耐えきれずすぐに加温浴槽へ。
これを繰り返すと、当然ではあるがとてもポカポカしてくる。
ほかの温泉にはあまりない温まり方で、
しかも普通の温泉より温かさが長持ちする気がする。
温泉マニアなら一度入っておきたい温泉である。
うんちくはいろいろあるらしい(雑)
ただ最近の「深く掘ったら温泉出ました!」系ではないのは確か。
そして温泉を出たところには、これまたずいぶん年代物の自動販売機が!
昭和にタイムスリップし、「人で満たされる空間」から解放できる。
マニアには最高におすすめできるものの、
一般の観光客には、そうは言っても設備が古いのでちょっとお勧めできないかも。
観光客にお勧めできる温泉も近々公開いたします!
インフォメーション
- タイプ…旅館(温泉マニア向け)
- 日帰り入浴時間…14:00~18:00
- 構成…内風呂2ずつ(男女別)
- 源泉かけ流し1+加温加水循環1
- 入浴料…500円
- アメニティー…〇(備考…シャンプーと石鹸が数個おいてあるのみ)
- ドライヤー…なし
- シャワー…あり(筆者が使ったときは出ませんでした!)
- 混雑…平日◎、土休日◎(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
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泉質…単純温泉
アクセス
中央本線みどり湖駅から徒歩30分。
高速バス新宿松本線に乗れば、みどり湖PAもバス停があるのでこちらにも歩けるかも。
車の方は塩尻インターから国道19号を岡谷方面へ。途中みどり湖方面に右折。