toremorの旅手帳

鉄道と旅行と温泉と。大学生の放浪の様子をご覧ください。

巨大地下壕と黄金色の温泉、長野市松代のディープな魅力

総延長数十キロにおよぶ巨大地下壕も…

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広大な地下壕が張り巡らされた、象山地下壕。太平洋戦争時には現在のNHKなどが入る予定だった。

長野駅周辺の周辺市街地から南へ13km、松代という街があります。

城下町の雰囲気や黄金色の温泉が魅力的なところです。

少し前までは鉄道も通っていました。

 

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さて、この松代にはかつて「日本の中枢を移す」という壮大な計画がありました。

それは、太平洋戦争時に大本営を東京から松代へ移すというもの。

計画は結果的には未完成でしたが、現在でもその面影を辿ることができます。

 

今回は信州の中でもなかなかディープな観光地、松代の魅力に迫ります!

 

 

武家屋敷と禅宗の寺を見る

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松代藩は当時信濃国で最高の石高を誇った。

江戸時代に信濃国で最大の石高を誇った「松代藩」が置かれたため、現在でも武家屋敷の跡を見ることができます。

 

中級武士のお屋敷が現存しており、現在でも中を見ることができます。

大正時代に再整備されたため、江戸時代の面影はほぼありませんがなかなか立派な庭園や茶室があります。

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山寺常山邸。入場無料。

もう少し山側へ歩くと、今度は禅宗のお寺が見えてきます。

こちらも庭が綺麗に整備されており、春の時期は桜の穴場スポットになります。

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黄檗宗象山恵明禅寺。手前の山門は開基当時のもの。

本堂も禅宗独特な感じで、少し中国に来たような感じがあります。

それにしても桜が美しい……

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本堂も禅宗独特な造り。江戸時代に大火で焼失、再建された。

もうすでにディープな感じがありますが、この美しいお寺の背景にある山の中には地下壕が張り巡らされています。

お次はいよいよ地下壕の中へ……

 

「松代大本営」の跡を探る

日本の中枢を移す「松代大本営」の計画では、松代周辺の3つの山に地下壕を張り巡らせ、その中に省庁などの建物や食糧庫を入れる予定でした。

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松代周辺の地下壕。

通信施設が入る予定だった地下壕(象山地下壕)は現在でも一部が公開されており、無料で見学できます。

また、大本営が入る地下壕は現在公開されていませんが、天皇が避難する予定だった建物が現存しており、外から眺めることができます。

 

今回は公開されている2か所を見に行きます。

象山地下壕の中を歩く

現在中を見学できるのは、現在のNHKなどが入る予定だった地下壕です。

見学コースはそのうち約500mの区間、行き止まりになっているので往復1kmほどあります。

全体の中では少しな感じがありますが、それでも結構な長さです。

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山の中に碁盤の目のように張り巡らされた地下壕、見学できるのは往復約1kmのエリア。

先ほどのお寺と目と鼻の先にある、採石場の見学入り口のような場所から入ります。

受付を済ませ、ヘルメットを着用します。なんと入場無料。

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ヘルメットを被り、地下壕へ。

地下壕内は電波は通じませんのでご注意ください。

ほぼ当時のままと思われる狭い坑道を進みますが、だんだん中は広くなっていきます。

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入口は狭いけれど…

永遠と続きそうな地下壕は、すでにただモノではない広さであることが分かる気がします。

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想像を超える長さの地下壕が残っている。

途中地下壕の壁を見ると、建設当時に付けられたと思われる掘削機の跡がいたるところに見られます。

とにかく物凄いマンパワーが短期間に投入されたわけですが、その労働の跡を垣間見た感じ。

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掘削機の跡が一面に残っている。

地下壕の建設には朝鮮人が使われたという記録が残されています。

朝鮮人を束ねるリーダー役も朝鮮人だったようで、これは反発を防ぐ狙いがあったとか。

こんな感じで器具が刺さったままのところもあります。

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器具が刺さったまま放置された部分を実際に見ることができる。

この広めな地下壕の中に小屋を建て、その部屋を省庁などに使う予定でした。

一部の地下壕では小屋ができていたようですが、終戦まもなくに撤去されてしまったらしいです。

 

内部に進むと直角に地下壕が交わり、街のようなつくりになっています。

ここの建設で発生した瓦礫はトロッコなどで運び出され、かつて存在した松代駅から貨物列車で全国へと送られました。

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碁盤の目のように張り巡らされた地下壕と、トロッコの枕木の跡。

公開されている部分はほんの一部ですが、筆者は往復だけで結構疲れてしまいました。

それほど広大な地下迷宮になっているわけです。

 

地上に戻りまして、今度は大本営が設置される予定だった地下壕を見に行きます。

天皇の「御座所」、大本営の地下壕も現存

車を利用して、今度はもう少し山奥に進みます。

「松代地震観測所」という施設が、大本営用の地下壕跡地につくられています。

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大本営の地下壕跡は、地震観測所になっているため立ち入りできない。

地下壕には入ることはできませんが、入口には案内が書かれていて、中の構造を知ることができます。

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地下壕の入口を覗くことはできる。

ここは少し変わった造りになっていて、地下壕の外に天皇や皇后が生活する拠点(御座所)が設置されています。

この建物が現存しているのです。

 

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皇族が避難する予定だった建物が現存している。

まずは地上の御座所へ皇族を避難させ、戦況が悪化したら地下壕へ、と2段階の避難を想定していたようです。

当然御座所と地下壕はつながっています。

 

以前は「天皇が避難するための地下壕」が公開されていたことがあり、かなり豪華な造りになっていたらしい(案内板の写真がそれ)ですが、現在では見ることはできません。

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建設当時から使われる建物は壁も厚く、頑丈である。

当時はこのようにむき出しに建物があったわけではなく、周辺を盛って半地下構造にしていたらしいです。

天皇の御座所は近づくことができます。

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天皇の御座所に近づく。

中を覗けるようになっていて、ベタっとくっついても問題ないとのこと。

と言うことでお宅拝見……

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中は普通の和室と言う雰囲気だが、木材は高級なものが使われている。

コンセントがあったりと、比較的生活感があるのは気象庁職員の詰所として改築、利用されていたかららしいです。

ですが確かに竿縁天井だったりと高級感は残されています。

 

振替って風景を見るとこんな感じ。

ちょうど山の陰に隠れる位置なんですね~

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こんな山奥に日本の中枢を移す計画があったのか…と不思議な気持ちになる。

大本営を追ったあとは、温泉へ…

 

黄金色の温泉に浸かる

さて、松代というと個性的な温泉があることでも知られています。

鉄分や炭酸、カルシウムなどの成分が濃い、黄金色の温泉です。

 

湯治場としての雰囲気を味わいたいのなら、加賀井温泉一陽館へ。

複数の種類の源泉を楽しむことができます。

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加賀井温泉一陽館の浴室。

また、松代温泉公民館で温泉に入れたりします。

黄金色の源泉がどんどん注がれるかけ流し、内風呂のみですがおすすめです。

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温泉主体の公民館は、昼間から賑わいを見せる。

観光として日帰り入浴や宿泊をするなら、国民宿舎「松代荘」へ。

近年リニューアルされ、露天風呂も設置されました。

自噴する温泉の迫力はここでも楽しむことができます。

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松代温泉は「ガス抜き」と呼ばれるプロセスを経てから注がれる。

城下町の雰囲気と太平洋戦争の面影、黄金の温泉と見どころが豊富な「松代」。

是非機会があれば訪れてみてはいかがでしょうか。

 

【廃駅】大正時代の駅舎が現存する長野電鉄松代駅を探索

2012年に廃止された長野電鉄屋代線

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屋代線の方向幕を備えた長野電鉄の車両。

長野ー湯田中間を結ぶ長野電鉄ですが、以前は屋代ー須坂間や信州中野ー木島間に路線が伸びていました。

以前伸びていたこれらの路線は、千曲川の東側を走行していたので「河東線」と呼ばれ、特に屋代ー須坂間は「屋代線」の愛称で親しまれました。

 

この「屋代線」、国鉄時代には上野から直通の急行列車も乗り入れていた路線でしたが利用客の減少から2012年に廃止されました。

 

廃線となった屋代線の設備は解体されたものも多いですが、途中駅である「松代駅」は現在でも開通当初から使われていた木造駅舎が現存しています。

今回は長野電鉄松代駅を探索しつつ、駅から歩いて行ける桜の隠れた名所「松代城跡」をご紹介します。

 

 

大正時代から使われた木造駅舎が現存

2012年で営業を終えた松代駅は、かつて2面3線、留置線を備えた比較的大きな駅でした。

廃止直前の松代駅の空中写真を見ても、島式ホームがあることが分かります。

駐車場となっている部分は留置線の跡のように見えますね~

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2012年の空中写真。

現在は島式ホームが撤去され、駅舎と単面のホームが残されています。 

島式ホームのあった場所は駐車場が広がった形で利用されています。

 

駅舎を見てみます。

趣のあるいい駅ですね~

1922年の建築当時から使われている駅舎です。

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松代駅の駅舎は現存している。

ほぼ現役当時のまま残っているのでしょうか。

耐震補強などはされず、入口には「地震があったら外に避難してください」という張り紙があります。

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駅舎の入口には外へ避難するよう注意書きが書かれている。

 

待合室へ入ります。

雰囲気が素晴らしい……

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待合室の中へ入ることができる。

この窓口の形から小荷物の取り扱いがあったことがうかがえます。

駅に小さな荷物が届くサービス、随分前に姿を消しましたが逆に現代の生活にはマッチしそうですよね~

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窓口もほぼ当時のまま。

窓口周りも、比較的綺麗に残されています。

と言うより「放置されている」という方が適切かもしれません。

 

松代駅の良いところは、駅員のいた側にも入れるということ。

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窓口を反対側から覗く。

私が小さかったらここで駅員ごっこをしていたに違いありません。

観光案内のためか、駅の隣にある海津城の説明のほか、家系図が飾ってありました。

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天井付近に観光案内が。

あちこち見回すと、安全綱領が残っていたりしました。

美しい字ですね~

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机の上に残されている安全綱領。

現存するホームと放置されている看板

駅舎だけでなく、ホームも残っています。

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駅舎側のホームは残されている。

かつてはこのホームのほかに島式ホームがありましたが、現在では解体されています。

列車が来そうな雰囲気は現在でも健在。

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松代駅のホーム。

この場に立つと、松代駅が解体されなかった理由が良く分かります。

乗車位置目標がそのまま残っていますね~

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乗車位置目標。

廃止当時はワンマン列車だったので、乗れるドアが限られていたようです。

ブザーや壊れた駅名標も残っています。

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ブザーや駅名標も残されている。

松代の「まつ」だけが残っていますね~

観光用の案内図もあります。

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松代周辺の案内地図。現代とほぼ配置が変わらないのでそのまま使えそう。

しかし、脇の方に目を向けると「保存」とは言い難い感じで放置されているものが…

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脇に放置される看板。

この看板は廃止当時に撤去したままのような感じがあります…

さらに奥を見ると…

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これは……

これは多分「信号てこ」と呼ばれる機器の一部で、手で操作してワイヤーを伝って信号が変わるものだと思います。

確かに屋根の下にはありますが、これも野ざらし……

 

私はこんな感じで現役の雰囲気が残る方が好きですが、この駅舎をこの先持続させていく困難さを知った気がします。

見られるうちに見ておいた方がいいかもしれません。

 

「松代大本営」の建設を支えた駅、現在はバスの拠点に

戦時中に、長野電鉄屋代線は「不要不急線」として休止する予定だったようですが、大本営を松代に移す計画のためこの路線は活用されることになりました。 

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松代大本営に関連した地下壕は現在でも見ることができる。ここの建設で出た岩石は松代駅に運ばれ、全国へと送られた。

松代の山中を掘った余りの岩石(ズリ)は、長野電鉄屋代線松代駅から各地に運び、厚木基地や三沢基地の滑走路にも使われたようです。

 

国の「秘密裏に大本営を松代に移す」計画でしたが、結局貨物列車が松代駅に頻繁にやってくるので地元住民の間ではバレていたなんて話もあります。

いかにもありそうな話……

 

戦後しばらくこの路線は残りましたが、2012年に廃止されバス転換されました。

松代駅は現在、長野方面と須坂方面のバスが発着するターミナルとして使われています。

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アルピコ交通のバスが長野方面、長電バスは須坂方面に走っている。

 電車より本数も多く、地域の方は屋代線廃止後の方が使いやすいのかもしれません。

タクシーもバスも来るので、まるで現役の駅のようで寂しい感じはありません。

 

素晴らしい雰囲気が残る松代駅。

いつまで残せるか不安な部分もありますが、交通・観光の拠点として残ってほしいですね~

車で行くと長野ICのすぐそばにありますよ!

 

松代駅近くにある松代城跡

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駐車場を抜けるとすぐに海津城がある。

駅のすぐ隣には、武田信玄が築城した海津城(松代城)跡があります。

櫓や門は復元ですが、なかなかの風情です。

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海津城跡。

ここも穴場的な花見スポットで、石垣と桜のコンビネーションを見ることができます。

松代駅に訪れた方はこちらも是非~

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海津城跡は桜の穴場スポットでもある。



 

 

 

 

【祝・完全復旧】上田電鉄別所線、全線開業初日の記録

あの「赤い鉄橋」が完全復旧!

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完全復旧を果たした上田電鉄別所線。

上田電鉄別所線は、2019年の台風で橋梁が崩壊する被害に見舞われました。

上田ー城下間で復旧工事が進み、ついに2021年3月28日、全線での運転が再開されました。

  

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今回は全線にわたり運行が再開された、上田電鉄別所線初日の記録をご紹介します!

 

 

開業初日は運賃無料で運行

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開業初日は運賃が無料となった。

全線で運転再開する初日となった2021年3月28日、乗車運賃は無料で運行されました。

手書きの案内がまた心温かい雰囲気を出していると思います。

 

地元の方を中心にお祭りのようなムードで、上田駅には別所線を利用しようとする人が列をつくっていました。

以前の様子と比較すると、より一層復旧した実感が得やすいですね~

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上:代行バス運行時。

下:完全復旧初日。

完全復旧した「赤い橋」を間近で観察!

台風被害で橋梁の一部に被害を受けた千曲川橋梁(通称:赤い鉄橋)

トラス橋の形は完全に維持したまま、綺麗に復旧しました。

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上:2020年7月。

下:2021年3月。

別所温泉側の端の1区間が修復されたところです。

近くに寄ってみます。

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リベット打ちが鮮やかな千曲川橋梁。

リベット打ちがとても印象的な橋梁です。

1924年につくられたこの鉄橋、約1世紀あまり使われています。

開通当時からの独自設計のトラス橋となっており、街のシンボル的な存在となっています。

 

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一番手前のトラス橋が今回復旧した。

個人的にもなかなか格好良い橋だと思います~

不思議ですが「赤」というカラーリングが街に溶け込みます。

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ピカピカの架線もついている。

架線に目を向けると、まだピカピカの状態になっています。

まるで新規開業の路線のようです。

 

トラスとトラスの間に目を向けると、新たに直された部分と既存の部分の違いが分かります。

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左が修復された部分、右が既存の部分。

橋脚は流されずに済んだので、建設当時のままです。

 

鉄橋近辺の線路も、新しく作り変えられています。

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バラストも新しくなった。

「赤い鉄橋」を別所線で渡る!

千曲川を渡り、「赤い鉄橋」の反対側へ移動しました。

一時は代行バスとの乗り換えのターミナル駅として機能した城下駅。

3/28をもって有人駅から無人駅に戻ります。

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城下駅はこの約1年半の間、代行バスとの乗り換えのターミナル駅だった。

線路の先にあった車止めは撤去され、出発信号には灯りがともっています。

復旧した実感が湧きますね~

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車止めは撤去され、信号も使えるようになった。

上田方面から列車が入線してきました。

3/28は臨時ダイヤとなっており、時刻表に記載のないような列車も多く運行されていました。

城下駅で車両交換し、筆者は上田方面に乗車します。

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城下駅で車両交換。

城下駅を発車後、すぐに「赤い鉄橋」を渡ります。

丸窓から赤い鉄骨を眺められるのは、約1年半ぶりの光景です。

あたりまえだったこの光景も、今日とばかりは感動のシーン。

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丸窓電車で赤い鉄橋を渡る。

代行バスで10分前後かかっていたこの区間を、列車は2分程度で通過します。

終点、上田駅に到着です。

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上田駅に到着した別所線。

開通記念のヘッドマークも掲げられていました。

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ヘッドマークも掲げられた。

「赤い橋」に向かう出発信号機が青。

この先も街に愛される鉄道として歩んでいくことでしょう。

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一年半灯ることのなかった出発信号機も、今日から再び活躍することになった。

乗車した列車の折り返しを記録程度に撮影。

赤い鉄橋に丸窓電車、なかなかに映えます。

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折り返しの列車が「赤い鉄橋」を渡る。

上田電鉄の復旧を祝うしなの鉄道

ところで、別所線の開通はほかの地方私鉄もお祝いをしていました。

しなの鉄道上田駅では何やら「スカ色5連」の豪華編成が入線。

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しなの鉄道上田駅には「スカ色」5連の115系が入線。

この編成も今年の夏には見られなくなる貴重なものです。

「鉄道むすめ」のデザインのヘッドマークで別所線開業を祝っています。

 

この列車、「快速」と出ていますがグッズ販売専用の列車となっていました。

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長野県の地方私鉄のキャラクターも展示されていた。

別所線が運賃無料だったので、こちらも何か貢がねばと思い(!)筆者もグッズを購入。

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クリアファイル、七味(別所線デザイン)、「赤い鉄橋」リベットなどを購入。

結果的に運賃より高いお支払いとなりましたが、本日は開業記念。

これからも上田電鉄を応援していきたいと思います!

【県内在住者おすすめ】鉄道を使って諏訪湖を散策する(下諏訪駅▶上諏訪駅)

諏訪湖の湖畔は歩きやすいけれど……

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高ボッチ高原から望む諏訪湖。奥に富士山が見える。

長野県で最も大きな湖の諏訪湖。

湖の大きさランキングでは当然上位…と思いきや全国23位なんだそうです。

 

諏訪湖は1周16kmありまして、湖畔にジョギング・ウォーキングコースが整備されています。

しかしウォーキング趣味として1日費やすならいいけれど、「正直16kmも湖見て歩くなんて辛い!」というあなたに……

 

普段鉄道を紹介することが多い弊ブログですが、今回は鉄道を使った5kmほどの気軽な散歩コースをご紹介します!

 

 

渡るは神か里人か…諏訪湖の壮大な風景

諏訪湖はなんと標高756mもの高所に存在する天然の湖です。

こんな標高の高いところにここまで大規模の湖があることは大変珍しく、著しい断層運動によるずれ(阪神淡路大震災の時にずれた距離の約8000倍ずれている)の結果生み出された歴史を持っています。

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諏訪湖からは天気が良ければ富士山を見ることができる。

特に冬~春にかけてのシーズンは空気が澄んでいるため、諏訪湖から富士山を眺めることもできます。

 

また、厳冬期には「御神渡り」という珍しい現象が見られます。

湖の表面を覆う氷が膨張と収縮を繰り返すことで出来るもので、最近の気候ですと相当寒くないとみられません。

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2018年に出現した「御神渡り」。

出現のためにはただ凍ればいいというものではなくて、風が弱いことや良い天気が続くことなど、様々な要因が重なる必要があります。

今年の諏訪湖は全面結氷はしたんですが、御神渡りは出現しませんでした。

 

ちなみに「御神渡り」は古くから観察記録が残っているので、地球の気候変動を示す重要なデータとして研究に使われたりもします。

 

鉄道を使うことで諏訪湖を気軽に散歩できる

様々な景色を楽しめる諏訪湖ですが、湖畔沿いの遊歩道は高低差が少なく快適なウォーキング・ジョギングコースになっています。

今回は中央本線の下諏訪ー上諏訪駅間を歩くことで帰りは電車で起点まで戻ってこれる、1時間くらいのゆるーいコースをご紹介します。

 

 

温泉の湧きだす下諏訪駅からスタート!

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温泉が出ている下諏訪駅前のモニュメント。

温泉というと上諏訪駅周辺のイメージが強いですが、実は下諏訪も豊富な湯量を誇る温泉地です。

駅前のモニュメントからは絶えず温泉が湧きだしています。

とにかく熱くてサラッとしているのが下諏訪温泉の特徴で、近くには共同浴場も多数存在しています。

 

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湖岸沿いを進む

湖岸までは下諏訪駅からほぼ真っすぐ、約1kmほどで諏訪湖の湖岸に到着します。

湖岸はずっと遊歩道が続いています。

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湖岸に続く遊歩道。

早速この時期ならではの見どころがあります。

諏訪湖から見える富士山です。

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諏訪湖から見える富士山。

遠近法で富士山が「そんなに高くない」感じに見えます。

天気が良くないと見えないので見えたらラッキー。

中央本線で岡谷ー下諏訪付近の車窓を気を付けて見てみると、一瞬だけ富士山が見える時がありますが、それもこの近辺の景色です。

 

歩いてみて気が付きましたが諏訪湖は「一級河川」なんですね~

法律で湖が河川の一部として扱われることは結構あるみたいです。

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諏訪湖も一級河川。

歩いていくと少し漁港のような雰囲気が……

釣り用の船でしょうか。

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海沿いっぽい感じがあるが湖である。

諏訪湖周辺には「高浜」とか「ヨットハーバー」とか、海っぽい雰囲気を出している地名や交差点名がちらほら見られます。

遊歩道沿いには時々カモ(?)の御一行様が時々いらっしゃいます。

人慣れしているようで、私が通ってもなりふり構わず業務を継続中。

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カモは人慣れしている。

遊歩道は湖岸のすぐ近くにあり、近づくこともできます。

ほんの少し波を感じることもできます。

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湖岸ぎりぎりまで近づくことができる。

山側を見ると源泉がちらほら見られます。

諏訪湖周辺は様々な場所から温泉が出ていて、ライフラインとして各家庭に送られている地域もあります……

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高木源湯。

湖側にはワカサギ釣り用の船が留置(?)してあります。

これなら暖かいところで釣りができそうですね~

諏訪湖ではワカサギのほか、うなぎや手長エビも名物です。

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ワカサギ釣り用の船。

湖の東側に来ましたが風向きの関係か、こちら側の方が波が高いような気がします。

この日は暖かかったので、地元の方を中心にジョギングされたりウォーキングされたりしている方がそこそこいらっしゃいました。

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東側の湖岸に来ると少し波が高くなった。

ところでこの遊歩道、なんか歩きやすいな~と思ったら、ジョギング用に設計されたものだったようです。

自転車は入れないようで、歩く人と走る人専用として使われています。

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赤い道はジョギング用につくられているらしい。

近くには味噌の工場がちらほら見られます。

諏訪湖の周りには結構な数の味噌の工場があり、「信州一味噌」とか「タケヤみそ」は諏訪の味噌になります。

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タケヤみその工場。

諏訪市湖畔公園の中に入ればあと少しです。

ちょうどいいところに椅子が置いてありました。

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諏訪市湖畔公園に置かれている謎の椅子。

誰のものか分からず座りませんでしたが、座った位置に目線を合わせてみると…

ここからの眺めもいいですね~

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謎の椅子から見える風景。

諏訪湖間欠泉センター近くの足湯に浸かる

湖岸を歩くこと約40分、間欠泉センターに到着です。

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諏訪湖間欠泉センターに到着。

諏訪湖に間欠泉のイメージがある方は、もう少数派なのかもしれません。

昭和58年に温泉を掘削した際、高さ50mまで自噴し当時世界2位の高さを誇ったようですが、現在は圧縮空気の力を借りて定期的に自噴(?)しています。

 

次の時間までまだしばらくあるので、近くの足湯に寄ります。

足湯は無料で、タオルは間欠泉センターでも販売されています。

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足湯は源泉がそのまま注がれている。

足湯をしながら諏訪湖の景色を見るとなかなか心地が良いものです。

冬に訪れる場合、源泉から遠い位置だと温水プールくらいの温度しか得られないので、空いている場合は源泉近くに陣取ることをおすすめします。

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足湯をしながら諏訪湖を望む。

諏訪湖間欠泉センター名物「間欠泉」と「ゆで卵」

諏訪湖間欠泉センターでは、温泉でつくる温泉卵やゆで卵が名物になっています。

普段、温泉卵は自分で作ることができるのですが、この日は設備点検中でした。

 

ということで諏訪の温泉でつくったゆで卵をいただきます。

箱根の大涌谷で売られている黒卵のような見た目のインパクトはありませんが、ほんのり温泉の香りがします。

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諏訪の温泉でつくったゆで卵を食べる。


かなり表面が熱いので気を付ける必要があります。

猫「手」の方は要注意。美味でした。

 

そうこうしているうちに間欠泉の時間がやってまいりました。

今では噴出時間の時刻表が貼ってあります。

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噴出時間の時刻表。

⑥は臨時ダイヤのようです。お気を付けください。

この間欠泉センターの中庭に噴出孔があり、時間になるとミサのように人が集まってきます。

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5m程度の高さまで温泉が噴出する。

最盛期の10分の1とはいえ、かなりの迫力です。

数分間ぐらい噴水のように温泉が出ますが、ムラがあって調子の良い時と悪い時があります。

 

一度小さくなってもまた元気になることがあるので、あきらめず見続けることが大切です。

ちなみに筆者は何度かここを訪れていますが、今回(写真のやつ)は割と調子がいい方だったと思います。

 

片倉館の千人風呂に浸かる

実はもうすでに上諏訪の市街地にいるので、締めの入浴に参りましょう。

現在日帰り入浴施設となっている片倉館では、重要文化財の建物で温泉に入れます。

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片倉館の外観。

もともと大人数を収容するように設計されているので、かえって密になりにくい施設かもしれません。

90年以上の歴史を持つ洋風のお風呂で、気分だけでも優雅になることができます。

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現在では日帰り入浴施設になっている。

下諏訪駅から上諏訪駅までの「緩い散歩旅」

片倉館から上諏訪駅までは徒歩5分ちょっと。

気軽に半日程度で諏訪湖を満喫することができました。

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上諏訪駅に到着!

今回は鉄道の駅から鉄道の駅までのルートにしました。

諏訪湖周辺の移動にはバスもありますが、鉄道はこの地域ではそれなりに本数があるので便利なのです。

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上諏訪駅にも足湯がある。こちらは鉄道を見ながら楽しむことができる。

鉄道でハイキングやウォーキングに行くとハードなイメージがありますが、やり方次第では緩い散歩旅が楽しめます。

「緩い散歩旅」、見つけ次第追加していこうと思います!

 

 

 

引退が始まる「しなの鉄道の115系」を追う

国鉄車両が続々と引退していくこの頃

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しなの鉄道の主力車両115系。この光景が見られるのもそう長くはない。

しなの鉄道では国鉄時代に製造された115系が現在でも主力車両として活躍しています。

現在、東日本エリアで115系が主力となっている路線は貴重です。

 

一方2021年のJRのダイヤ改正では、185系をはじめ、多くの国鉄車両が定期運用から姿を消すことになりました。

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2021年のダイヤ改正ではキハ40系列の普通列車もJR東日本から姿を消すことになった。

国鉄車両が老朽化し引退を迎えることが多い今、しなの鉄道もまた115系が引退し始めています。

新型車両のSR1系の投入が進んでおり、2026年度までにはすべての115系を置き換える予定です。

 

「115系が当たり前のように来る」日常も、そう長くはありません。

今回はしなの鉄道で活躍する115系を追います。

 

 

しなの鉄道で115系の旅をご紹介

しなの鉄道の115系、多くの編成が在籍しているうちに楽しみたいところです。

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ワンマンの表示がないと、信越線時代とほぼ変わらない雰囲気を楽しめる。

外観を眺めてみると「Ω」の文字が…

台車周りには詳しくないのですが、これは抵抗制御の機器なのでしょうか。

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床下には「Ω」の文字がつく機器がある。

ドアは手で開けるスタイルで、押しボタンはありません。

「手で開けてください」の表示が良いですね~

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ドアは手で開ける。

形式の脇に◆マークがついています。

これは狭小トンネル対応のマークです。

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◆のマークがついている。

内装はリニューアルされていますが、西日本ほどの大規模な感じはありません。

セミクロスシートが並んでいます。

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115系リニューアル車の車内。

これは別の編成ですが、ドア付近に案内用ディスプレイがついた車両もあります。

時代は変わったのか変わってないのか……

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ドア上にディスプレイがついている編成もある。

当然窓も開けられます。

人が少なければいい風と音を楽しみながら、115系の旅を楽しむことができます。

台車は違いますが185系とモーターは同じです。

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窓を開けて心地よい風を浴びる。

喉かな風景をまったり窓を開けて楽しむのなら、北しなの線(豊野~妙高高原間)がおすすめです。

人が少ないので窓を開けたりしやすい点もいいですよ~

 

逆にスピード感を味わうならしなの鉄道線の区間(篠ノ井~軽井沢間)がおすすめです。

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全線複線での高速運転を楽しめるしなの鉄道線。

115系が最高速度95km/hで快走するこの路線は全線複線。

かつて特急が走った幹線ですが、色あせることなく高速運転の旅を楽しめます。

185系引退で高回転域のモーター音を聞く機会を失った方はぜひこちらへ~

 

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ただし利用者が多い区間なので、必ず窓を開けて好き勝手出来るわけではありません。

そこだけは少しご注意を…。

豊富なカラーバリエーションを誇るしなの鉄道の115系

ところで、しなの鉄道の115系はカラーバリエーションが豊富なことが特徴です。

全般検査(鉄道車両の大規模な「車検」)の際に再塗装しなければならないという決まりがありましてそれを機に、国鉄~JR時代のリバイバルカラーに塗り替えています。

色による経費の違いってあまりないそうで、それならばと様々なカラーに塗装できたらしいです。

 

しなの鉄道の115系は2両編成6本と3両編成14本が在籍しています。

今回はざっくりとすべてのカラーリングをご紹介。

 

①しなの鉄道色

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最も数の多い「しなの鉄道色」。しなの鉄道のオリジナルカラー。

この色はしなの鉄道のオリジナルカラー。

最も多くの編成がこの色で走っており、基本のカラーです。

 

開業当初は信越線時代の色(2代目長野色)だったようですが、徐々にこの色に変えられ、一時はほとんどの編成がこの色となりました。

 

これはこれで個人的には「なかなか良い塗装だな~」と思いますね~。

しなの鉄道の「赤」の色は、現在投入が進んでいるSR1系の一般車両にも受け継がれています。

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浅間山をバックに走る115系しなの鉄道色。

②初代長野色

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JR時代、長野エリアの115系は1989年にこの色に改められた。2017年にしなの鉄道でこの色が復活した。

この先はしばらくここ数年で色が塗られ、復活した色をご紹介します。

 

「初代長野色」と呼ばれるこの色、1989年~1992年までJR時代に長野エリアの115系に塗られた色です。

この後ご紹介する「2代目長野色」に塗り替えられ、JR時代にこの色は消滅。

 

緑は山の色、赤は紅葉の色を表現したそうです。

筆者はJRで走っていた当時生まれてないので、あまりイメージが沸きません……

③新長野色

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2代目長野色のしなの鉄道115系。妙高高原駅にて。

JR時代は中央本線や大糸線、篠ノ井線で見られたこの色は、「2代目長野色」「新長野色」と呼ばれています。

個人的には長野地区の115系というとこのイメージでした。

 

長野オリンピックを機に、1992年から1997年までに、初代長野色からこの色へと塗装が変更されました。

 

実は2018年まで、営業用ではありませんでしたが、JR東日本所属の115系にこの色がありました。

現在ではしなの鉄道でしか見られないと思われます。

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JR東日本所属の新長野色の115系は2018年に姿を消した。L99編成廃車回送、明科駅にて。

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新長野色のイメージカラーは211系やE127系だけでなく、訓練車として209系にも使われている。

④スカ色

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スカ色の115系。戸倉駅にて。

1950年代に横須賀線で採用されたこの色、「スカ色」と呼ばれています。

JR中央本線では2015年頃まで現役で、中央本線系統の115系はこの色がもともとは基本だったようです。

しかし、しなの鉄道の前身である信越線にこの色の115系が走った実績は無いような気がします(間違ってるかも?)

 

現在でもこの色は横須賀線系統の車両に踏襲され、115系からE217系、そしてE235系へと変化はありますが受け継がれています。

しなの鉄道で復活し現在でもこの色の115系を見ることができますが、なんと後継機のE217 系はすでに一部の車両が廃車が進んでいます。

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EF64に牽かれ、長野総合車両センターへ回送されるE217系。姨捨駅にて。

運が良ければ、長野周辺でスカ色の115系とE217系の並びを見ることができるかもしれません!

横須賀線時代の新旧の車両を見られる可能性があるのは魅力がありますね~

⑤湘南色

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湘南色の115系。長野駅にて。

信越本線系統の115系はこの色がもともとの色でした。

「湘南色」と呼ばれるこの色は115系全体の基本的な色として定着していました。

 

先日しなの鉄道で引退した編成にこの湘南色の編成がありました。

2両編成だったのですが、内装に大規模な改造がされていないため、当時の115系の雰囲気が最も良く残っていた編成でした。

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湘南色の2両編成だったS25編成は、内装に大規模な改造が施されておらず、当時の115系の雰囲気を色濃く残していた。

しなの鉄道の115系は内装に手を加えたものが多いので、こういう編成は貴重だったのですが……老朽化にはかないませんでした。

 

⑥コカ・コーラ色(廃止)

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コカ・コーララッピングが施された115系。

1987年、JR時代にキャンペーンで行っていた「コカ・コーララッピング」。

2018年にクラウドファンディングでしなの鉄道で復活しましたが、2020年にラッピングは終了しました。

 

JR時代には車内にコカ・コーラの自販機があったようです。

いいな~

 

⑦台湾自強号色

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台湾鉄路管理局とのコラボ色。

しなの鉄道と台湾鉄路管理局とのコラボキャンペーンで実現した色です。

台湾の方ではしなの鉄道色が走っているそうですよ~

 

つくづく思うのですが、115系ってどんな色でも似あう気がしますよね~

「形」のデザインとしてはかなり完成度が高いのではないかと思います。

 

⑧ろくもん(改造車)

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ろくもんが停車中。中軽井沢駅にて。

観光列車として改造された115系、水戸岡デザインです。

水戸岡さんが「最高傑作」と呼んだこの車両、筆者は中に入ったことがありませんが木を基調とした明るい車内で食事がいただけるようです。

 

指定席のみでの利用もできるようですが、乗車には指定席料金1020円がかかります。

 

しなの鉄道の115系は乗れるうちに乗りたい

いつでも走ってるからいいや~という気持ちも分かりますが、しなの鉄道の115系も引退が決まっています。

高速で毎日運転する全盛期の今だからこそ、楽しめるものもあると思います。

 

新型のSR1系が残念かと言うとそんなことはありません。

デザインも乗り心地もなかなかいいですし、トイレもつきます。

第三セクターが独自に新車を導入できるというのは、よく考えれば凄く前向きな出来事です。

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SR1系100番台(ライナータイプ)のすべての編成が連結された普通列車。6両編成。

抵抗制御からvvvfインバーター制御というものすごい進歩を遂げるしなの鉄道。

変化を楽しみながら、乗れる車両には今のうちに乗っておきたいですね~

 

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※当ブログはこの記事で100記事目を迎えました。ご覧いただいている皆様のおかげです!ありがとうございます!

 

 

 

 

 

【篠ノ井線】やたらと通過駅の多い211系の快速に乗車

平日のみに走る篠ノ井線最速の快速列車

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211系6両で運行される篠ノ井線最速の快速列車。

中央本線と接続する塩尻駅から信越本線と接続する篠ノ井駅までを結ぶ篠ノ井線。

ローカル線と言えばローカル線ですが、なかなか早い快速列車も運行されています。

 

所要時間は塩尻ー長野間76km、1時間14分。

特急「しなの」の同区間の所要時間は約1時間程度なので、比較すると随分と早い快速です。

 

今回は朝に設定される篠ノ井線最速の快速列車に乗車します!

 

 

前身は189系で運行された「おはようライナー」

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前身は189系で運行された「おはようライナー」。普通の快速に格下げ(?)された。

篠ノ井線最速の快速列車は、平日の朝に設定されています。

塩尻、村井、松本、田沢、明科、長野の順に停車し、通過駅は13駅あります。

使用車両は211系で、明科から長野まで約50分間ドアが開きません。

 

この列車の歴史は2004年まで遡ります。

松本ー長野間の都市間の高速移動手段として日中は特急「しなの」が運行されますが、朝の通勤時間帯には始発の「しなの」がまだ長野エリアを発着しないので速達手段がありませんでした。

 

そこで、両都市間を結ぶ「ライナー列車」として誕生したのが「おはようライナー」です。

使用車両は189系という国鉄時代特急「あさま」などで使用された車両で、310円の乗車整理券を購入することで乗車できました。

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乗車には乗車整理券が必要だった。

晩年は189系最後の活躍の場となり、鉄道マニア注目の列車となりましたが2019年のダイヤ改正でこの車両は引退…

以降ダイヤはほぼ引き継いで、普通の「快速列車」として211系6両編成で運転されています。

 

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約50分ドアの開かない快速に乗る

それでは実際にこの快速列車に乗車します。

7:10に筆者は松本から乗車、長野には8:11に着きます(松本ー長野間1時間1分)。

停車駅は掲示板の通り、かなり少なく設定されています。

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松本から長野までの途中停車駅は2つだけ。

筆者も189系時代には幾度となく乗車しましたが、211系になってからはあまり乗っていませんでした。

ただ、よく考えたらこんなに通過駅のある211系の運用もまた貴重な気がします。

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目を引く「快速」の文字。

ビシっと快速幕が出ています。

最近の快速は主張が相対的に控え目(?)なのが個人的には残念なので、こういう幕には魅力があります。

 

189系の時と比べると、松本で降りられるお客様が増えた気がします。

鉄道趣味的には悲しいダイヤ改正でしたけれど、乗車整理券が不要になったので実際の利用者の方にはちゃんと「改正」になっているのかもしれません。

 

明科まで各駅に停車

朝の北アルプスを眺めながら出発です。

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朝の北アルプスは眺めが良い。梓川と奈良井川が合流して犀川となる。

 

次の停車駅の田沢駅、その次の明科駅までは各駅に停車していきますが、そこそこの乗降があります。

停車駅の設定もいわゆる「ライナー列車」の概念と同じで、松本近郊から長野を結ぶことに特化した列車です。

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松本駅から明科駅までは各駅に停車する。

約50分間、途中停車駅はない

次の明科駅を出ると、終点の長野まで止まりません。

厳密には稲荷山駅で5分程度の運転停車があるのでノンストップではないのですが、かなりの優等列車気分が味わえます。

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明科駅を長野方面へ出てすぐ、進行方向左手側に旧線跡が続く。現在では旧線が遊歩道として整備されている。

トンネルを超え筑北村へ。

のどかな田園風景を211系が快走していきます。

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車内はゆったりと座れるくらいの混雑。

時期も時期だけあって、満員電車ではありませんし座れないということもありません。

これなら211系の方が効率的ですよね~

乗り心地はさすがに189系にはかないませんけれど、速度出すし申し分ありません。

 

どんどんと途中駅を飛ばし、かつての急行停車駅だった聖高原駅(旧麻績駅)も通過してしまいます。

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聖高原駅を通過。

トンネルをさらに超えると姨捨付近を走行します。

この辺りでは長野自動車道と並走します。

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コンクリートの建築物は長野自動車道。

姨捨駅も通過します。

スイッチバックでは無く通過線に入ります。

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姨捨駅はスイッチバックせずに通過。

この列車とは逆に、この辺りで2回もスイッチバックする篠ノ井線の普通列車もあります。

篠ノ井線はダイヤが個性的な列車が多いような気がしますね~

 

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見上げると何やら怪しい回送列車が…

長野での検査を終えて小海線に向かっているものと思われます。

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姨捨駅にはキハ110の回送列車が停車していた。

振り返れば毎度おなじみ日本三大車窓が…

今日は曇ってるからいいかな~

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反対側では日本三大車窓の一つを楽しめる。

今回乗った車両は211系のボックスシート車でしたけど、ロングシートのこともあるのかもしれないですね~

どっちにも乗りなれちゃうと快適性はあんまり変わらない感じがします…

 

ここで少し残念なのが稲荷山駅で5分くらいの運転停車があるんですね~

これは189系の時から変わっていませんし、引退間近では近くの混雑する撮影地を避けてこの駅で駅撮りされている方もいました。賢い!

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ノンストップで走り続けていた211系も稲荷山駅でひと休憩。ただしドアは開かない。

5分ほど停車して発車したら、カーブを曲がれば篠ノ井駅です。

ここから信越線に入ります。

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カーブを曲がって篠ノ井駅を通過していく。

特急「しなの」の全列車が停車する篠ノ井駅も通過します。

 

篠ノ井駅を通過する列車というのは最近また増えていて、しなの鉄道方面へ直通する「軽井沢リゾート号」も通過します。

特急「あさま」も通過していたので過去を見れば珍しいわけではないですが、篠ノ井線の列車で篠ノ井駅を通過するかなり珍しい列車と言えます。

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篠ノ井駅では転線もあるので徐行して通過する。

信越本線に入ると、さすが複線化された高規格路線と言うだけありまして、かなりのスピードで走行します。

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安茂里駅を高速で通過する211系の快速。

長野駅に着く前、「おはようライナー」時代はここの区間で鉄道唱歌のオルゴールが流れないか期待して待っていましたが、今ではいい思い出です。

犀川と裾花川を渡って、マルコメの工場が見えてくれば長野駅に到着です。

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マルコメの工場が見えれば長野駅はすぐそこ。

長野駅に到着!

長野駅に到着後、この列車は回送列車になります。

臨時列車の扱いですが平日は毎日運転されているので、周辺に住んでいたら乗りやすい列車です。

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長野駅に到着後は回送列車となる。

反対側のホームに、しなの鉄道のSR1系6両編成が停車していました。

6両ですと迫力があっていいですね~個人的には長い編成が好きなので惹かれます。

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回送列車の向かいに停車していたSR1系6両編成。普通列車戸倉行き。

 

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これまた思い出話ですがこの快速が189系で運用されていたころ、この列車の到着後は115系と並んで国鉄時代を感じるなかなかいい時間でした。

時代は変わりましたね~

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「おはようライナー」として運行されていたころの写真。

とはいえ、211系の運用でこれほど停車駅の少ない快速はほぼないんじゃないかと思います。

211系の時代もそう長くはないのかもしれません、乗れるうちに乗っておきたいですね~

 

【リニア中央新幹線】長野県駅周辺の工事状況を見る

リニア中央新幹線の工事は始まりつつある

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鉄道の歴史は高速化の歴史ともいえる。もし40分で名古屋ー東京が移動できる便利さを知ったら、今の東海道新幹線を鈍行のように感じる日が来るのかもしれない。

品川と名古屋を約40分で結ぶリニア中央新幹線

長野県内にも飯田市付近に駅が出来る計画です。

 

開通すれば、長野県で最も東京と近くなる飯田市付近。

まだ風景に劇的な変化はありませんが、着々とリニアの準備工事が進められているようです。

 

今回はリニア中央新幹線、長野県駅周辺の現在を見ていきます。

 

 

長野県駅の建設予定地付近を歩く

近い将来、開通すると言われる「リニア中央新幹線」。

まだまだ開通に向けて課題は山積ですが、少しずつ開通の足音が聞こえてきています。

 

ちょうど長野県駅の設置予定場所に来てみました。

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比較的新しい家も建っていて、ここにリニアが通るイメージがなかなか湧かない。

住宅が並んでいる、ごく普通の風景です。

気のせいかもしれませんが、徐々に解体が始まっているような感じがあります。

い家ばかりかと思いきや、割と新しい住宅も建っています。

 

 

 

正確な位置からは少しずれているかもしれませんが、この付近にリニアの高架が通るのは確かだと思います。

地図だとイオン飯田店の北側に長野県駅が設置される予定です。

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リニア中央新幹線「長野県駅」設置予定地の周辺。すでに立ち退きがはじまっているのだろうか。

 

ご覧のように住宅がなくなり、なにやら更地が広がりそうな気配があります。

 

一方で少し離れたところでは、何やら大がかりな作業が進んでいます。

更地になった土地、ひっきりなしに来るトラック……

ただの宅地造成工事ではなさそうです。

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少し離れた場所では、宅地造成工事が始まっている。

おそらくかつては畑だったような場所に新たな道路と宅地を作っているようです。

看板を見てみると「代替地」の文字が…

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「リニア関連工事」の文字がある。

「リニア関連工事」という文字もあり、おそらくリニア建設のための立ち退きで地区ごとこちらへお引越しのようです。

 

さらに別の場所でも似たような工事が行われています。

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畑地のはずれに新しい区画が作られている。

こちらも宅地造成の工事のようです。

ルート周辺の家が移転しない限りはリニア本体の工事は始められないため、本格的な工事はまだ先のようですね~

 

天竜川を渡り少し対岸側にわたります。

この周辺では天竜川が作った河岸段丘が広がっています。

天竜川とその周辺の地形は地域住民にとって身近な存在で、天竜川の東を「竜東地域」と呼んだりと、この地域独特の地名の言い回しがあります。

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河岸段丘が広がるリニア中央新幹線の計画ルート周辺。ほとんどの区間がトンネルで構成されるが、このような場所でのみ地上を走行するのだろうか。

リニア中央新幹線はこの天竜川を橋梁でわたる計画です。

リニアに乗車したら、一瞬だけ外の風景を楽しめる貴重なスポットになるのでしょうか。

 

東京方面の対岸側(天竜川の東)地域住民の言う「竜東地域」へやってきました。

こちらでも似たような宅地造成工事が行われています。

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天竜川の対岸(長野県駅より東京寄り)でも宅地造成工事が進んでいる。

リニアの建設予定地付近、こちらも現在は住宅地になっているので、このあたりの住宅が新たな宅地造成した場所に移転するのかもしれません。

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こちらも住宅の移転がまず先に行われるようだ。

こちらの場所から東京方面は山となり、長大なトンネル工事が計画されています。

ほとんどがトンネル区間となっているリニア中央新幹線ですが、こういう川を越えるときに少しだけ顔を出すんですね~

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東京方面にはすぐ山がそびえている。この先のトンネルでは現在もめている静岡県方面へとつながる予定。

リニア中央新幹線の「途中駅」の立ち位置は?

品川ー名古屋間を最短で40分で結ぶリニア中央新幹線ですが、途中駅も4つ建設される予定です。

静岡県を除いた、通過するルートの県に1つずつ駅を建設する計画であり、長野県では飯田市付近に新駅が作られます。

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リニア中央新幹線のルート。計画当初の中央高速道路と似たようなルートである。

Hisagi - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15519030による

これらの途中駅は「東京と名古屋を結ぶ直線の途中」につくられるため、必ずしも中心街に駅が設けられるわけではありません。

問題となるのは、中心街とリニア駅までのアクセスです。

 

長野県駅も例にもれず、市街地から離れた場所に設置されます。

当初は飯田線に新駅を設置し、そこからリニア中央新幹線の駅へとアクセスする予定でしたが、市長が変わり「飯田市街地と長野県駅を新交通システムで結ぶ」という方針になりました。

 

個人駅には周辺の利用者の方は自家用車での移動がほとんどだと思いますので、利用者をどう増やすかは課題になりそうな気がします。 

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飯田線元善光寺駅。かつて荷物扱いがあったと思われる比較的大き目の駅である。飯田駅までは3駅。

ちなみに現在の長野県駅の現在の最寄り駅は、飯田線の元善光寺駅です。

飯田線にしては大き目の駅ですが、将来的にはリニアとローカル線を乗り継ぐ旅の拠点駅になるかもしれません。

 

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この元善光寺駅は以前貨物列車の発着があった駅で、国鉄時代には未成線となった「中津川線」が建設された際に石油のターミナル駅として整備される計画もありました。

リニアの開業で幻の計画が実現?

リニア中央新幹線のように、日本アルプスに長大トンネルを貫く交通のアイデアは、意外と以前から存在していました。

 

現在でもその計画の名残や実際に開通しているものがあります。

中央高速道路の「恵那山トンネル」は、建設当初の東京から小牧を結ぶ直線的なコースが具現化されている区間です。

 中央アルプスを長大トンネルで抜けていく、大胆なコースです。

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中央道恵那山トンネルは8kmを超える長大トンネルで中央アルプスを抜ける。

一方恵那山トンネルに平行して、鉄道を通す計画もありました。

幻となった未成線「中津川線」です。

 

計画の名残は現在でも見ることができ、一度も鉄道が走ることのなかった盛土や高架、トンネルの風景が印象的です。

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中津川と飯田を結ぶ計画だった国鉄中津川線の盛土。1度も列車が走ることはなかったが、現在でも残されている。

リベンジと言っては何ですが、リニア中央新幹線の長野県駅ー岐阜県駅間の開業で、ようやくこの国鉄中津川線のような、中央アルプスをトンネルで越える鉄道が通ることになります。

 

 中津川線について知りたい方はこちら↓

www.toremor.work

 

一方で南アルプスを越えるトンネルも、かつては中央高速道路で計画された(建設当初の計画では富士吉田ー精進湖ー大井川ー天竜峡と抜けるはずだった)ことがあります。

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中央線初狩駅付近では、リニア中央新幹線の建造物を見ることができる。写真奥の山と山の間を通る管が実験線となっていて、開業後は本線となる。この区間では中央本線と並走している。

リニア中央新幹線の南アルプストンネルの現在は水の問題でもめていますが、もし東京ー名古屋間が開通すれば1960~70年代に計画された壮大なアイデアたちが、具現化される可能性があります。

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名古屋市のリニア・鉄道館ではリニアモーターカーの乗車を再現した展示がある。「300km/hが遅い」と感じる感覚をぜひ一度味わってほしい。

個人的はそんな観点でワクワクしていますが、開業したらぜひ乗ってみたいですね~!

 

 

※管理人はこれよりしばらく、諸事情で少し更新の頻度が低下するかもしれません。今のところ継続していく予定ですので、気長によろしくお願いいたします!