toremorの旅手帳

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1300年の歴史に浸かる、地元の人が選ぶ浅間温泉おすすめ2湯!

市街地ながら古くから愛される名湯

長野県民なら1番なら全員歌えるといわれる県歌「信濃の国」。

その歌詞に「来る人多き筑摩(つかま)の湯」とあります。

 

この歌詞に歌われている「筑摩の湯」。

長野県松本市の市街地にある、

現在の美ケ原温泉・浅間温泉を指すといわれています。

 

起源は日本書紀までさかのぼり、江戸時代から殿様方に愛され、

与謝野晶子などの文人も浸かったとか。

 

日帰り入浴できる施設が多々ありますが、

筆者もよく浸かりに行くので、おすすめを2つにセレクトしてみました。 

松本駅からバスで約25分、浅間温泉のご紹介です。

平日ならここ!完全源泉かけ流しの檜風呂「目の湯旅館」

旅館だが日帰り入浴しやすい「本物の浅間温泉」

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浅間温泉「目之湯旅館」。木造の温かみのある玄関である。

手動の引き戸を開けると、赤い絨毯が敷き詰められた昔ながらの空間が広がります。

フロントの呼び鈴を鳴らし、入浴料600円を支払い、奥へ進みます。

 

リピーター向けに、3000円で6回分の回数券が買えるらしい…

旅館にしては回数券があるのは珍しい気がします。

 

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赤いふかふかとした廊下を進む。

浴場へ向かう途中にはちょっと珍しい、不思議な階段(?)が…

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バリアフリーなのかそうでないのか…

「坂廊下」と呼ばれるものだそうで、

重い荷物をもって運ぶのに重宝されたそう…

養蚕業をやっていた時の名残とのこと。

 

さて、寄り道は終わりにして(そんな距離はない!)、

浴場を見に行きます。

 

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脱衣所はそこまで広くはないが、場所の取り合いになることはほぼない。

実は2つのパターンのお風呂があって、男女が日によって入れ替わります。

1つ目は「広いけれど露天風呂が脱衣所を経由しないといけないパターン」!

 

では誰もいないので中身をちらっと。

 

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檜風呂には何も加えない源泉が贅沢に注がれる。

もう一つは「狭いけど内風呂と露天風呂が隣にあるが半露天風呂のパターン」。

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こちらも源泉かけ流しで贅沢に注がれる。

どちらも塩素や水を一切加えていない、完全な源泉かけ流し温泉。

43℃くらいの熱めなお湯には、かすかな硫黄の香りと、ふわっと広がる湯の華。

飲泉もできるようで、胃腸に効くとのことです。

 

お湯に浸かるとなんだか肌が元気になりそうな感じがします。

これという特徴はないんですけど、それがこの温泉の良さです。

湯あたりが少なく、温まりやすい、身体にやさしい。

 

サウナや水風呂みたいのはなく、温泉一本勝負。

泉質への信頼と誇りが感じられます。

シャンプーとボディーソープはありますけどね!

 

常連さんは口々に「浅間温泉ならここが一番」といいます。

温泉が好きならば、きっとご満足いただけるお風呂です!

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目の湯旅館の温泉分析書。

www.menoyu.jp

インフォメーション

  • タイプ…旅館(日帰り入浴客が多い)
  • 日帰り入浴時間…15:00~21:00(平日)
  • 構成…内風呂1+露天or半露天1(男女別)
  • 源泉かけ流し2
  • 入浴料…600円
  • アメニティー…〇(リンスインシャンプー・ボディーソープ)
  • ドライヤー…あり
  • シャワー…あり
  • 混雑…平日〇(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
  • 泉質…単純アルカリ泉、微硫黄味を有す
  • 泉温…42℃~(熱め)
  • 備考…サウナ・湯上がりの飲み物の販売はない

 

アクセス

 

休日ならここ!元高級旅館を改装、日帰り温泉「枇杷の湯」

その名も「お殿様の野天風呂」

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浅間温泉の日帰り入浴施設「枇杷の湯」。

浅間温泉の日帰り入浴施設は大きいものが2つありますが、

その中でもおすすめは「枇杷の湯」。

「お殿様に愛された浅間温泉」を感じられるお風呂です。

 

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館内は大浴場とカフェ、日本料理屋があり、離れに露天風呂がある。

館内は複雑に見えますが、端から端までそこまで距離はありません。

エントランス目の前には、松本城主お手植えの松が聳えます。

さすがは元高級旅館、豪華な雰囲気です。

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松本城主お手植えの松。

休憩スペースはまるで茶屋のようで、大浴場へ向かう廊下には数々の歴史的価値のあるものが陳列されています。

色々とうんちくがありますが長くなるので割愛!

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休憩処と大浴場へ向かう廊下。歴史的な品も多々展示されている。

それではお風呂へ行きます。

ちょっとした段差が多いので足元にお気を付けください!

(筆者はつまずきました!)

 

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大浴場入口。段差が多いので足の悪い方はしんどいかも。

大浴場は「1週間ごとの男女入れ替え制」です。

どちらもサウナ、水風呂、露天風呂、内湯があります。

こちらは循環装置が使われていますが、源泉の良さは残っています。

 

お湯はサラサラとした感じで、相変わらず優しい感じ。

ちょっとだけジェットバス風になっている部分もあります。

 

感覚的には一泊1万円くらいの温泉旅館の大浴場みたいな雰囲気です。

建物自体はこちらは新しく、きれいな印象です。

 

もう一つの離れの露天風呂の洗い場は屋根がないので、

身体を洗うには大浴場で済ませておくといいです!

 

さてさて、こちらには離れに露天風呂があり、

そこへ行くには一度服を着て外に出る必要があります。

(そのおかげで空いています…)

 

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玄関を出て脇の道に入り露天風呂へ。

段差が多いのが難点ですが、テーマパークのように楽しむと考えればね…

階段はそこまでの段数はないので、息が上がるほどにはならないかと思います。

洗い場には仕切りも屋根もありますが、鍵がかからないので貴重品は本館のロッカーへ。

 

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「お殿様の野天風呂」。自然を感じられリフレッシュできる。

こういう屋根のないタイプの野天風呂はやっぱり心地がいいです。

秋シーズンには紅葉が楽しめて、これがなかなかお勧めです。

 

こちらの施設は湯上がり処が充実している点も魅力。

カフェもついていて、デザートなども楽しめます。

 

休憩所には畳敷きのエリアもあり、座布団を敷いて寝転がれます。

浅間温泉エリアの日帰り入浴では、最も落ち着くことができると思います。

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カフェのメニュー。城主お手植えの松がある庭園を眺めながらくつろげる。椅子とテーブルのブースのほかに、畳敷きのエリアもある。

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「枇杷の湯」の温泉分析書など。こちらも源泉の良さは残っている。

www.biwanoyu.com

インフォメーション

  • タイプ…日帰り入浴施設(観光客向け)
  • 日帰り入浴時間…9:00~21:00(月曜定休、休日の場合火曜休業)
  • 構成…内風呂1+露天1+離れ野天風呂1(男女別)
  • 源泉かけ流し循環併用
  • 入浴料…800円
  • アメニティー…〇(リンスインシャンプー・ボディーソープ)
  • ドライヤー…あり
  • シャワー…あり
  • 混雑…平日〇、休日△(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
  • 泉質…単純アルカリ泉、微硫黄味を有す
  • 泉温…40℃~(熱め)
  • 備考…食事処併設、離れに露天風呂がある(追加料金不要)

アクセス

 

 

 

まとめ

1300年の歴史を持つ、浅間温泉。

アクセス良好ながら、本格的な温泉が楽しめます。

 

松本城や開智学校、上高地などのアクセスの拠点でもあるので、

宿泊するのもお勧めです。

 

松本へ訪れた際は、ぜひ温泉でさっぱりしてください!

www.asamaonsen.com