toremorの旅手帳

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豪華な建物で朝食を…松本丸の内ホテルに宿泊

松本城近くの豪華な建物の謎

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松本城の前に立派な擬洋風建築は「丸の内ホテル」のレストラン。

お土産屋さんが並ぶ松本城の目の前の通りで、ひと際目を引くこの大きな西洋風の建築…

筆者は松本に住んでいますが、この建物の中はいったいどうなっているのか前々から気になっておりました。

 

そこでgotoトラベルキャンペーン(少し言葉に懐かしさを感じますが…)を使って、一人この建物を持つ松本丸の内ホテルに試しに泊まってみることにしました……。

 

 

落ち着いた内装の客室

松本の「丸の内ホテル」もお城の近くにあり、松本城から約100mほどに位置しています。

入口は松本城の正面から続く大名町通りより、一本入ったところにあります。

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丸の内ホテルのエントランスは通りから一本それた場所にある。

ホテルのマークはお城をイメージしているのでしょうか。

訪問時はgotoトラベルで安くなっていたせいか、筆者は「普通のビジネスホテルかな~」と思っていましたが、エントランスからあふれる高級感に少し戸惑いながら進みます。

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ホテルのフロント。写真右奥の白い扉で先ほどの擬洋風建築の建物とつながっている。

予約していた部屋は4階にあるようです。

エレベーターを出ると階数の書いてある鏡があります。

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エレベーターを降りて客室へ。

廊下は高級ホテルにありがちで、意外と暗いのでご注意を。

雰囲気は良いのですが、欲を言えばもう少し明るくしてほしいな~と庶民は思ってしまいます。

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部屋の中は意外と明るい。

今回は標準的な一人用の「スタンダードセミダブル」というお部屋です。

ブラウンを基調とした落ちついた感じですね~。

デスクやチェアーも木製でなかなか良いアクセントになっています。

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部屋に設置されているデスク。鏡を倒すと大きなテーブルとして使用できる。

これがそうなのかは分かりませんが、松本では「松本民芸家具」という和洋風の家具が一つの工芸品になっています。

元から松本近辺は木材加工が得意だった歴史がありまして、意外と知られていませんがギターの生産量も日本一です。

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広々としたセミダブルベッド。

ベッドはセミダブルベッド。

トイレもバスも最近の高級ホテルという感じで、使いやすそうです。

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バス、トイレともに清潔感がある。

枕もとにコンセントもあり、便利な造りになっています。

空気清浄機もありました。

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枕もとにはコンセントがある。

写真は撮り忘れましたが、Wi-Fiのほか有線のLANケーブルも備品として置かれていました。

ホテルのWi-Fiって時々接続がおかしくなるので、個人的にはホテルではLANケーブルでつなぐ方が好きです。

 

訪問時はgotoトラベルキャンペーンをやっておりましたので、地域共通クーポンを使って夕飯と散策に出かけます。 

夜の松本城を散策

「密をさけて」とか「ずらし旅」などが叫ばれていますが、地元から「こんなのどうですか?」というご提案。

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夜の松本城はライトアップされる。

これがこれからの新定番「夜の松本城」

平日ということもあり、ご覧のように空いております。

 

天守へは上がれないこの時間ですが…

夜の松本城はライトアップされ、松本城の「黒」がより一層映えるのです。

風がなければこうして逆さ松本城が…

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風吹いてないのに…

逆さ松本j…

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…!

逆さ松本城を堪能できます。

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逆さに映る松本城を楽しむことができる。

余りにも夜遅いとライトアップが消えてしまいますが、その時はその時の美しさがあるります。

 

松本で暮れてしまってもがっかりせずに、一度お城に行ってみることをお勧めします!

「かつ玄」本店で夕食!

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かつ玄本店は松本城近くにある。

松本では蕎麦を食べる以外にも、グルメがたくさんあります。

そのうち今回ご紹介するのは老舗のとんかつ屋さんです。

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店内は木製製品でまとめられている。椅子はかつて、松本深志高校で使用されていたものらしい。

松本城から歩いて5分強、「かつ玄」本店で夕食をいただきます。

お茶と季節の品3品がお通しのように出てきます。

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お通し?のようなシステム。

とんかつ四味定食を注文。

1250円ととんかつ屋にしてはリーズナブルな価格設定です。

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とんかつ四味定食(1250円)。一部好みの種類を選択できるが、冬季のカキフライは絶品なのでおすすめ。

信州の豚を使ったメニューもあり、観光で「土地のもの」を召し上がりたい方も十分楽しめると思います。

 

筆者は地域共通クーポンを使ったので250円のお支払い…。

食べ物にこのクーポンを使うとかなりお得感がある気がします。

 

元銀行だった豪華な朝食会場

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丸の内ホテルのレストラン棟となっている。

さて、 ようやく本題ですが丸の内ホテルに繋がっているこの豪華な建物…。

朝にはホテルの朝食会場になります。

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中も豪華な造りになっている。

なんというかワンランク上の朝を迎えた感じがあります。

ピアノもあって、パーティー会場として使われることもあるようです。

 

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ピアノも置かれている。

朝食は半分バイキングのような形式。

サラダとか飲み物、デザートは確かセルフサービスでした。

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朝食は品数が豊富。特に前日に注文しておいたフレンチトーストが美味でした。

この建物は朝食会場として使われていますが、 午後からはレストランやカフェとしても使っているようです。

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午後は大きな通りの入口も空いている。

宿泊しなくてもこの建物に入ることはできるみたいです!

この朝食会場からトイレに向かう通路には何やら堅牢なドアが…

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やたらと堅牢なドアの正体は…

この建物、1937年に建てられた旧第一勧業銀行松本支店を改装したものだそうで、この扉は当時のまま残されているようです。

松本市街地は太平洋戦争で焼けていないため、こういう建物を今でもちらほらと見ることができるのです。

意外と多い松本の擬洋風建築たち

ここで少し、松本市街地周辺に残る「擬洋風建築」を見ていきます。

「擬洋風建築」とは、幕末から明治にかけて、文明開化の時代に大工が西洋の建築に似せて建てた建物のことです。

先ほどの丸の内ホテルのレストラン棟もこちらにあたります。

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再程紹介したこちらの建物も擬洋風建築とされている。

松本周辺に見られる擬洋風建築は、大工が東京近辺に建てられていた西洋建築を見て、見よう見まねで造ったそう。

 

筆者は建築に詳しくないので、間違っていたら申し訳ありませんが、こちらも見よう見まねでそれらしい建築物をご紹介します。

どれもこの松本丸の内ホテルから徒歩圏内です。

 

代表格は2019年に国宝に指定された、旧開智学校です。

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旧開智学校は擬洋風建築の代表格と言える。

これは但し書きもありまして、擬洋風建築で間違いないと思います。

館内も綺麗に保存されており、入場料を払えば見学することができます。

 

次はこちら、銭湯「塩井の湯」です。

筆者が松本市内の銭湯の中で最も好きなこちらの銭湯も擬洋風建築と思われます。

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銭湯「塩井の湯」。

「塩類鉱泉」とありますが井戸を沸かした銭湯で、常連さんや番頭さんも優しく、身も心も温まる良いところです。

 

続いてこちらは病院…。

もともとは産婦人科だったらしいのですが、なんとお医者さんが独自に設計し地元の大工が作ったという話もあります。

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宮島耳鼻咽喉科。

松本城から少し東にそれた「上土町」と呼ばれる地域には擬洋風建築と思われる建物が数多く見られます。

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上土町周辺に見られる西洋風の建物。

松本というとお城や中町通り、縄手通りなどの城下町と湧水巡りが一般的ですが、擬洋風建築を探しながら歩くのも、視点としては面白いのではないかと思います。

 

ほかにも旧制松本高校跡(あがたの森公園)などにも古くからの建築が残されており、建築物にご興味がある方は意外と楽しめるかもしれません。

 

機会がございましたら是非、松本近辺を建築物に注目しながら歩いてみるのはいかがでしょう…?