糸魚川駅の鉄道展示はなかなか豪華
北陸新幹線が開業し、寝台列車や在来線特急が姿を消した糸魚川駅。
しかしながら、リニューアルした駅に直結した「糸魚川ステーションジオパル」では、沿線に関連する貴重な展示品やジオラマを無料で眺めることができます。
今年、新たな展示の目玉となりそうなのは「トワイライトエクスプレス」の再現車両。
車体そのものの保存は叶いませんでしたが、細部に至るまでの熱意ある再現を近日お目にかかれるかもしれません。
長大ホームが往年の活躍を思わせる糸魚川駅
現在の糸魚川駅の在来線ホームには、元北陸本線のえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの列車が1時間に1本程度、大糸線が2時間に1本程度発着しています。
新幹線が開業する前は、これでもかというほどの種類の特急が発着していましたが、現在では糸魚川駅を通過あるいは停車する在来線特急は1本もありません。
長大ホームに停車する1両の車両…寂しい部分もありますが、東京駅から約2時間で糸魚川まで到達できるというメリットは大きいですね…仕方ない部分もあります。
豪華な展示、駅直結の「糸魚川ジオパル」
糸魚川といえば「ヒスイ」という宝石で有名な街で、日本海の海岸に出れば一般人でもヒスイの石ころを拾うことができます。観光もこれを目玉にしていて、石好きに優しい雰囲気がありますが、一方で鉄道マニアにも優しい部分があります。
鉄道マニア必見なのは、糸魚川駅の1階にある「糸魚川ジオパル」という施設です。
入場料が無料なのにも関わらず、かなり豪華な展示がされています。
トワイライトエクスプレスの再現車両は近日公開
いまだ公開されていませんが、北陸本線を駆け抜けた往年の豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の食堂車とA寝台個室スイートを再現した車両がこちらの施設で見られるようになるそうです。
一説にはトワイライトエクスプレスの車体ごと保存する予定だったらしいのですが、それは叶わず…
その代わり調度品はできる限り現物を集め、方向幕は製造元に頼んで精密に作り上げ、車体は糸魚川の木材を使って再現したとのこと。
これは糸魚川で大火があったことの復興の意味もあるようです。
この再現車両は、東京の六本木ヒルズで行われていた「特別展 天空ノ鉄道物語」で公開されていたもので、終了後は糸魚川まで運びジオパルで展示することになりました。
当初の予定では今年のゴールデンウィーク頃にお披露目される予定でしたが、最近の情勢からか、未だに公開はされていません。
1ファンとしては、非常に待ち遠しいですがゆっくり待ちたいと思います。
キハ52を待合室として開放、ジオラマ完備
ところで、ジオパルの魅力はこれだけではありません。
入口ではなんとキハ52がきれいに静態保存され、内部を待合室として開放しています。
途中で途切れるように見えますが、1両そのまま残っています。
このキハ52は大糸線南小谷―糸魚川間の非電化区間(JR西日本管轄)で走行していたもので、内装もほぼ現役当時もまま残されています。
現在の大糸北線を走るキハ120と比べると非常に豪華でうらやましい……
これだけでも博物館級のものですが、奥には大きなジオラマとプラレールが……
ジオラマは2つあり、片方は子供向け(?)、片方は大人向けにつくられているみたいです。
追加で料金を払えば、カメラ付きの車両を運転できるようですが、接続列車の都合で断念……また訪問したいですね~
模型もずいぶんと揃えられていて驚きです。
これはかなりお金かかってますよ…(笑)
一区画にはサボや駅名標もきれいに保存されています。
愛のある並べ方だな~
まとめ
往年の列車をお目にかかれなくなった寂しい糸魚川駅ですが、心の中で…というよりは「糸魚川ジオパル」の中で走り続けているので、鉄道好きで糸魚川に来られたならぜひ訪れてみてください。
余談ですが、糸魚川近辺に来られたなら、一度海岸に出てみることをお勧めします。
砂浜ではなくて小石が広がる海岸なので、波の音も景色も違うんですよ~