前回東京から松本への交通手段を料金面から比較してみました。
結論から言えば安いのはバスだが、速いのは特急。
料金の差額は1500円程度、所要時間の差は1時間程度。
1時間に1500円を払う価値があるのかが判断になるだろうというお話でした!
今回は設備面、快適性の観点からみていきたいと思います。
特急の場合
E353系(今後この車両で統一)
今年(2018年)の春、先代の車両から新しくなりました。
乗り心地はとてもよくなり、全車両にフルアクティブサスペンションという、
あの高級列車「四季島」にも導入されている揺れを抑える装置が付いています。
全区間で車内販売がされています。(何回も来ますが人気商品は売り切れていることもあります。)
普通車の座席は…
普通車にも動かせる枕がついていて、ふかふかしています。
座席下のコンセントは座席を向かい合わせにしたときには使えません。
あくまでビジネスユースを意識したのかな?パソコンはとても広げやすいです。
足元も結構伸ばせます。
混雑率は時期にもよりますが、特に新宿ー甲府間は平日休日、昼夜問わずそこそこ混んでいます。
通常は窓際が全部埋まるくらい、混雑時期は、甲府を過ぎても隣に人が座る場合もあります。
グリーン車はというと…
こちらにもコンセントは同じ場所に設置されています。グリーン車の枕は普通車ほどフカフカしておらず、個人的にはあまり好きではありません。
結構あずさのグリーン車は混んでます。指定席や自由席の方がすいていることもしばしば。
普通車との違いはフットレストがついていること。しかしこのフットレストは、なんというか手でつかむタイプのスキー場のリフトというか、シングルアームパンタグラフを反対につけた感じで心もとないですね…
とはいえ、さすがグリーン車。前後間隔、シート幅はゆったりめ。
あずさの現行グリーン料金も、新グリーン料金も全国的には安めなので、妥当な設備だとも思います。
E257系
E257系は「あずさ」(甲府以遠地区停車タイプ)に使用されている車両。
今年3月に運用が終了してしまいますが参考までに。
普通車の車内は…
コンセントはありません…
よく見たら屋根上のデザインは新型でも踏襲されたのか…
一方グリーン車は…
筆者はグリーン車で比較すれば、個人的にはE257系の方が快適だと思います。
こちらもコンセントはありません。
バスの場合
バスは鉄道より車両のサイズが小さいので、座席も狭くなってしまいます。
しかし1号車はトイレもついて、こちらも結構な内装です。
普通の座席
普通の観光バスよりも、座席の前後間隔が広くなっています。しかしさすがに鉄道には及びません……
個人的には普通の座席の座り心地が良いので好感が持てます。
車両後方に大型の化粧室がついていて、使いやすい!
コンセントはついている車両が徐々に増備されてきています。
ただし増発便の2号車以降はこれらの設備がないこともあるので注意!
最悪の場合トイレがついてきません(金額は変わらず)。SAには寄りますけどね。
車内は大体混んでいて隣に人が座ることが多いです。
Sクラスシート
1000円の追加(特急列車の普通席よりちょっと安いくらい)で手に入る座席。
シート幅は特急列車のグリーン車よりほんの少し狭いくらい。
前後幅は特急列車の普通車より狭いくらいです。
実は便によっては結構すいてます!
費用対効果はちょうどよい気がしますがね…渋滞があると「こっちにしといてよかった」って思うと思います。
設備編総括
さすがは競合路線!どちらも快適ですが、やはりこちらは鉄道に軍配が上がると思います。
「新車で統一」というと鉄道ヲタクは残念がるものですが、この競合のためにはしょうがありません。コンセントは重要ですし……
隣に人が座っているときには、圧倒的に鉄道の方が快適です。
ちょっとした違いでも、2時間以上の移動ですから体感的な差が大きく出ます。
そこに1500円の差があるか。やはりそこがキーポイントだと思います。