名のある快速「最上川」で内陸部へ
臨時快速「きらきらうえつ」に乗って余目駅で下車。
余目からは陸羽西線の快速「最上川」で内陸部の新庄を目指します。
新庄からは2種類の線路幅を楽しめる(?)奥羽本線で、一路、秋田へ向かいます!
前回はこちら↓
余目→(陸羽西線)→新庄→(奥羽本線)→大曲→(秋田新幹線)→秋田
陸羽西線快速「最上川」(キハ110系):余目(14:13)→新庄(14:53)
余目駅からは再びキハ110系に乗車。
酒田駅始発のため、余目駅到着時点でかなりの乗車率です。
快速「最上川」の所要時間短縮効果は、普通列車と比べて約10分。
この列車、「快速」の名にふさわしく、かなり飛ばします。
陸羽西線の全10駅中6駅が通過駅で、酒田ー余目間の羽越本線内はなんと無停車という優等列車並みの停車駅です。
なぜこんなに停車駅が少ないかというと…
快速「最上川」は、急行列車から格下げされた列車だからです。
この列車の起源は、1960年誕生の仙台ー酒田間の準急「月山」です。
1966年には制度変更に伴って急行に格上げされ、1992年の山形新幹線開業まで活躍しました。
1992年からは無名の快速として新庄ー酒田間を走行していましたが、山形新幹線新庄延伸に伴い「最上川」の愛称が付けられ、減便されたのち現在に至ります。
列車は最上川に沿って内陸部へと入っていきます。
天気が良くなかったのか、川の水は濁っていました。
この車両は、窓に向けて座席が回転できるようになっていていましたが、混雑しているので断念。
残念ですが、地元の人に使われているローカル線はとても頼もしいです。
古口駅で対向列車と交換します。
あっという間に新庄に到着です。
快速「最上川」に乗ると山形新幹線や、時期によっては臨時快速「リゾートみのり」に乗り継ぐことができます。
この乗り換えをすることで、酒田方面から仙台・山形・東京方面へと簡単に移動できます。
ところで、酒田ー東京間に移動する場合は以下の二つのルートが考えられます。
- 快速「最上川」と山形新幹線を乗り継ぐルート(新庄経由)
- 特急「いなほ」と上越新幹線を乗り継ぐルート(新潟経由)
どちらが効率的な移動なんでしょう?
所要時間差は16分で、新潟経由のルートに軍配が上がります。
料金の差は680円で、快速「最上川」を利用するルートに軍配が上がります。
おお、JR東日本vsJR東日本のバトル、良い勝負ですね~
余談ですが、一日一往復設定されている快速「最上川」は、乗車した列車と反対方向、新庄から余目方面の列車は結構途中駅があるみたいです。
飛ばす快速に乗りたい方はご注意ください。
奥羽本線普通列車(701系):新庄(15:40)→大曲(17:21)
さて、新庄駅は奥羽本線の線路幅が変わる駅でもあります。
奥羽本線の福島~新庄間は山形新幹線が運行される都合上、線路幅が1335mmの標準軌で敷設されています。
一方、新庄~大曲間と大曲~秋田間の片方(!)はもとからの線路幅1067mmの狭軌になっています。
そのため新庄駅を超えて、貨物列車を含めて奥羽本線の新庄以北と新庄以南の線路を直通することはできません。
ミニ新幹線建設の弊害かもしれませんね…。
余談も長くなってきましたから、とっとと奥羽本線の普通列車に乗車します。
奥羽本線あるある「山しかない」。
奥羽本線の新庄ー大曲間は優等列車の設定がない区間ですが、山形新幹線と秋田新幹線の接続を考慮したダイヤで運行されています。
途中、「後三年の役」が由来となった「後三年駅」を通り、大曲に到着です。
奥羽本線(秋田新幹線)「こまち」(E6系):大曲(17:41)→秋田(18:12)
大曲から先は、(疲れてきたので!)秋田新幹線に課金。
この区間も正式名称は奥羽本線です。
大曲駅は東海道型放送という古いタイプの自動放送が現役であることでも有名です。
奥羽本線の大曲ー秋田間、この区間の線路は2本ありますが、「複線」ではなくて「単線並列」。
しかも一本ずつ線路幅が違います。
秋田新幹線が通る1335mmの標準軌の線路と、普通列車が通る1067mmの線路が平行して走っているのです。
こういう開発をすると、例えば「新庄ー秋田間」は列車を直通させることができます。
先ほどの山形新幹線の区間は全部の線路を標準軌にしてしまったので、直通できないんですよね~
いや~新幹線は楽です!秋田に到着。
秋田では稲庭うどんが食べたくて、名店「佐藤養助」でお食事を。
いぶりがっこも付いていて、秋田の味を楽しむことができました~
お泊り先は以前ご紹介したドーミーイン。
この時の記事だったんですよ!
次回予告
秋田から青森方面へは五能線のリゾートし…ではなくて、
臨時の客車急行で青森へ向かいます!
やっぱり客車の旅はいいなぁ~
次回はこちら↓
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