toremorの旅手帳

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【115系】最後の花形運用、新潟の「新井快速」に乗る

続々と引退が進む115系

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夕方の新潟エリアを疾走する「新井快速」。

東日本エリアでは、国鉄時代に製造された車両が続々と引退を迎えています。

勾配のある路線や寒冷地などで活躍した115系

東日本では現在、しなの鉄道とJR東日本の新潟地区のみで見られる貴重な存在となっています。

 

先日、115系の塗装の中でも特に人気のあった「スカ色」の編成がしなの鉄道から引退し注目を集めました。

置き換えなどによって、いつ、どの編成が消滅してもおかしくない状況にあります。

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現在解体が進んでいるしなの鉄道の「山スカ」。

一方で115系の活躍はまだ終わったわけではありません。

今回はJR東日本新潟エリアを走行する、115系最後の花形運用「新井快速」に乗車します。

 

 

115系、2時間の高速運転が楽しめる

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今やボックスシートに2時間揺れることができる定期列車も貴重なものになっている。

「新井快速」とは、新潟を17:01に発車する「快速新井行き」の通称です。

新潟から長岡、柏崎を経て直江津からえちごトキめき鉄道に直通し新井まで向かう列車です。

走行距離は153kmにもおよび、この列車は新潟地区に7編成残る115系のどれかが運用に入ります。

 

新潟ー直江津間で快速運転を行い、停車駅は…

亀田、新津、矢代田、加茂、東三条、三条、見附、長岡、宮内、来迎寺、柏崎、柿崎、犀潟、直江津と、直江津からの各駅

となっています。

 

通過駅は27駅もあり、新潟ー直江津間は2時間17分と、同区間を走行する特急「しらゆき」と比較しても20分程度しか変わりません。

もちろん青春18きっぷなどでもJRの区間であれば乗車することができます。

 

この列車の前身は同区間を走行する快速「くびき野」、もっとさかのぼれば長野ー新潟間を走行する特急「みのり」や急行「赤倉」にあたり、優等列車の流れを汲んでいます。

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同区間を走行する特急「しらゆき」に使用されるE653系。(この写真は快速信越の回送)

新井快速に乗車!

17:01、新潟駅を出発

それではホームに向かいます。

出発は9番線とのことで、高架ではなく昔からある方のホームになります。

ホームがかなり離れているので、新幹線の改札口方面からですとギリギリに乗車するのは難しいかと思います。

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新井快速は17:01の発車。

9番線ホームには115系3両編成がが停車中。

しっかりと「快速」の幕も出ています。

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9番線に「新井快速」が停車中。しっかりと「快速」の幕が出ている。

訪れた際は「旧弥彦色」が運用に入っていましたが、使用する編成は固定されているわけではないので、様々な色の115系が来る可能性があります。

(※新潟エリアでは7編成7色が存在します)

 

発車10分前前後に乗り込みましたが、車内はすでにボックス席が埋まる程度の混雑でした。

8月末で乗客は地元の方7割、マニアの方が3割といった印象です。

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新潟駅を発車。

長距離を走行する列車なので、大きめの荷物を網棚に載せている人もちらほら。

地元の方が最後にドドッと乗り、立ち客がそこそこの乗車率になりました。

まるで車内チャイムが鳴りだしそうな雰囲気で新潟を発車していきます。

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途中、新津までは地元の方が乗ったり降りたり、通常の快速列車のような役割を果たしながら進んでいきます。

 

長岡駅で乗客が入れ替わる

新津ー長岡間は通過駅こそあるものの、停車駅は多め。

一方で結構早いダイヤなので115系は途中もかなり飛ばして走ります。

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通過駅はあるが、ちょこまかと駅に停車する。

途中駅で人が降りていき、段々と車内は長距離列車の雰囲気になります。

三条を過ぎると基本的に座席には余裕をもって座れる状況になります。

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雰囲気はほぼ急行列車!?

新幹線の高架が近づき日が傾くころ、長岡に到着します。

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夕日を浴びて長岡駅へ。

ここで一気に乗客が入れ替わりましたが、席には余裕がありました。

一方で入れ替わらない人は私も含めて大体がマニアの方という感じ。

停車時間はどの駅も短く、あっさりと出発していきました。

 

宮内で上越線と別れて、信越線に入っていきます。

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上越線と別れる。

続々と駅を通過して、夕日の日本海へ…

これまでと変わり、この快速は来迎寺を出ると柏崎まで、20分以上停車がありません。

田んぼが一面に広がる平野の景色が終わり、山間部へと入っていきます。

流石115系というだけありまして、山中も高速で難なく通過していきます。

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来迎寺から先は山間部へ。

急行列車のような走りを魅せる115系。

どんどんと駅を通過し、柏崎方面へ向かいます。

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この区間は続々と駅を通過していく。山を越え平らになれば柏崎は近い。

柏崎で地元の方が降り、マニア率の高い列車になっていきます。

柏崎~柿崎間は日本海の近くを通るため、車窓から良い景色を眺めることができ人気があります。

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これは日が沈みそう…

8月末に行きましたので、沈む太陽と115系の対決はやや劣勢……

ギリギリ耐えた景色ですが、夕日の日本海を疾走する115系はなかなか味わえません。

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海に近い駅として知られる青海川駅も通過。

↓青海川駅のちゃんとした夕日の風景はこちら

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柿崎あたりでちょうど日が沈み、直江津に着くころには真っ暗になっていました。

このまま夜行列車としてどこまでも行ってくれそうな雰囲気がありますが、この快速は直江津でしばらくの停車です。

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日が沈むにつれ、車内の雰囲気も変わる。

115系で運転される理由は「トキ鉄」にあり!?

直江津ではしばらくの停車時間があり、列車を撮影することができます。

逆に言えば、直江津まではずっと停車時間が僅かな速達列車だったということになります。

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直江津駅ではしばらくの停車がある。

乗客はまた入れ替わり、再び地元の方がそこそこ乗車されています。

大体は高田までの乗客でした。

2時間を超える115系の旅も終わり、上越妙高に到着しました。

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上越妙高に到着!

えちごトキめき鉄道を走行する国鉄型車両は、413系・455系のほかこの115系もわずかですが存在します。

その115系の運用はこの「新井快速」とこの折り返しの普通列車になります。

 

↓えちごトキめき鉄道、もう一つの国鉄型車両がこちら

www.toremor.work

ところでこの「新井快速」、現在は新潟発新井行きの1本だけですが、以前は新井発の列車も存在していました。

現在はえちごトキめき鉄道との直通は終了し、直江津ー新潟間の快速として走行しています。

使用車両も115系ではなくE129系に変更されてしまいました。

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直江津駅に停車中のE129系。

えちごトキめき鉄道では信越本線時代から115系が走っていましたが、E129系の運用実績がなく、また今後対応する予定もありません。

そのためか、えちごトキめき鉄道に直通するこの「新井快速」は115系限定で運用されていると考えられます。

 

しかし、この「新井快速」も運転区間が短縮された場合(えちごトキめき鉄道への直通が消滅した場合)、使用車両が置き換わる可能性は十分にあります。

115系の余命もそこまで長いとは思えませんし、この列車の活躍を堪能できるのもあと少しかもしれません。

「今のうちに乗っておきたい列車」の一つ

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115系新井快速と並ぶキハ40+47のshukuraの回送。

先ほども読んでいただいたように、この「新井快速」も置き換えや運行区間が短縮されれば115系で運転される可能性は低くなるかと思います。

 

115系で2時間超えのロングラン、高速運転を楽しめるこの列車も乗れるうちに乗っておきたい列車として推しておきたいです。

尚、日本海の夕日を見たい場合は8月中旬までの乗車をおすすめします(次は来年かも…)!

 

残り少なくなった115系の活躍、可能な限り見守りたいと思います…。