新潟エリアの鉄道が2日間乗り放題!
「えちごツーデ―パス」は、新潟エリアの鉄道を2日間利用できるフリーきっぷです。
基本的に金・土・日・祝日の連続する2日間に利用することができ(詳細は公式HPに利用可能日が記載されています)、きっぷを買った当日から乗ることができます。
このきっぷ、JR東日本の在来線だけでなく、上越新幹線やえちごトキめき鉄道、北越急行なども利用できます。
JR東日本の公式HPに詳細がありますが、ほぼ新潟エリア全域の鉄道を2日間利用できてなんと2740円。
越後湯沢ー新潟間の片道運賃が2310円であることと比較すると、1日でも元が取れそうなきっぷであることが分かります。
このエリアは新幹線の開業によって様々な鉄道会社が混在しているため、18きっぷなどが使いづらいところで、逆にこのきっぷは非常に利便性が高いものになっています。
購入できる駅と日付に注意!
えちごツーデ―パスはフリーエリア内のJR東日本の指定席販売機やみどりの窓口、旅行会社などで購入できますが、購入場所と日付に注意が必要です。
えちごトキめき鉄道では限られた駅でしか買えない
えちごトキめき鉄道でもこのきっぷを買うことができますが、
春日山・高田・新井・妙高高原・糸魚川
の各駅のみ、窓口での販売となっています。
糸魚川駅は新幹線の駅もありますが、管轄がJR西日本なので指定席券売機での取り扱いはありません。えちごトキめき鉄道の窓口で購入する必要があります。
翌日が平日の場合は買えない
通常の日曜日や連休最終日など、翌日が平日の場合は当日に購入することはできません。
1日分でも元が取れそうな破格なきっぷであるゆえに、気をつけないといけない部分です。
ただし、「土曜日にえちごツーデ―パスを購入して土曜日に使用し、日曜日は使用しない」といった使い方は可能です。
それでも十分お得に使用できます。
えちごツーデ―パスのメリット
使える範囲が広く、安い
えちごツーデ―パスの1番のメリットは、使用できるエリアが広く安いことです。
特に第三セクターの路線を跨ぐ区間でも追加料金なしで使用できる点が魅力です。
えちごツーデ―パスでは、青春18きっぷや北海道東日本パスなどでは乗車することができない、北越急行やえちごトキめき鉄道全線にも、乗車することができます。
2日間乗り放題で2740円。
第三セクターが多く運賃が割高になりがちなエリアで、このような格安なきっぷが使える点はとても便利です。
追加料金を払えば急行・特急や新幹線も乗車できる
次の魅力は、追加料金を払えば急行や特急、新幹線に乗れるというところ。
これらは他のフリーきっぷでも使用できるものが多々ありますが、こちらも青春18きっぷにはない便利な部分です。
また、JR東日本以外の区間でも同様の扱いで、例えばえちごトキめき鉄道の急行列車も、別途急行券を支払えば利用が可能です。
魅力的な列車が揃う新潟エリアをえちごツーデ―パスで!
えちごツーデ―パスが使用できる新潟エリアには、意外と珍しく魅力的な列車が多々あります。
観光列車で日本海を堪能
こちらはこのきっぷで使用できる車両の代表格でしょうか。
指定席料金を別途支払えば利用できます。
shu*kuraという観光列車で、日本酒片手に、日本海をはじめとした車窓を堪能できます。
季節が合えば日本海の夕日を駅から眺めることもできます。
鉄道趣味としても、近年数を減らしているキハ40やキハ47の改造車として乗っておきたい車両の一つです。
日本最速の快速「超快速スノーラビット」
こちらは言わずと知れた、表定速度が日本最速の快速列車です。
ほくほく線内を高速で走り続けるこの列車は、かつて日本最高速度で走る在来線特急だった「はくたか」を彷彿とさせます。
最速列車は直江津9:56発直江津行きで、84.2kmを57分で駆け抜けます。
あの「2階建て新幹線」にさよならを…
えちごツーデ―パスでは上越新幹線の一部区間にも利用できます。
今年の10月で引退する2階建て新幹線E4系。
混雑を避けて、東京近辺より新潟エリアの区間内で乗車するという選択肢もあります。
急行列車の面影を追う
えちごツーデ―パスのほかに別途急行券(1乗車500円)を買えば、えちごトキめき鉄道の観光急行に乗車することができます。
また、新潟エリアには優等列車に起源をもつ快速列車が多数運転されています。
朝に走る「快速信越」は夜行の「急行きたぐに」に起源をもつ列車で、ほぼ「きたぐに」のダイヤで走行しています。
先日ご紹介した新潟発新井行きの快速列車も、急行赤倉などに起源をもつ優等列車の名残で、115系で運転されます。
他にも急行「あさひ」に起源をもつ快速べにばな(一部区間)にも乗車できます。
新潟~東北エリアに多く残る「かつて急行列車だった快速」を探すのも、なかなか楽しいですよ~
広い範囲をお得に移動できるえちごツーデ―パス、ぜひ旅のお供に1枚、いかがでしょうか。