toremorの旅手帳

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【祝・完全復旧】上田電鉄別所線、全線開業初日の記録

あの「赤い鉄橋」が完全復旧!

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完全復旧を果たした上田電鉄別所線。

上田電鉄別所線は、2019年の台風で橋梁が崩壊する被害に見舞われました。

上田ー城下間で復旧工事が進み、ついに2021年3月28日、全線での運転が再開されました。

  

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今回は全線にわたり運行が再開された、上田電鉄別所線初日の記録をご紹介します!

 

 

開業初日は運賃無料で運行

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開業初日は運賃が無料となった。

全線で運転再開する初日となった2021年3月28日、乗車運賃は無料で運行されました。

手書きの案内がまた心温かい雰囲気を出していると思います。

 

地元の方を中心にお祭りのようなムードで、上田駅には別所線を利用しようとする人が列をつくっていました。

以前の様子と比較すると、より一層復旧した実感が得やすいですね~

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上:代行バス運行時。

下:完全復旧初日。

完全復旧した「赤い橋」を間近で観察!

台風被害で橋梁の一部に被害を受けた千曲川橋梁(通称:赤い鉄橋)

トラス橋の形は完全に維持したまま、綺麗に復旧しました。

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上:2020年7月。

下:2021年3月。

別所温泉側の端の1区間が修復されたところです。

近くに寄ってみます。

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リベット打ちが鮮やかな千曲川橋梁。

リベット打ちがとても印象的な橋梁です。

1924年につくられたこの鉄橋、約1世紀あまり使われています。

開通当時からの独自設計のトラス橋となっており、街のシンボル的な存在となっています。

 

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一番手前のトラス橋が今回復旧した。

個人的にもなかなか格好良い橋だと思います~

不思議ですが「赤」というカラーリングが街に溶け込みます。

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ピカピカの架線もついている。

架線に目を向けると、まだピカピカの状態になっています。

まるで新規開業の路線のようです。

 

トラスとトラスの間に目を向けると、新たに直された部分と既存の部分の違いが分かります。

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左が修復された部分、右が既存の部分。

橋脚は流されずに済んだので、建設当時のままです。

 

鉄橋近辺の線路も、新しく作り変えられています。

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バラストも新しくなった。

「赤い鉄橋」を別所線で渡る!

千曲川を渡り、「赤い鉄橋」の反対側へ移動しました。

一時は代行バスとの乗り換えのターミナル駅として機能した城下駅。

3/28をもって有人駅から無人駅に戻ります。

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城下駅はこの約1年半の間、代行バスとの乗り換えのターミナル駅だった。

線路の先にあった車止めは撤去され、出発信号には灯りがともっています。

復旧した実感が湧きますね~

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車止めは撤去され、信号も使えるようになった。

上田方面から列車が入線してきました。

3/28は臨時ダイヤとなっており、時刻表に記載のないような列車も多く運行されていました。

城下駅で車両交換し、筆者は上田方面に乗車します。

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城下駅で車両交換。

城下駅を発車後、すぐに「赤い鉄橋」を渡ります。

丸窓から赤い鉄骨を眺められるのは、約1年半ぶりの光景です。

あたりまえだったこの光景も、今日とばかりは感動のシーン。

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丸窓電車で赤い鉄橋を渡る。

代行バスで10分前後かかっていたこの区間を、列車は2分程度で通過します。

終点、上田駅に到着です。

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上田駅に到着した別所線。

開通記念のヘッドマークも掲げられていました。

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ヘッドマークも掲げられた。

「赤い橋」に向かう出発信号機が青。

この先も街に愛される鉄道として歩んでいくことでしょう。

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一年半灯ることのなかった出発信号機も、今日から再び活躍することになった。

乗車した列車の折り返しを記録程度に撮影。

赤い鉄橋に丸窓電車、なかなかに映えます。

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折り返しの列車が「赤い鉄橋」を渡る。

上田電鉄の復旧を祝うしなの鉄道

ところで、別所線の開通はほかの地方私鉄もお祝いをしていました。

しなの鉄道上田駅では何やら「スカ色5連」の豪華編成が入線。

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しなの鉄道上田駅には「スカ色」5連の115系が入線。

この編成も今年の夏には見られなくなる貴重なものです。

「鉄道むすめ」のデザインのヘッドマークで別所線開業を祝っています。

 

この列車、「快速」と出ていますがグッズ販売専用の列車となっていました。

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長野県の地方私鉄のキャラクターも展示されていた。

別所線が運賃無料だったので、こちらも何か貢がねばと思い(!)筆者もグッズを購入。

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クリアファイル、七味(別所線デザイン)、「赤い鉄橋」リベットなどを購入。

結果的に運賃より高いお支払いとなりましたが、本日は開業記念。

これからも上田電鉄を応援していきたいと思います!