toremorの旅手帳

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【あずさ2号廃止】2020年ダイヤ改正で中央線特急はどう変わる?

JR東日本が3月のダイヤ改正の詳細を公開しました。

世間では「サフィール踊り子」のデビューなどが注目されていますが、

中央線特急はどう変わるのでしょうか。

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中央線特急に使われるE353系。

 

「あずさ2号」の廃止

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2020年のダイヤ改正では中央線特急「あずさ」「かいじ」の号数(あずさ〇号やかいじ〇号の〇、数字部分)が通し番号になります。

 

そのため上り列車(新宿方面)を走る特急は、

かいじ2号→あずさ4号→あずさ6号→かいじ8号→あずさ10号

と、行き先に関わらず出発時間とともに番号が上がっていきます。

 

狩人のデビュー曲にも歌われた、「あずさ2号」。前々回のダイヤ改正まで大月駅「8:00ちょうどのあずさ2号」が存在したのですが、前回のダイヤ改正で廃止(通過するようになった)に、今回は「あずさ2号」の名も消えます。

 

まあ当時の特急の号数は上り下り関係なく付番されていたので、「あずさ2号で信州に旅立つ」シチュエーションは大分前に消えていますが…(現在のあずさ2号は東京行き)

 

ただ利用者にとってみれば「あずさ2号」と「かいじ2号」が混在する現在に比べれば、誤乗は防げるのではないでしょうか。

 

 

千葉発南小谷行きロングラン特急の消滅

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かつては急行アルプスも大糸線に直通していた。

千葉6:38発あずさ3号南小谷行きは、「富士回遊」河口湖行き併結の松本止まりに変更になりました。このため所要時間5時間6分というロングランの在来線特急がまた一つ、姿を消すことになります。

 

またその代替として、後続の「8:00ちょうどのあずさ5号」が松本止まりから南小谷行きに変更になります。土休日も白馬以北は空気輸送になる大糸線内の「あずさ」、今回は廃止を免れたようです。

 

一部の「あずさ」、停車駅増加

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新宿駅に停車中の「あずさ」。

前回のダイヤ改正で「あずさ」の停車駅が大幅に削減され、一部の地域では住民の反対運動が起こり話題となりました。今回は利便性の改善のため朝夕の便を中心に停車駅が追加されています。

 

停車駅が大きく追加された便の所要時間はおおむね9分増加していますが、「こんなに追加されても9分で済むのか…」という感じ。性能の良い新型車両E353系の統一が、ここでも生きていると考えられます。

 

下り列車(松本方面)

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前回のダイヤ改正で廃止された「スーパーあずさ」と「自由席」の表示。

下り列車は、新宿駅11:30発あずさ19号(現在の13号)が大月駅に、17:30発あずさ43号(現在の27号)が大月、富士見、下諏訪駅に、19:00発のあずさ49号(現在の31号)が韮崎、富士見、下諏訪駅に新たに停車するようになります。また最終の21:00発あずさ55号(現在の35号)は塩山、山梨市、石和温泉が停車駅に追加されます。

 

上り列車(新宿方面)

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上り列車は、松本駅8:00発あずさ10号(現在の6号)が新たに塩尻、岡谷、下諏訪、富士見、小淵沢、韮崎駅に、9:10発あずさ16号(現在の10号)が下諏訪、富士見駅に、15:50発あずさ44号が下諏訪、石和温泉、山梨市、塩山、大月に新たに停車するようになります。

 

「おうめ」「富士回遊」増発

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E353系のグリーン車。新宿ー八王子間で使うと1280円。グリーン車にしてみれば安いが、日ごろ使うには高いかもしれない。


新宿駅18:45発のはちおうじ3号はおうめ1号に置き換えられ、富士回遊は増発されます。

もともと「おうめ」は東京22:30発→新宿22:45発の1本しかなく、利用者から不評でしたので、利便性向上が期待できます。新宿ー立川間は現行の「はちおうじ」と同じ停車駅ですので、置き換えによって不便が生じるケースは少ないのではないでしょうか?

 

「富士回遊」については、現在の大糸線に入る「あずさ」を富士急行線に直通させることで増発。その影響で大糸線に入る「あずさ」の時刻が変更になっています。

 

まとめ

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今回のダイヤ改正は前回の「新型車両で統一、速達化」が目玉だった大規模改正を、ニーズに合わせて軽く修正した感じ。今回もE353系ならではの改正が目立ちます。車両の性能を生かして、停車駅を増やしても所要時間を極力増やさないダイヤとなっています。

 

千葉発南小谷行きの廃止は残念ですが、この列車は通勤需要も拾っていて、停車駅がかなり多い分、慢性的に混雑しています。大糸線直通需要と通勤需要を分けた方が利用者としては使いやすいかもしれません。

 

以上、ダイヤ改正をざっくりと見ていきました。

皆様もぜひ「あずさ」で旅立ってみてはいかがですか?