肌には天然の細かい泡がびっしりと
ご家庭のお風呂に入浴剤(バブとか)を入れると、泡がついたりしますよね…
ただ実際の温泉で泡がつくのは、結構珍しいものです。
ところが上田から車で30分、峠の麓に湧き出る温泉は不思議と、
肌にバブより細かい天然の泡がびっしりとくっつくのです…
第一回目は島崎藤村も愛した、子宝の湯の伝説が残る、
湯量豊富な源泉かけ流しの「田沢温泉有乳湯」を紹介します。
全国からファンが訪れる!知る人ぞ知る名湯
「有乳湯」は「うちゆ」と読みます。
結構凝った玄関ですね~
入浴施設の隣には足湯、温泉スタンドがあります。
源泉も近いらしい。
この温泉スタンド、凄いのが常時温泉が出っぱなしなんですよ。
誰でも注げそうですが、利用にはお金がかかるようです。
いざ中へ
浴室のドアを開けると、微かだが硫黄の香りがします。
15人程度でいっぱいになりそうな、中くらいのタイル張りの内風呂が一つ。
この手の施設では結構大きいサイズの浴槽です。
注ぎ口から新鮮な源泉がたっぷりと注がれ、
浴槽はオーバーフロー状態…。なんたる贅沢!
かけ湯に目を移すと、ほんのり緑色をしているのですが、これは浴槽と別の源泉を引いているとのこと。
当然のごとくシャワーも湯船もかけ湯も温泉でできています。
悩んでいた、シャンプーが泡立たない理由はこれか。
ぬるめのお湯に浸かれば、天然の微細な泡が肌にびっしり。
素人が見ていても肌が喜びそうな感覚があります。
ほんのり硫黄の香りがして、五感で温泉を楽しめます。
タイムスリップした街並みの温泉街
この共同浴場の近くには古き良き温泉街の風景が広がっています。
石畳に木造の旅館、赤い昔のポスト。
こじんまりとしているんですけど、土休日は結構が多くの往来があります。
なお駐車場は、ご覧いただいている赤いポストを右折です。狭いので注意!
インフォメーション
- タイプ…共同浴場
- 構成…内風呂1ずつ(男女別)
- 完全源泉かけ流し
- 入浴料…中学生以上200円、4歳~小学生…100円
- アメニティー…△(備え付けではないが、販売している)
- シャワー…あり
- 混雑…平日〇、土休日△(◎:空いている⇔×:非常に混雑)
- 泉質…単純硫黄泉
アクセス
上田駅から「青木」行きのバスで終点まで(30分程度)。
青木バスターミナルからは田沢温泉まで、村営バスが出ている(基本土休日は走っていないらしい)みたいですが、
元気な方は青木バスターミナルから2.5km程度歩いてもアクセス可能です。chikuma-bus.com
バスでも行けるといえば行けますけどマイカー、レンタカー、タクシー推奨ですね…
温泉街は道が狭いので注意してください。
因みに、車であれば松本市内からも1時間程度でアクセス可能です。
国道143号という道が最短ですが、山間部は「酷道」です!
周辺施設
「道の駅あおき」では農作物の販売やレストランがあります。
道の駅フード、なかなか美味。
最近改修されてきれいなのでお勧めです。
周辺には沓掛温泉、鹿教湯温泉、山の裏には有名な別所温泉もあります。
日帰り温泉探訪について
「百聞は一浴に如かず」!
信州といえば温泉。
ガイドブックに載るような観光客に親しまれる大きい温泉から、
地元の人の生活の一部となっている小さな公衆浴場まで様々です。
「とにかく、ぜひ一度浸かってもらいたい!」という思いで、
入湯税高額納税者の筆者が、オールジャンルで
おすすめの気軽な「日帰り温泉」を紹介します!
皆様もお気に入りの温泉を探してみてはいかがですか?