飯田線「湯谷温泉駅」から徒歩圏内!
長野県の諏訪湖のほとり、「岡谷から普通列車で6時間で乗り換えなし」とアクセス良好(?)な湯谷温泉駅。
豊橋駅からは1時間ちょっとで来れます。
このロカール線の駅が湯谷温泉の玄関口です。
湯谷温泉の温泉街はほぼこの駅から徒歩圏内。
宇連川という豊川の上流部沿いに旅館が並びます。
湯谷温泉付近の岩盤が露出しているエリアは鳳来峡という名所になっています。
ブラタモリ的に言えば凝灰岩という、昔の火山灰とやらが固まってできた地層です。
駅から徒歩1分、大正ロマンがある建物が今回のお宿、「はづ別館」です。
この旅館も川沿いに位置しており、客室からは鳳来峡が一望できます。
川沿いの露天風呂も源泉かけ流し!
はづ別館には2種類のお風呂があり、露天風呂と檜風呂が楽しめる浴室と、内風呂ひとつの浴室があります。
どちらも源泉かけ流しです。
鳳来峡が一望できる露天風呂
まずは露天風呂から。川沿いに位置しており、眺望はなかなか良いです。
褐色の濁り湯で、湯の花が待っています。ほんのり鉄の香りもします。
露天風呂は大体体感として40℃行かないくらいかの温度ですが、この時期にしては寒い気がします。源泉は35℃くらいなので加温していますが、加水はされていません。
内風呂の檜風呂はこちら。
天井から伸びた筒からは源泉が(加温されたお湯が注がれます)!
このタイプ、テンション上がるんですが、温泉を循環しない場合、浴槽の下の方が冷たくなっちゃうんですよねー
贅沢な悩みです。
浴槽の端にはお湯をかき混ぜる棒も置かれているので、かき回すと浴槽の温度ムラがなくなります。
仙人の伝説が残る「鳳液泉」
夜9時に男女が入れ替わり、男性はこの時間から内風呂ひとつの浴室になります。
浴室の入口には但し書きが飾ってあります。
湯谷に沸く温泉は、鳳来寺山の霊水が溜まって薬湯となったことから、「鳳液泉」と呼ばれたそう。
浴室は大きめの内風呂が一つ。個人的にはここが一番泉質的に好みでした。
大きく「鳳液泉」と書かれています。そんなに主張しなくても…
実はこの浴室も川沿いに位置していて、窓から鳳来峡の眺望があります。
温泉の析出物がまたいい感じ。
豪快に注がれ、ここも加温された源泉かけ流しです。
湯上がりのゆずみつジュースが嬉しい
周辺にコンビニのない湯谷温泉。
駅前とお土産屋さんの近くに自販機があるのみ(な気がします)。
湯上がりのドリンクは非常に貴重で、喉を潤すことができます。
まとめ
- タイプ…旅館
- 日帰り入浴…食事とのセットプランあり
- 構成…露天風呂1内風呂1・内風呂1(男女別)【源泉かけ流し】
- 加水…なし
- 加温…あり
- 消毒…あり
- アメニティー…〇(リンスインシャンプー・ボディーソープ)
- ドライヤー…あり
- シャワー…あり
- 泉質…ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(低張性中性低温泉)
設備面が古いことが気になる人もいるかもしれませんが(床のタイルのひび割れなど)、泉質・眺望がよく肌がスベスベにもなり、「温泉に入る臨場感」が味わえます。
週末に泊まりましたが、私を含めて宿泊客は2組だけ。
コロナウイルスに負けず、ひなびた温泉に「大人の疎開」をしに行くのもありかもしれませんよ。
また湯谷温泉は駅から徒歩圏内で行けるので、18きっぱーにもおすすめ。
秘境路線「飯田線」の旅と合わせていかがでしょうか。