飯山線で信濃の国を脱出!
今回は飯山駅から飯山線に乗って千曲川(信濃川)を北上し、新潟県へ。
地味な区間ですが車両の細かい部分に目を向けると……
前回はこちら↓
飯山→(飯山線)→越後川口→(上越線)→宮内→(信越本線)→見附
飯山線普通列車(キハ110系200番台):飯山(13:20)→十日町→越後川口(15:49)
約2時間30分のローカル線の旅で飯山線の終点、越後川口を目指します。
やってきたのはJR東日本の定番気動車キハ110系。
飯山駅から少し先の戸狩野沢温泉から先、十日町までの間は本数がとても少ない(一日8往復程度)ので、乗り継ぎ時間に注意する必要があります。
筆者はここでお昼タイム。
十日町まで車で走ればあっという間なんですけどね~
千曲川に沿って列車は進みます。
長野県内では「千曲川」という名前のこの川、新潟県内に入ると「信濃川」と名前が変わります。
このキハ110系、注意深く見てみると不自然なところに改造の跡が見られます。
これは床下の謎な改造跡…
窓側に目を向けると金具の跡があります。もともと座席がついていたのだろうか…?
ここには何かデッキを取り払ったような跡があります。
無数にふさいだ跡が…
そして、やたらと豪華なカーテンに蛍光灯カバー……
普通のキハ110系の車内と比較するとその豪華さがよく分かります。
実はこの車両、秋田新幹線が開業する前に約1年だけ走っていた「特急秋田リレー号」に使用されていた車両なのです。
1996年から1997年にかけて田沢湖線が秋田新幹線の開業準備として、線路幅を変えるなどの工事が行われるため1年間運休した時期がありました。
その時に秋田駅から東北新幹線方面のアクセスの代替として、北上ー秋田間で非電化の北上線経由の特急が運行されました。これがキハ110系気動車が使用された「特急秋田リレー号」です。
秋田リレー号はJR東日本唯一の自社製気動車特急であり、最後に産まれた「エル特急」でもありました。キハ110系は普通列車のイメージが強いですが、快速や急行、特急まで使われたということになります。すごい…
秋田新幹線の開業後、「用済み」ということで特急列車用のキハ110を普通列車用に格下げ(!)し転属、現在ではその多くがこの飯山線を走行しています。
途中、森宮野原駅で列車の交換待ち。
この駅は長野県の北端、栄村の玄関口となっています。
栄村は2011年3月12日、あの3.11の翌日に大きな地震に襲われ、大きな被害を受けました。
中越地震以来の大災害だったのにも関わらず、東日本大震災の影響でほとんど報道されなかった過去があります。
長野県では「栄村大震災」と呼ばれ、ウィキペディアではなくアンサイクロペディアに割と真面目にまとまった情報が書かれ、話題となりました。
https://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E6%A0%84%E6%9D%91%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD
県境を越え、十日町で乗り換え。
十日町駅はほくほく線との乗換駅で、結構ここで人の入れ替わりがあります。
越後川口駅に到着。上越線に乗り換えます…ここも接続悪い時はかなり待たされるので注意~
上越線・信越線普通列車(E129系):越後川口(16:08)→長岡(16:31)
毎度、列車待ちで暇を持て余す越後川口駅。
プラットフォームは結構カーブしているんですよね…
車両は「ハムエッグ」ことE129系です。
新潟県にやってきた感じがあります。
この車両、座席の座り心地が良いので割と好きな車両です。
ほどなくして長岡駅に到着です。久々の都会ですね~
甘酒を買って、本日のお宿がある見附駅へ向かいます。
長岡駅の売店で購入した甘酒。かなりおいしかった。
信越線普通列車(E129系):長岡(17:02)→見附(17:14)
訪問時は夏でしたのでそろそろ疲れが…
17:00を回った…夕ラッシュの時間です。
筆者は数回の訪問から「新潟エリアの夕ラッシュを甘く見てはいけない」という格言を得ています。遺言に残したいレベル…
そこそこの混雑で見附駅にやってきました。
この駅結構いい味出てるんですよ~
LAVATORYの文字に国鉄タイプのみどりの窓口看板…
以前に記事を書いているので、詳しくはこちらをどうぞ!
駅から徒歩1分、目の前の藤屋旅館に宿泊します。
一泊3500円、地方都市はちょっと外れると便利な破格旅館を見つけることができます。
次回予告
さて翌日はこの前廃止された、あの「きらきらネーム」な臨時快速に乗って日本海を北上します…
一般的にゆっくりと走る列車が多いといわれる臨時列車。
しかしあの列車は田んぼの真ん中を疾走します…さすが元特急型車両…
次回はこちら↓
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